当ブログ前掲記事「【子どもの #甲状腺 癌】#アレクセイ_V_ヤブロコフ 博士のメッセージ」の続報として、博士から重要な補足情報が寄せられましたので、日本語訳とその原文に第11回・福島県「県民健康管理調査」検討委員会・配布資料の関連データを併せて掲載します。
博士によれば、「チェルノブイリ後の甲状腺癌のほとんどの症例は乳頭癌でした」が、はたして福島県が公表した甲状腺検査データは確認症例のすべてが甲状腺乳頭癌であることを明示しています。
(翻訳・文責:井上)
@Ustream 郡山講演会 |
2013.06.10【第2信】アレクセイ・V・ヤブロコフ博士から
トシオさん
あなたのブログにわたしの投稿を掲載してくださり、大変ありがとう。
補足したいことがあります。
甲状腺癌には、いくつかの型があります。主な型は、甲状腺の濾胞癌と乳頭癌です。特筆すべきことに、チェルノブイリ後の甲状腺癌のほとんどの症例は乳頭癌でした。日本の子どもたちの甲状腺疾患の症例も甲状腺乳頭癌であれば――それが福島の放射性降下物の結果であるとみなす、もうひとつの理由になるでしょう。
よろしくお願いします。
アレクセイ
Dear Toshio,
Many thanks for placing my
letter to your blog.
I would like to ADD.
There are several different
forms of thyroid cancers/ Tow main forms are follicular and papillary ones.
What is remarkable that after Chernobyl in mostly cases it was papillary form.
If Japanese children also have had papillary form of this cancer- it may be
additional reason for count it as result of the radioactive Fukushima fallouts.
The best
Alexey
(②-11)
(5)結果概要
① 細胞診結果
(i) 平成23年度 平成25年5月27日現在
・悪性ないし悪性疑い 12例(手術8例:良性結節1例、乳頭癌7例)
・男性:女性 5例:7例
・平均年齢 17.3±2.0歳(13-19歳、震災当時11-17歳)
・平均腫瘍径 14.1±7.6mm(6.0-33.0mm)
(ii)平成24年度 平成25年5月27日現在
・悪性ないし悪性疑い 16例(手術5例:乳頭癌5例)
・男性:女性 9例:7例
・平均年齢 16.1±2.6歳(11-20歳、震災当時9-18歳)
・平均腫瘍径 18.1±9.2mm(8.4-34.1mm)
平成23-24年度合計
悪性ないし悪性疑い 28例 (手術13例:良性結節1例、乳頭癌12例)
|
【参考情報】
内部被ばくを考える市民研究会サイト 2013.06.09付け記事
「ヨウ素131を呼吸器で吸うことによる、小児甲状腺がんのリスク」から
一部引用します:
内部被ばくを考える市民研究会サイト 2013.06.09付け記事
「ヨウ素131を呼吸器で吸うことによる、小児甲状腺がんのリスク」から
一部引用します:
川根が書いた『ベラルーシ・プロジェクト報告』でも紹介したように、ベラルーシでチェルノブイリ事故以前に見られた小児甲状腺がんはすべて髄様がん(ずいよう)であり、チェルノブイリ事故以降、ベラルーシで爆発的に増えたのが甲状腺乳頭がんです。ベラルーシの医師は甲状腺乳頭がんは「放射性物質誘導がん」である、と説明してくれました。
ベラルーシで多発しているのは「乳頭がん」です。
•乳頭がんが820件、92%
•髄様がんが17件、1.9%
•濾胞がんが17件、1.9%
•未分化がんなどその他36件、4%
――2008年の統計より
•髄様がんが17件、1.9%
•濾胞がんが17件、1.9%
•未分化がんなどその他36件、4%
――2008年の統計より
福島の子どもたちの小児甲状腺がんがすべて甲状腺乳頭がんであるならば、原発事故による放射性物質を体内に摂取したことによって引き起こされたと考えなくてはいけません。(以下、略)
0 件のコメント:
コメントを投稿