2012年2月26日日曜日

#世界市民法廷 2.26東京会場オープニングあいさつ





東京会場
20122261300
千代田区立日比谷図書文化館 地下1F 日比谷コンベンション・ホール
オープニングあいさつ


みなさん、「世界市民法廷」にご参加くださり、ありがとうございます。
福島県民の多くは、放射能について「目に見えない」物理的事実、「見させない」安全宣伝、「見たくない」人間的弱さがあいまって、「見ザル、聞かザル、言わザル」の三猿状態を強制されています。郡山の街では、子どもたちがマスクもせずに通学したり、親子連れでショッピングに出かけたりといった姿が日常風景となっています。
子どもたちの命と健康を守りたいという福島の親たちの必死の願いの最後の拠り所が「ふくしま集団疎開裁判」でしたが、福島地裁郡山支部の判事たちは法の番人たる護民官の地位を投げ捨て、被曝民を閉じ込める原発推進勢力の包囲網に加わりました。
みなさん、わたしたちは「原発ムラを包囲する世界市民」となりましょう! 世界の人びとを前に、命の不可侵、人間の尊厳を宣言しましょう! 今日の世界市民法廷が子どもたちの命と健康を守るための壮大な闘いの第一歩となると確信しようではありませんか。ありがとうございました。

ゲスト・パネリストのみなさん

■ 下記は、時間の節約のためにボツになった、いわばロング・バージョン

みなさん、本日の「ふくしま集団疎開裁判」に関する「世界市民法廷」にご臨席くださり、ありがとうございます。いま、わたしは「ふくしま集団疎開裁判の会」代表としてここに立っておりますが、そういう大層な肩書きは抜きにして、福島県郡山市の一市民として、会場のみなさん、世界市民のみなさんにご挨拶を申し上げたいと思います。
みなさん先刻ご承知のように、昨年311日東北沖大地震と津波に端を発した東京電力福島第1原子力発電所における史上未曾有の核施設複合事故のあと、わたしたちの日本社会はいわゆる「原発ムラ」ファシズム体制に覆われてしまったといっても過言ではありません。とりわけ事故現地である福島県内の広大な放射能高度汚染地域では、放射能は「目に見えない」という物理的事実、放射能を「見させない」という政治的プロパガンダ、放射能を「見たくない」という人間的な弱さ、これら3条件のもと、多くの人びとは「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿状態を強制されています。
このような隠された放射能汚染地戒厳令体制のもと、いまもマスクもせずに通園・通学したり、戸外で遊んでいたり、親に連れられてショッピングに出かけたりといった子どもたちの姿が日常風景となっています。
官民の安全・安心キャンペーンの根拠は文部科学省の年間20ミリシーベル基準通知、山下俊一氏はじめ御用科学者たちの100ミリシーベルト容認発言などですが、いずれも一般人の年間許容基準1ミリシーベルト、放射線管理区域基準・年間約5ミリシーベルトなどの日本国法令に違反しているは言うまでもありません。
子どもたちの命と健康を守りたいという福島の親たちの必死の願いの最後の拠り所が「ふくしま集団疎開裁判」第一審でした。ところが昨年1216日、福島地方裁判所郡山支部は親たちの願いを踏みにじり、法の番人たる地位を投げ捨て、あえていえば原発ムラに連なる行政府の番犬の地位に身を落としました。
かつて毛沢東は「農村は都会を包囲する」と豪語し、ビートニック詩人は「野生は文明を包囲する」と喝破しました。みなさん、今日わたしたちは「原発ムラを包囲する世界市民」となりましょう! 世界の良識と叡智と法の精神を結集して、政・官・業・学界・メディア、ペンタゴン支配体制を包囲するとともに、法服を着た司法の欺瞞を暴き、世界を律すべき法の普遍性、いのちの不可侵、人間の尊厳を世界に向けて宣言しましょう!
わたしたちの法において、真っ先に考慮されるべきは、未来に生きる子どもたちの福利です。今日の世界市民法廷が子どもたちのいのちと健康を守るための壮大な闘いの第一歩となることを確信し、みなさんのご健康を願って、ご挨拶にかえさせていただきます。ありがとうございました。
郡山市出身、高校3年生のあいさつ

0 件のコメント:

コメントを投稿