2014年11月3日月曜日

スターズ・アンド・ストライプ(米軍機関紙)「オペレーション・トモダチ参加水兵らの集団代表訴訟」




連邦判事、オペレーション・トモダチ参加水兵らの被曝申し立て集団代表訴訟の続行を妥当と裁定
Judge: Sailors' class-action suit can proceed over alleged radiation exposure
2011329日、福島県で空軍放射線評価班の軍人の放射線レベルを検査する空軍放射線評価班のケヴィン・リヴェラ二等軍曹。311日の地震および津波が福島第一原子力発電所を壊滅させたあと、日本中の数百か所で放射能および毒物試料を収集した。U.S. AIR FORCE

マシュー・M・バーク Matthew M. Burke, Stars and Stripes
初出:20141030
米国連邦判事は、約200名の海軍水兵および海兵隊員らが申し立てた集団代表訴訟の手続きを、申立人らが3年半前の原子炉メルトダウンにつづく放射線被曝に由来する一連の病気に対して責任があるとする日本の電力会社、東京電力、その他の被申立人に対して続行することができると裁定した。
カリフォルニア州南部管区のジャニス・サンマーティノ判事は28日に言い渡した決定において、福島第一原子力発電所原子炉の建設事業者――ゼネラル・エレクトリック、EBASCO、東芝、日立――を被申立人に追加するとする訴訟内容の修正が可能であると裁定した。
サンマーティノ判事はまた、裁判籍を日本国とする変更を否定し、訴訟に関するいくつかの些細な側面を却下した。申立人側の弁護士は、訴訟内容の変更を1118日までに行うことになる。
チャールズ・ボナー弁護士は依頼人たちに宛てられ、スターズ・アンド・ストライプ紙に提供されたEメールに、「まだ終わったわけではありませんが、われわれは大事な戦いに勝ちました」と書いた。
名乗りでて、病状を報告した最初の米空母ロナルド・レーガン水兵、リンゼイ・クーパーは、「神さま、ありがとう!!!!!」と応えた。
サンマーティノ判事の裁定は、ちょっとした驚きだった。保健担当国防次官補、ジョナサン・ウッドソン博士など、国防総省の要人たちは、2011311日の巨大地震が津波を引き起こし、それが原子力発電所を水浸しにしたのだが、病気はオペレーション・トモダチにおける軍人の作業の結果ではないと結論づけていたのである。
この訴訟は最初、米空母ロナルド・レーガンから離艦した水兵たちの小グループが、東京電力が誤った情報を伝え、そのために米軍が核事故の影響を受けた地域に近づきすぎて、彼らを病気にしてしまったと主張して、提訴されたものである。その後、さらに多くの軍人が名乗りでて、説明のつかない癌、過剰出血、甲状腺関連の問題といった被曝に関係した病気になったと主張した。
訴訟は何度も再提訴を重ね、申立人を追加し、最近では、被申立人を追加することになった。
東京電力は事件の却下を試みた。口頭弁論が825日に行われた。
弁護団が公表した声明によれば、ボナー弁護士とその同輩である水兵側代理人、ポール・ガーナー弁護士は、さらに多くの申立人が「深刻な放射線由来の病気」を抱えて名乗りでているという。
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