2011年6月11日
宣 言
■ 福島、そして全ての原発を廃炉に! ■
このパレードは、これまで自然界には決してなかった放射線を浴びながらのものです。当然、実施にあたっては賛否両論があり、わたしたちは悩みました。しかし、ここに生活しているわたしたちだからこそ、「全ての原発を廃炉に!」というメッセージを世界に発信していく意味は大きいという結論に達しました。
3.11から3か月後の今日、怒りと悲しみを胸に、新たな社会を目指す祈りのパレードを開催します。そして、この集いに参加したわたしたちは次のように宣言します。
1.「想定外」という言い訳を許しません。
メディア総動員の原子力発電所「安全」キャンペーンにもかかわらず、福島第一原子力発電所は史上最大級レベル7の事故を起こしました。その危険性は以前から指摘されていましたが、国や東電はその対策を怠ってきました。この人災を「想定外」の事故、「天災」だったという言い訳で許すことはできません。
2.子どもたちを放射能から守るため、あらゆる措置を求めます。
4月19日、国と文部科学省は、子どもたちに多大な被曝を強制しかねない年間20mSvを容認する基準を発表し、国内はもちろん、海外からも大きな非難を受けました。福島の父母たちは、基準撤回を求めて粘り強い要請を続け、5月27日、文部科学省はようやく暫定基準年間20mSvを事実上断念し、通常の基準値年間1mSvを目指すという基本姿勢を発表しました。この方針転換は、県民にとって非常に大きな前進ではありますが、それでもまだ不十分です。今後は、校庭・園庭の表土除去にとどまらず、ホットスポットの測定、除染、さらには、授業の停止、サマーキャンプ、疎開、避難等、あらゆる被曝低減策を実施し、財政的な支援を行うことを、国として約束するよう求めます。
3.原発推進キャンペーンにだまされません。
美しいふるさと福島を汚染し、わたしたちの健康に大きな影響を与える巨大事故を起こしたにもかかわらず、原発必要(安全)キャンペーンが進められています。2010年時点で、世界の自然エネルギー発電総量が原子力発電総量の世界合計を超えたことを知っているわたしたちは、だまされるわけにはいきません。
福島、そして全ての原発を廃炉に!
わたしたちは、子どもたちを、わたしたち自身を守るために声をあげます。
わたしたちは、人の英知と良心を結集し、原発に頼らない安全で豊かな社会・新しい世界を創るために行動します。
「6.11原発いらね! 郡山パレード」参加者一同
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