2018年3月10日土曜日

#フクシマ☢惨事:ベトナム紙「ベトナム人実習生が除染作業」

  
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ベトナム人男性がだまされて、フクシマ核惨事の除染作業に送りこまれたと申し立て

ミン・ミン Minh Minh 
201838

東京の労働組合によれば、訓練生は土木工事に雇われたが、核災害区域に送り込まれたという。

メディア報道によれば、若いベトナム人男性が騙されて、2011年の福島核惨事の影響をこうむった地域における除染作業に送りこまれたと主張しており、日本当局はその申し立てを調べている。

ジャパン・タイムズ紙は、24歳の男性が建設会社で働いていたが、雇用主に対して賠償金を要求しており、日本の法務省がその事例に関して調査していると同紙に明かしたと37日付け記事で伝えた。

記事によれば、男性は土木工事に従事するものとされていたが、福島県内の除染作業に移動させられ、放射線被曝をこうむったと、男性を代弁する東京の全統一労働組合は説明した。

男性は20159月、政府の外国人技能実習制度にもとづいて日本に入国した。労働組合によれば、建設会社は201510月から20163月にかけて10度あまり、男性を住宅地の除染作業に送りこんだ。

男性はまた、当局が高レベル放射線にもとづく規制を解除する前に、福島県内の立入禁止区域における建物の解体作業にも従事していた。

男性は匿名を希望しており、福島核惨事による汚染地域の除染に当たることになると説明されていなかったと陳述しているとジャパン・タイムズ紙は伝えた。

2011311日、波高15メートルの津波が福島第一原子力発電所の反応炉3基の電源供給を不能にした結果、高レベル放射性物質の放出と伴う核事故を招いて、数十万人の人びとに居住地脱出を余儀なくさせた。そのうち小数の人びとが帰還しただけである。

全統一労働組合の佐々木史朗書記長は、男性は騙されて、被災地の除染作業に従事させるために日本に連れてこられたらしいことが男性の申し立てでわかるとジャパン・タイムズ紙に語った。

佐々木書記長は、雇用主が労働契約法、労働基準法、労働安全衛生法を侵害した可能性があるといった。

男性は14万円程度の月給を支給されていたが、同様な除染作業に従事する日本人作業員はその3倍近く稼いでいたと書記長は述べた。

健康上の懸念があり、会社が説明を求める男性の要請を無視したことから、男性は昨年11月に退職した。

全統一労働組合は、男性が3年契約の残余期間を完了した場合に受け取るはずの支給金に見合う賠償金を求める方針である。

36日付け日本経済新聞記事によれば、会社は、健康の害になるような被曝にならない職務に男性を就かせたといって、男性の申し立てを否定した

男性の事例は日本の技能実習制度に対する怒りに火をつけ、これは外国人の技能獲得を支援する制度でありながら、日本の未熟練労働者の不足を補完するために悪用されてきたという人は多い。

日本の吉野正芳復興大臣は、「これはとんでもないことであり、まったく違法である」と述べた。

吉野大臣は、「本当だとわかれば、法的措置が必要だ」と新華社通信に語った。


【クレジット】

VN Express, “Vietnamese claims he was tricked into cleanup work after Fukushima disaster,” by Minh Minh, posted on March 8, 2018 at;

【外部リンク】

The Japan Times > NATIONAL
STAFF WRITER
The Justice Ministry is investigating a case involving a Vietnamese man brought to Japan under the government’s foreign trainee program who alleges he was duped into taking part in cleanup work in areas devastated by the 2011 nuclear disaster, authorities said Wednesday.


日本経済新聞
ベトナム男性「説明なかった」 専門家「制度の趣旨逸脱」 
2018/3/6
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