2014年6月8日日曜日

核戦争防止国際医師会議「UNSCEARフクシマ報告の批判的分析」のご案内

【訳者によるまえがき】

冒頭の文書は、ドイツからBCCで発信されたEメールを日本語訳したものです。国連を舞台にした、フクシマ核惨事の影響を矮小化する策謀に反撃するためには、国際的な舞台で狼煙を高くあげなければならないはずです。読者のみなさんには、IPPNW(核戦争防止国際医師会議)の活動にご注目と情報拡散にご協力のほど、切にお願いいたします。

親愛なるみなさん
本日、世界各国のIPPNW(核戦争防止国際医師会議)加盟19団体がフクシマに関する最近のUNSCEAR報告に対する批判的分析を公表しました。
UNSCEARとは「原子放射線の影響に関する国連科学委員会」のことであり、核推進諸国の代表で構成されており、核エネルギーに既得権益と偏った見解を保持しております。フクシマ核惨事に関する彼らの報告は、独立系の情報源よりも、主として核産業による出版物のデータにもとづくものであり、放射能被曝の命にかかわる重大な側面を排除し、あるいは曲解しており、さらにその計算方法は、疑問のある憶測にもとづいています。
わたしたちは、この報告の見るからに系統だった過小評価と疑問のある説明が、核産業によってフクシマの破局的な核惨事で予測される健康被害を過小評価するために利用されると懸念しています。この理由により、わたしたちはUNSCEAR報告の包括的な分析を編纂しました。どうか、ご一読のうえ、広く拡散していただくようにお願いいたします――
このメールに添付されている1ページの文書は、わたしたちの批判の骨子を記したものです。この文書は、みなさんの地域のメディア向け、または全国メディア向けのプレスリリースの叩き台に使えます。どうぞ、フェースブック、Eメール、ホームページ、ブログなど、あらゆるメディアを駆使して、ご自由にシェアしてください。
最後になりましたが、みなさんのコメント、提案、質問、ご連絡をお待ちいたします。みなさんの団体がまだリストに挙げられていなくて、ぜひ賛同団体に加わりたい場合、わたしどもにご連絡ください。まだリストのスペースに余裕があります。
ベルリンから、ご活躍をお祈りしつつ
アレックス・ローゼン博士
IPPNW
(核戦争防止国際医師会議)ドイツ
Dr. Alex RosenIPPNW Germany
【Eメール文中リンク先ページ】

UNSEAR報告に対する批判的分析
Critical Analysis of the UNSCEAR Report
2011年東日本大震災後の原子力事故による放射線被ばくのレベルと影響」
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)は201442日、完成版報告書「2011年東日本大震災後の原子力事故による放射線被ばくのレベルと影響」を公表した。
同報告は、独立系の独立系の情報源よりも、主として核産業による出版物のデータにもとづくものであり、放射能被曝の重大な側面を排除し、あるいは曲解している。報告書中の計算の基礎に用いられた前提のいくつかにも疑問がある。われわれは、この報告の見るからに系統だった過小評価と疑問のある説明が、核産業によってフクシマの破局的な核惨事で予測される健康被害を過小評価するために利用されることを懸念している。
以上の理由により、われわれはUNCSEAR報告に対するわれわれの医学・科学的識見を公表し、まず同報告にわれわれが同意できる点をあげるとともに、つづけて10点の主要な批判項目を述べる――
IPPNW(核戦争防止国際医師会議)「UNSCEAR報告の批判的分析」 
Ÿ      英文PDFダウンロード   日本語訳:IPPNW USAにて準備中
【プレスレリース】
Doctors: UNSCEAR report systematically underestimates health effects of the Fukushima nuclear catastrophe (PDF)

PSR/IPPNWUNSCEARフクシマ報告書の批判的分析」:
プレスリリース日本語版 日本語版印刷用PDF








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