2015年2月23日月曜日

ニューヨーク・タイムズ「沖縄、海兵隊基地ゲートで警備隊が抗議の市民3名を拘束」


Interstitial New York Times
沖縄、海兵隊基地ゲートで警備隊が抗議の市民3名を拘束
マーティン・ファクラー MARTIN FACKLER 2015222
【東京】沖縄に駐留する米海兵隊の基地で始められた飛行場の建設に抗議する日曜日[22日]のデモ集会のさい、基地ゲートで抗議団の3名が警備隊に拘束されたと抗議団と地元メディアが伝えた。
琉球新報によれば、日本の南の島の人口密集地に立地する軍用機発着が煩雑な普天間飛行基地の移設先として日米両政府間で合意された、辺野古集落に近いキャンプ・シュワブの外に少なくとも2,000人のデモ参加者が結集した。1990年代に初めて提案された移設は、地元の反対のために遅れており、米国政府は不満を募らせている。
だが、戦後日本が庇護を頼る国、米国との絆緊密化を誓約する保守派の日本国首相、安倍晋三氏のもとで、ついに代替飛行場の建設が緒についたようである。V字型に2本の滑走路を建造するための用地を埋め立てる準備として、作業員らがキャンプ・シュワブ沖合にブイを設置したり、サンゴが覆う海底にボーリングしたりしはじめた。
昨年7月以来、抗議する人たちの小集団がゲートでデモ集会を開いており、時おり、工事車両の入門を阻止しようとして、警備隊や警官隊と衝突した。抗議側によれば、1月に抗議していた人の1名が警官隊に逮捕されたという。
日曜日の抗議行動は、これまでのキャンプ・シュワブ・ゲートで最大規模のものだったと地元メディアは伝えた。琉球新報、ならびにソーシャル・メディア経由で伝える複数の抗議者らによれば、デモ集会参加者の3名が基地を警備する日本人警備員らに拘束され、うち1名は後に解放された。
集会世話人を含め、残りの男性2名が日本側の警察に引き渡されたと同紙は伝えた。駐沖縄米国海兵隊の当局者にコメントを求めようとしたが、連絡が取れなかった。
抗議者たちは滑走路建設を妨害すると誓い、滑走路が自然のままのサンゴと、マナティと同類の海棲哺乳類、ジュゴンの生息域を破壊するという。広範な層の沖縄人が新滑走路に反対しており、その島における巨大な米軍の駐留が犯罪と汚染を引き起こしていると避難している。日本に駐留する米軍要員50,000名のうち、半数以上が沖縄に駐屯しており、同島は第二次世界大戦後の四半世紀、米国の施政権下に置かれていた。
日米両国の政府当局者らは、新しい飛行場を建設すれば、宜野湾市の中心に居座る普天間飛行基地など、人口が稠密な沖縄島南端部数か所の基地の返還が可能になるという。キャンプ・シュワブにおける現在の建設工事は、2013年末、沖縄県の前知事が日本政府からの強烈なプレッシャーを受けて、海水面埋め立てを許可してから始められた。その前知事は、昨年の県知事選挙で基地反対派候補に敗北している。

【付録】




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