2011年10月7日金曜日

10・15 ふくしまの子どもを守れ!郡山デモ

(本稿は『ふくしま集団疎開裁判』公式ブログより転載して、再編集)

山本太郎さん参加決定!
YouTube 【オペレーションコドモタチ賛同者メッセージ】

武藤類子さん:
ハイロアクション福島サイト
9月19日「さよなら原発 6万人集会」スピーチ
YouTube 動画メッセージ
「10月15日郡山集会にご参加ください」

ふくしま集団疎開裁判弁護団 
柳原敏夫弁護士メッセージ
YouTube 10.15郡山集会&デモへの呼びかけ
テキスト 「10・15郡山集会&デモへの呼びかけ

Ustream ネット中継:
IWJ福島チャンネル1

ルポライターからのメッセージ

鎌田慧さん(『自動車絶望工場』『原発列島を行く』など著作多数)
 「母親たちの裁判を支持します」
福島の子どもを守る運動に立ちあがった皆さんに、敬意を表します。不安は具体的な対策によらなければ解消できません。
 放射線被曝からの疎開は、個々の家庭の負担に押しつけられるのではなく、国策の失敗の結果として、国が責任をとるべき事案です。手をつかねているだけなら、国と政府は行政の不作為として、将来、糾弾されるでしょう。
 放射線に曝されたまま生活している子どもたちの、現在の精神的な負担と将来の健康被害が心配です。子どもを抱えている保護者の皆さんの精神的な負担も、計り知れないものがあると思います。
 チェルノブイリ事故以来、事故には無関係なキューバ政府でさえすら、ウクライナの子どもたちを受けいれ、保養させています。国際的な連帯の姿です。
 当事者としての日本政府と自治体は、将来の日本を担う子どもたちの、心身ともの健康維持のため、即刻、具体的に取り組むべきでしょう。
(ルポライター、さよなら原発1000万人アクション呼びかけ人)
YouTube 9・19「さよなら原発 6万人集会」

科学者からのメッセージ

矢ヶ崎克馬さん(琉球大学名誉教授)
 【児童の疎開裁判は主権在民の原理を掛けた意思表示です】
 皆さま、ご苦労様です。
 子どもたちの命を守り、主権在民の政治を確認するためにこの裁判はとても重要です。
 日本政府は、東電の原子力発電所が事故を起こした時点で、何も国民を守る術を知らず、国民を犠牲にすることを真っ先に行いました。それは爆発直後に安定ヨウ素剤すら与えず、被曝限度を1m Svから20mSvに引き上げることから始まりました。原子力発電所の事故があった時に、児童に対してどんな保護策や避難方法を指示すべきか、病院に対してどのような患者さん移送体制を整えるか、市民を放射能から保護してその恐怖をどのように検知してもらうか等々、一切が「安全神話」により検討さえされていない状況でした。例えば、老人病院の患者さんが強制移送によって何人も命を失ってしまう事故として表面化しています。
 また、原子力発電所の事故に際して国家としてどのような体制を整えるべきか、という国の備えも全く先例を学ぶことが無いものでした。ウクライナは年間1mSv以上の汚染地は住民保護として(強制的あるいは希望によって)「移住」を対象とするものでした。スイスやポーランドは汚染のひどい地域の牧畜製品を一切移動・販売禁止にして、生産者に対して国家補償を行う措置を取りました。
 日本政府は何をしたのでしょう? 東電と国家の責任を可能な限り免罪することに狂奔し、国民の命を軽んじてきたとしか言いようがありません。
 郡山市や福島市の汚染状況をチェルノブイリ周辺の地域に比較すると、ルギヌイ地区とほとんど同等です。ルギヌイ地区の住民の健康状態は、この地区の土壌汚染の平均値が年間1mSvに達していないのにかかわらず、住民の免疫力が急速に低下し病気の発症率も、治癒力も著しく悪化しました。たった5年後には平均寿命が男性では15歳、女性では5-8歳減少しました。子どもの甲状腺疾患は5年後に急増し始めました。10年後には10人に一人の子どもが罹患し、甲状腺がんは100人に一人以上の発生率を記録しています。
 これに対して国や国のサポーターの御用学者たちは「100mSv 以下のデータは無い。」等ととんでもないウソを繰り返しています。原爆症認定集団訴訟、チェルノブイリ後の健康被害の調査報告はたくさん出されています。そのどれか一つを読むだけでたくさんの「100mSv 以下のデータ」に遭遇します。「内部被曝を隠ぺいした」アメリカの核戦略に追随する体制を維持しようとする似非学者たちは、原爆被爆者に対して、チェルノブイリ被害者に対して「患者たちの疾病は放射能との関係は確認されていません」という一言で全て切り捨ててきたのです。これを福島・郡山に再現させてはなりません。
 子どもの教育環境を放射能汚染の無いところで行うべきことは、個人としての児童・生徒たちの命の保護だけでなく「日本民族の種の保全」というべき課題を内包しており、厳然と国と行政の責任をもって果たすべき課題です。この裁判で「勝訴」を勝ち取ることは「主権在民」の国家の住民として必ずやり遂げなければならないことです。
 世論を集中して必ず「勝訴」を勝ち取りましょう。

沢田昭二さん(名古屋大学名誉教授)
 【10.15郡山集会へのメッセージ】
 年1ミリシーベルト以下の環境で放射線感受性の高い子どもたちが教育を受けるようにすることは命と暮らしを守る憲法に認められた権利です。
 国と自治体はこの要求を実現させる責任があります。
 この当然の要求に、ようやく国も年1ミリシーベルト以上の地域の除染をおこなうとすることになりました。
 しかしその除染を早急に実現させなければなりませんが、汚染物質・土砂をどこに処理するかの見通しを立てていません。
 私は放射性物質をいっそう拡散させる保管・処理ではなく、福島原発の敷地内、とりわけ汚染のひどい地域に集中させるために、作業員が被曝しないで処理、運搬できるロボットや運搬機材を緊急に開発して実施する必要があると思います。
 除染作業によって作業員だけでなく周辺住民も子どもたちも被曝する可能性があります。早急に子どもたちを含む国民が再び被曝することのないような措置をつくり出す、安全規制委員会と機関を早急に立ち上げるべきだと思います。
 そして子どもたちが安心して教育を受けれる環境をつくるまで子どもたちを避難させて、除染措置を早急に実現して、そのとき子どもたちを呼び戻せるよう、計画を立案すべきです。
 「ふくしまの子ども守れ!郡山デモ」のご成功を願います!

安斎育郎さん(安斎科学・平和事務所・所長):
 【魔の五角形】
 この国の原発は、政府と電力会社と専門家と自治体とマスコミのペンタゴン(五角形)で進められてきたといわれています。この「魔の五角形」に国民が絡みとられることは、破局への道です。
私たちは、言うべきことを言い、主体的に行動することが大切です。
 集会の盛会を期待します。
YouTube 【福島原発】『レベル7』は妥当か?安斎育郎さんに聞く

松井英介さん(医師 岐阜環境医学研究所所長)
 【あなたの前に道はない。あなたの後に道はできる】
 年間100ミリシーベルト大丈夫の邪悪な声に惑わされず、勇気をもって立ち上がったあなたたちに、私はとても励まされています。
 郡山市で開催される疎開裁判支援全国集会に参加できなくて、残念です。
でも、あなたたちがこの裁判に勝利する日まで、ともに歩いて行こうと、私は心に決めました。
 闘いはこれからです。10月15日の集会が力強い跳躍台になりますように!
Ustream 【FM797原発災害特別番組】 岐阜環境医学研究所所長 松井英介先生に聞く

生井兵治さん(筑波大学元教授・植物遺伝育種学):
  【10.15 郡山集会&デモ」を間近に控えて】
「こ」 高放射能に晒される市民と、ただ「安全」を言い張る日本政府。
「お」 怒らずにいられない、この市民無視の原発優先「暗黒」政治を。
「り」 理詰めに考えなくても、一連の「直ちに」発言の非は明らか。
「や」 山も海も田畑も空気も町も汚され、空気と食の「汚染」に悩む。
「ま」 まやかしの「暫定規制値」だけで、食の安全は決して守れない。
「か」 可愛い子や孫たちの不憫をただ悩むだけでは、「解決」はない。
「ら」 楽天的な日本国民も、もう黙っていては明るい「明日」はない。
「の」 農民・漁民らをはじめ、多数を占める「市民」が、大挙集おう。
「こ」 国民無視の「堕落政治」は絶対に許せない、と大声を上げよう。
「え」 栄華を誇る核勢力から、「自然科学」を国民の手に取り戻そう。
             土浦市在住 なまい ひょうじ
YouTube 5/31ニュースの深層「農作物放射能汚染プロセスと除去の可能性を考える」
Facebook 生井兵治氏が語る「内部被ばく」



――14人の子どもを守る疎開裁判がふくしまの子どもを守る――

        ~ 安全な場所で教育を!
         除染の前に、まず避難! ~

   裁判所に私たちの思いを伝えましょう!
   JR郡山駅西口広場 10月15日(土)午後1時集合


                      チラシ(PDF裏表2枚)

◎当日の発言者
武藤類子さん(ハイロアクション福島)
中手聖一さん(子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク 代表)
佐藤幸子さん(福島子どものいのちを守る会 代表)
橋本好弘さん(須賀川)
菅澤邦明さん(兵庫県南部大地震ボランティアセンター)
名取知衣子さん(放射能から子ども達を守ろうみさと 代表)
酒井恭子さん(会津放射能情報センター)
駒崎ゆき子さん(郡山市議)
井上利男さん(ふくしま集団疎開裁判の会 代表)
柳原敏夫さん(ふくしま集団疎開裁判弁護団)

 全国のみなさん、3月11日からまもなく7か月、無残な姿を世界にさらす東京電力福島第一発電所の危険な状況はいまだに収束に向かうどころか、まったく予断を許さず、環境に放出された膨大な量の放射性物質による汚染の途方もない拡大が日ごとに明らかになりつつあるありさまです。

 各種ヨウ素やセシウムの広域拡散に続いて、今ごろになってプルトニウムやストロンチウムの広域拡散のごく一端が公表されました。放射線による外部被曝に加え、空中に漂うチリの吸いこみ、飲み水や食べ物による内部被曝の深刻な実態も汚染地域住民の生活と健康に暗い影を投げかけています。

 まるでブラックボックスのような食品流通機構などを通じて、内部被曝の危険は全国に広がりつつあるのではないでしょうか。行き場のない放射性汚泥やがれき、除去残土なども違法に運搬・投棄される恐れもあるはずです。

 市民生活が底知れぬ危険にさらされている一方で、政・官・財・学・メディア一体となった安全キャンペーンが相変わらず繰りひろげられています。9月30日にはあろうことか、事故原発20キロ圏に隣接する福島県5市町村にまたがる避難準備区域が、破壊されたインフラの復旧もなされず、放射能除染も実施されないまま指定解除されました。これは、都市経済圏を形成する福島県中通り地方のチェルノブイリ事故「移住強制区域」「移住権利区域」に匹敵する放射能汚染地帯の住民を放置する棄民政策意志の表れといっても過言ではないでしょう。

 その時、生命・健康を最も脅かされ、最も被害を蒙るのは放射能に対し感受性が高い胎児、乳幼児、そして子どもたちです。今すぐ健康障害が出ないとしても、未来に、少なからぬ確率で彼等に健康障害が発生するのは確実です。このような時、人権侵害を防止する使命を果すのが「人権の最後の砦」と言われる裁判所です。6月、郡山市の14名の子どもたちは、裁判所が原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すことを求め、福島地裁郡山支部に、郡山市を相手に年1ミリシーベルト以下の安全な場で教育を実施するよう求める裁判(「(通称)ふくしま集団疎開裁判」)を申し立てました。

 時あたかも、この裁判の判断がまもなく下されようとしています。

 この切迫した状況のなか、準備期間もじゅうぶんでないまま、わたしたちは下記のとおり郡山10月行動に打って出ることを決意しました。というのは、裁判所はいま、裁判の原点に帰り「人権の最後の砦」としての使命を果すのかどうかという試練の前に立っているからです。

 もし、裁判所が勇気を奮って初心を貫いたなら、14人の子どもの命を守るだけではなく、福島県の子どもたちの命を守る判断となるでしょう。そして、この裁判所の勇気と初心を支えるのは、この疎開裁判の正しさを支持する全国、全世界の無数の皆さんの存在にほかなりません。

 10月15日、疎開裁判の正しさを支持する皆さんの声を裁判所に届けて、多くの市民が「人権の最後の砦」である裁判所と共にあることを示そうではありませんか。この日、皆さん一人一人の参加と声が14人の子どもたちの裁判の行方を決めます。そして、皆さん一人一人の参加と声が福島県の子どもたちの行方も決めます。

 どうか、全国のこころあるみなさんのご賛同、ご支援、ご参加をお願いいたします。

                記

名称: 「子どもを守れ!ふくしま 郡山集会」
場所: JR郡山駅西口広場
日時: 2011年10月15日(土) 13:00~15:00

・ のぼり、バナー、プラカード、ポスター、ゼッケンなどを用意して集合。

・ 音楽ライブ♪ メッセージ、宣言に思いを込めて、デモに・・・!

・ 雨天決行! 雨具、それに被ばく対策! 各自ご用意ください。

・ 子ども・妊産婦の参加は、申しわけありませんが、ご遠慮ください。


主催:「ふくしまの子どもを守れ!ふくしま 郡山集会」実行委員会
    連絡先:080-3195-0229(黒田) 090-2608-7894(駒崎)
共催: 脱原発福島ネットワーク
    ハイロアクション福島原発40年実行委員会
    子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
    ふくしま集団疎開裁判の会
    会津放射能情報センター
    兵庫県南部大地震ボランティアセンター
    はっぴーあいらんど☆ネットワーク
    食政策センター ビジョン21
    福島原発事故からいのちと食を守るネットワーク
    こども東葛ネット
    動的平衡基金
    日本基督教団・兵庫教区
      被災者支援・長田センター

    放射能から子どもたちを守る全国ネットワーク
    にいがた有機農業推進ネットワーク
    


        (10月6日現在、順不同。全国から募集中です)

                         
              文責:井上利男・柳原敏夫

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