2017年4月13日木曜日

【星条旗新聞】朝鮮半島で高まる緊張~米空軍核探知機が沖縄に到着


朝鮮半島で緊張が高まるなか
米空軍核探知機が沖縄に到着

マシュー・M・バーク MatthewM. Burke 角田千代美 Chiyomi Sumida
星条旗新聞 2017412

【沖縄、キャンプ・フォスター】朝鮮半島で緊張が高まるなか、核爆発装置の炸裂のあとの放射能を帯びた破片の検出に特化した米軍機が沖縄に到着した。

空軍機WC-135コンスタント・フェニックス――通称、ニューク・スニファー(核探知機)――が先週金曜日(47日)の夕刻、嘉手納空軍基地に到着したと、嘉手納空軍基地における軍用機の往来を監視している沖縄住民、久場悟(くばさとる)が語った。

空軍機WC-135コンスタント・フェニックス――通称、ニューク・スニファー(核探知機)――が先週金曜日(47日)の夕刻、嘉手納空軍基地に到着したと、嘉手納空軍基地における軍用機の往来を監視している沖縄住民が語った。SATORU KUBA/SPECIAL TO STARS AND STRIPES

星条旗新聞が入手した写真は、同基地の滑走路に同機が停止しているのを示している。

嘉手納に駐留する空軍第18航空団の広報官はコメントを求められても直ちに対応しなかったし、日本の防衛省も報告を直ちに確認しないであろう。

しかし、日本経済新聞の水曜日(12日)付け記事によれば、自衛隊の高官が同機の到着を認めた。

北朝鮮が2006年に地下核爆発装置を炸裂させて以来、ペンタゴンはしばしば、2機ある空軍WC-135航空機のうち、1機をアジア太平洋区域に配備してきた。ワシントン・ポスト紙によれば、同機はまた、2011年に福島第一核発電所のメルトダウンのあと、日本の上空を飛行していた。

改造型C-135B航空機は外付け流入装置を用いて、空気試料と破片類を収集する。試料は後ほど研究所に送られ、分析される。

コンスタント・フェニックスは、昨年以来、2度の核実験と30発近くのミサイルの試射を実施してきた北朝鮮との緊張が膨れあがる時期に到着した。

韓国の黄教安(ファン・ギョアン)大統領代行は、北朝鮮がいくつか予定されている行事に関連して、「挑発行為」を実行する可能性があると警告している。

北朝鮮は土曜日(15日)、物故した建国者であり、現在の指導者、金正恩の祖父である金日成の誕生105周年祭を祝うことになっている。この共産主義国家は425日に、朝鮮人民軍の建軍85周年記念日を迎える。5月には、韓国で大統領選挙が実施される。

北朝鮮は先週の米国によるシリアに対するミサイル攻撃に反応して、米国が先制攻撃を企むなら、「破滅的結末」を招くだろうと警告した。

太平洋軍司令部は緊張の高まりを受けて、港湾訪問が予定されていたオーストラリアに向かって航海中の空母カール・ヴィンソン攻撃艦隊に、最近数か月で2度目のこととして、朝鮮半島近海に向けて転進するように命じた。

トランプ大統領の政権は北朝鮮の核兵器開発計画に対して強硬姿勢を採ると表明し、中国に対して、同国の共産主義同盟国を抑制するためのさらなる行動を起こすように呼びかけていた。

中国の習近平主席は今週、トランプに対し、米国とともに半島の非核化のために尽力するが、それを平和的な手段で実現しなければならないと告げた。

沖縄に到着したコンスタント・フェニックスは、3月に英空軍ミルデンホール基地に駐在していたことが同機の尾翼記載の番号からわかる。

空軍当局者らは3月、星条旗新聞に対し、同機が予定通りに通常任務に就いていると告げ、ロシアの核実験を調査しているとのメディアの推測を否定していた。

コンスタント・フェニックスはその後、3月に嘉手納に向けて飛行中にエンジン・トラブルに見舞われ、インドネシアのバンダアチェに緊急着陸した折に所在が明らかになった。インドネシア空軍の広報官が、同機はエンジン4基のうちの1基が故障して、着陸許可を要請したとAP通信に語った。

同広報官は、同機は中部インド洋のディエゴガルシアから米軍人20名を搬送していたとAP通信に語った。故障の原因は明らかになっておらず、着陸による負傷者はいなかった。


【クレジット】

The Stars and Stripes, “Nuke-sniffer aircraft arrives on Okinawa as tensions rise on Korean peninsula” by Matthew M. Burke and Chiyomi Sumida, posted on April 12, 2017 at;




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