2015年12月30日水曜日

エコ・ウォッチ【海外の眼差し】除染作業に命をかける「核のジプシー」(ビデオ)

 EcoWatch
·         ENERGY > NUCLEAR
·          
フクシマ除染に命をかける「核のジプシー」

コール・メリノCole Mellino | 20151228

フクシマ核惨事は4年以上前に勃発したものだが、日本はその衝撃にいまだに喘いでおり、いわゆる「立入禁止区域」に入った写真家や映画製作者が「黙示録的な破局後の荒廃地」と表現する地域を除染するために何百万ドルもの金を使っている。

災害によって100,000人あまりの人びとが避難を余儀なくされたままであり、日本政府はいまだに地域の除染に取り組んでおり、その費用は500億ドル(6兆円)になると見積もられている。除染の第一線に立つ人たちは、一部の向きに「核のジプシー」と呼ばれており、わが身を危険な量の放射能に晒して、核廃棄物の除去に努めている。

命を賭ける「核のジプシー」を紹介するシーカー・ストーリーズ(Seeker Stories)提供のビデオをご視聴いただきたい――





Seeker Stories

2015/12/27 に公開
フクシマ核惨事の除染作業の第一線に立つ労働者は「核のジプシー」として知られ、核廃棄物の除去のさい、わが身を放射能に晒している――

0:00
ナレーター:家。だれにとっても、家は暖かい寝床があり、家族がいる、ごく当たり前の場所でしょう。おそらくわたしたち皆にとって、家はこころ休まる場でしょう。
0:11
だが、あなたが家から引き離され、いつ帰れるのか、はたして帰れるのか、約束もないまま避難を余儀なくされるとすれば、どうでしょうか?
0:18
これが、地震と津波が核の大事故を引き起こした2011年のフクシマ惨事のあと、日本の400,000あまりの人びとが直面した現実でした。
0:29
写真家のピアパウロ・ミティアと…

映画製作者のアレサンドロ・テセイは…

報道目的のために臆することなく、いわゆる「立入禁止区域」に赴きました。
0:42
ピアパウロ・ミティア:わたしは、立入禁止区域、無人の町や村、見捨てられた動物を救うために立入禁止区域に入りこむ動物保護活動家、政府が実施する除染作業、避難所の避難民、Jヴィレッジの原発労働者、その他さまざまな事柄を記録しました。
1:06
ナレーター:おそらく皆さんは、これは何年も前のできごとであり、なぜいま話題になるのだろうと訝っておられることでしょう。
1:12
なぜなら、いまだに100,000あまりの人びとが避難したままであり、家がまだ安全な場ではないからです。
1:20
でも、日本政府は実に熱心に地域の除染作業を進めてきました。
1:24
日本の独立行政法人、産業技術総合研究所の専門家たちによれば、除染作業に約500億ドルかかると見積もられていますが、これでも大幅に過小評価されていると考える人が多いのです。
1:37
除染の第一線に立つ人たちは、一部の向きに「核ジプシー」と呼ばれています。
1:40
作業員たちは、核廃棄物除去の企てのために健康に有害な量の放射能にわが身を晒しています。
1:47
しかし、地域に顕在している放射能を完全に除去する段取りは、本に書かれていることとはまったく違っており、欠陥が目立ちます。
1:58
アレサンドロ・テセイ:除染作業は土壌表層の剥ぎ取りに限定されており、地域の一部で実施されているだけです。
2:05
汚染された土壌は大型の青い袋に詰められ、次いで広大な場所に積み置かれ、それが仮置き場になります。彼らはまた、湿らせた雑巾やタオルを使って、家屋の除染を進めます。まったく話になりません。
2:21
問題は、多くの場合、除染作業に従事する人たちが役に立つ防護手段を備えていないことです。彼らはたいがい簡単なマスクを着用しているだけです。
2:33
ナレーター:安全装備は核のジプシーが抱える沢山の問題のひとつに過ぎません。下請け作業員は賃金が最低以下のことが多く、ろくな訓練も施されていません。
2:43
手遅れになってしまうまでフクシマで仕事することになると理解していない作業員もいます。
2:46
放射能で汚染された現場に向かう車中で、当日の行き先を伝えられるだけです。
2:52
核のジプシーの多くが、放射能は目に見えず、匂いもせず、味もないと言います。
2:57
そのため、帰還する住民が健康への影響など考えることもありません。
3:03
政府は、ある考え、「知らぬが仏」という考えに寄りかかっていると評する人たちもいます。
3:13
アレサンドロ・テセイ:本日、政府による笑止千万の除染事業のあと、安全になったとみなされ、人びとの帰還が奨励されました。
3:22
現実には、汚染物質は空中にありませんが、地上に堆積しており、降雨のために土壌に浸透しています。
3:31
ナレーター:地域は限られていますが、福島の居住地帰還が許されました。
3:36
だが、それでその一帯が安全になったわけではありません。
3:38
いまだに、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムといった危険な放射性元素が大量に蓄積していると指摘することができるのです。
3:46
政府を信用するという人たちもいますが、信用などできない人たちもいます。
3:50
ところで、ある農民が言ったのですが――
「…願いは、前向きになって、暮らしを取り戻すことだけです。いつでも戻るつもりでした…これがわたしたちの家なのです」。
4:02
カザフスタンの人びともまた危険なレベルの放射能で苦しんでいます。この国で旧ソ連が400回も秘密裏に実施していた核実験についてのビデオを御覧ください――
4:16
男性ナレーター:核実験施設が閉鎖されたとき、基本的にいって、ロシアは立ち去っただけであり、量を告げることもなく、放射性物質を残していったという事実があります。
4:25
ナレーター:ご視聴いただき、ありがとうございました。YouTube IDにご登録、よろしくお願いいたします。

【クレジット】

EcoWatch, “Nuclear Gypsies’ Risk Their Lives to Clean Up Fukushima,” by Cole Mellino; http://ecowatch.com/2015/12/28/nuclear-gypsies-fukushima/.


2015年12月29日火曜日

【写真特集】福島第一やチェルノブイリに棲みつく動物たち





福島第一やチェルノブイリに棲みつく動物たち

20151228





ルーカス・W・ヒクソン Lucas W Hixson


東京電力は今週21日、福島第一2号炉に入りこんだキツネの画像を公表した。


キツネはあちこち嗅ぎまわって、汚染された構造物を調べている。

画像は、福島第一やチェルノブイリのような現場から動物を閉めだしておくことの難しさを見せつけている。

チェルノブイリ核発電所の療養所建屋の傍らで身を寄せあって眠ろうとする犬たち
筆者は9月、チェルノブイリ核発電所を訪問し、現場に住みついている野良犬を何百匹も見た。労働者たちは餌を与え、手なづけていたが、われわれはあえてそうしなかった。

チェルノブイリ核発電所の新しい封印建屋の前にたたずむ野良の子犬
われわれがチェルノブイリで見たのは、フェンスで閉めだされていない場所はどこでも獣が入りこむということだった。

チェルノブイリISF-2施設ゲートのフラップの下をくぐる犬
この画像で見るように、ゲートのフラップだけでは、4脚の友だちの進入を防げない。

チェルノブイリ核発電所のオオカミ出没警告標識
チェルノブイリの犬たちは野良であり、外見も野良そのものであるが、現場にいるかぎり、立入禁止区域のオオカミたちより少しは安全が保証されている。


このような境遇の動物たちにとって、長期的な救済策とはどのようなものか、筆者にはわかりかねるが、「チェルノブイリの犬たち」を主題としたわれわれの訪問で撮影した写真を当地米国の獣医に見せてみると、彼は現地に赴いて、無料で避妊・去勢手術をしましょうと、いの一番に申し入れてくれた。


Chernobyl Series

【クレジット】

Enformable, “The Animals at Fukushima Daiichi and Chernobyl,” by Lucas W Hixson;

【付録】