【この記事の拡散を希望します】
[チラシP.1]
福島第一原発の事故が起きてからもうすぐ1年。福島での出来事はあたかも収束したかのように、新聞でもテレビでもあまり報じられなくなってきています。一見すると日常が戻ったかにみえる福島市や郡山市などの原発周辺地域。とはいえ放射線量は高いままで、郡山市の線量を1年間で概算すると年間5ミリシーベルトを超えています。年間5ミリシーベルトというのはチェルノブイリ原発事故の場合の強制避難区域にあたるのです。
ところが郡山市では通学区域に年間5ミリシーベルトよりも高い線量のところがあっても、子供達は普通に通学し、部活も再開されています。
「ふくしま集団疎開裁判」は、郡山市の小中学生14人が郡山市に対して安全な場所での教育を求めて起こした裁判です。
それに対して一審は政府の「冷温停止宣言」とともに申し立てをしりぞけました。こうして今でもほとんどの子供は転校も本当に安全といえる環境を保障されることもないまま、かつてのように学校に通っているのです。
私たちは、郡山市の現状と予測される未来、そして裁判がどのようなものだったのかを陪審劇で再現し、当日参加してくださるみなさんと、もう一度この裁判について考え直す機会を持ちたいと思っています。
福島の問題を、福島だけの問題にすることなく、一緒に考えてみませんか?
私たちの住む世界を少しでもよくしていくために、一人でも多くの方の参加をお待ちしております!
『世界市民法廷』東京のご案内
〈日時〉 2012 年2 月26 日 12 時半開場 13 時スタート
〈会場〉 日比谷コンベンションホール(千代田区立日比谷図書文化館)地下1F
日比谷公園内(旧・都立日比谷図書館)丸の内線・日比谷線・千代田線
「霞ヶ関駅」C4・B2 出口より徒歩約5 分
http://hibiyal.jp/hibiya/access.html
〈定員〉先着200名
〈資料代〉一人1000 円 福島県在住の方、福島県から避難されている方は無料。
〈プログラム〉
【第一部】
ふくしま集団疎開裁判とは?世界市民法廷陪審劇(約1時間)
【第二部】 ゲストによる討論
大江健三郎さん(作家)、メリー・ジョイスさん(ピースボート)、上杉隆さん(ジャーナリスト)、生井兵治さん(元筑波大学教授)、野中ともよさん(キャスター、ジャーナリスト)他
【第三部】当日参加者同士での対話、意見交換
終了:16時半
3月17日は福島県郡山市で開催
(ゲストの方達に一部変更があります)。
〈主催〉 ふくしま集団疎開裁判の会
http://fukusima-sokai.blogspot.com/
〈協賛〉 日本環境法律家連盟(JELF)、グリーンピース・ジャパン、原発訴訟弁護団、チェルノブイリ子ども基金、原発はいらない屋久島の会
〈お問い合わせ〉 光前法律事務所 03-5412-0828
(リンク:「ふくしま集団疎開裁判」公式ブログ記事)
[チラシP.2]
『世界市民法廷』主旨
世界市民法廷の陪審劇では、実際に行われたふくしま集団疎開裁判の法廷での様子を再現しながら、どういったことが行われたのかを参加者のみなさんにわかりやすくお伝えし、もし市民が陪審員であったらこんな意見が交わされるのでは?という視点から陪審員たちに意見を述べてもらいます。
これらのやりとりを観て、みなさんご自身が陪審員の立場だったらどんな判決を下すだろうかとこの機会に考えていただけたらと思います。また、会場内の方の意見をなるべく「市民法廷」として反映できるようにするつもりです。
あなただったら「ふくしま集団疎開裁判」についてどんな判決を下すでしょうか?
それはどんな理由で?子供達は避難すべきなのでしょうか?
それとも除染をしていたらそれで安心なのでしょうか?
2 月26 日、みんなで一緒に考えてみませんか?
(3月17日、郡山でも開催します。詳細はWebで)
〈インターネット中継〉
Our Planet TV により全世界に同時中継(同時英語通訳付きもあり)します。
現在世界中の市民に対しても、世界市民法廷についての賛同を呼びかけています。
〈世界の識者からも応援メッセージが届いています!〉
ノーム・チョムスキー氏(思想家、活動家)
「ふくしま集団疎開裁判」に個人的な支援ができることを光栄に思います。
社会が道徳的に健全であるかどうかをはかる基準として、社会の最も弱い立場の人たちのこと
を社会がどう取り扱うかという基準に勝るものはなく、許し難い行為の犠牲者となっている子ど
もたち以上に傷つきやすい存在、大切な存在はありません。
日本にとって、そして世界中の私たち全員にとって、この法廷は失敗が許されないテスト(試練)
なのです。」
柄谷 行人氏(文芸評論家、思想家)
3.11以後まもなく、私は“東京裁判”のことを考えた。もちろん、それは第二次大戦後の東京裁判ではなく、東京電力・経産省など原発に関係する当局を裁く法廷である。当局は最初から、この事故の実態と被害の実情を隠蔽した。
それによって生じる被害は甚大なものになるから、必ずその罪が問われるだろう。さらに、当局のやり方は、福島の住民あるいは日本人全般を欺くだけではない。放射性物質を空中に飛散させ海中に廃棄するこの事故は、広く海外の人たちに被害を及ぼすものであり、日本だけではすまない問題である。ゆえに、これは国際的な裁判になるだろう、と私は考えたのである。
同時に、私はこう考えた。それはかつての東京裁判のようなものではあってはならない、と。東京裁判は戦勝国が敗戦国を裁くものであった。しかし、一つには、それは、日本人が自ら戦争指導者を裁くことができなかったからである。また、その結果として、戦勝国に服従して原発を推
進するような勢力の存続を許してしまった。したがって、原発事故の責任を問う“東京裁判”は、
市民自らが担うものでなければならない。それが「世界市民法廷」である。
マーク・エングラー氏(フリーランス・ジャーナリスト)
フクシマ核惨事で被災なさった人びとは――自国政府がわが子たちの健康と安全を適正に保護しなかったと告発する深刻な声など――抗議の申立てを公正な耳に聴いてもらう権利があります。わたしはふくしま集団疎開裁判に関する世界市民法廷を支持するとともに、この法廷がこのような聴聞の機会となり、最終的に、この惨事の犠牲者のために正義を実現するのに役立つことを、と願っています
〈主催〉 ふくしま集団疎開裁判の会
http://fukusima-sokai.blogspot.com/
〈協賛〉 日本環境法律家連盟(JELF)、グリーンピース・ジャパン、原発訴訟弁護団、チェルノブイリ子ども基金、原発はいらない屋久島の会
〈お問い合わせ〉 光前法律事務所 03-5412-0828
(リンク:「ふくしま集団疎開裁判」公式ブログ記事)
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