2013年6月7日金曜日

【#甲状腺 癌の急増】メディア報道と素人計算

6月5日、福島市で開催された福島県の「県民健康調査」検討委員会の席で、子どもの甲状腺の2次検査の結果、癌が12人、その疑い例が15人に見つかったと報告されました。メディアはこの衝撃的なニュースをどのように報道したでしょうか。

まず、民報TV報道から見てみましょう。


次は新聞報道です。毎日新聞の広域版では見出しに「甲状腺」の語句が見当たりません。
【出所】201266日付け「毎日新聞」第3社会面
赤枠の記事を拡大してみると…検討委員の入れ替えについての話題がクローズアップされ、甲状腺検査や甲状腺癌のニュースは後段に潜んでいました。


では、福島版を開いてみましょう。さすがはご当地記事、大きな扱いです。でも、見出し「原発事故との関連否定」がまず眼に飛び込み、メインテーマ「甲状腺がん子ども12人」を圧倒しています…
【出所】201266日付け「毎日新聞」福島版
では、客観的データを紙面に追ってみましょう。
【出所】201266日付け「毎日新聞」福島版
参考までに、早川由紀夫氏の線量マップを…
【出典】早川由紀夫の火山ブログ「放射能汚染地図」(八訂版)

【出所】201266日付け「福島民友」紙面

さて、このデータをもとにTwitter上で素人計算をしてみました。


66日付け #福島民友【表:甲状腺検査の市町村別2次検査結果】
たとえば郡山市の場合、1次検査実施者50,805人 
2
次検査対象者442人のうち、2次検査実施者は5だけ
 そして、悪性、悪性疑い例が2
 http://twitpic.com/cvpqhn

http://twitpic.com/cvpqhn -
【郡山市】 442 × 2 ÷ 5 = 176.8
つまり1次検査総数50,805人のうち、悪性、悪性疑い例約177人という計算。
実に287人に1人の甲状腺癌、疑い例
http://twitpic.com/cvpqhn -
2011年度】205×11÷16613.58 40,768÷13.583002
2012年度】935
×16÷25558.66 134,735÷58.662297 
http://twitpic.com/cvpqhn -
201112年】1,140×27÷42173.11 175,503÷73.112,400.53
つまり総合的に計算すると、2,400人のうち、1人が甲状腺癌・疑い例!
http://twitpic.com/cvpqhn  
2011
年度は3000人にひとり、2012年度は2300人にひとりの
 #甲状腺癌 ・疑い例の割合になる。計算をしていて、空恐ろしくなる!
場所の要因よりも時間経過要因が関係しているのではないだろうか?
甲状腺検査Mapと早川由紀夫氏Mapを比べてみよう。 2011年度検査地域は、原発に近い高線量地帯で1例/3000人、 12年度検査地域は低線量地帯なのに1例/2300人の 癌または疑い例の比率になる計算
http://twitpic.com/cvqmd8
 

2013.06.08【補足】上記の計算があまりにも簡略で、正確な予測とはいえませんが、検討委がいうようにデータが出るまで座して待つ余裕はないはずです。

最後に権威者の先生にご登場いただきましょう…
元「放射線影響研究所理事長」、「長崎大学名誉教授」の肩書きと「国連科学委員会などの国際機関」小さなコラムに権威をこて盛りにして、「科学的に見て」とのたまう長瀧重信氏 http://t.co/c8yvhosxq9
【出所】201266日付け「福島民報」紙面

【関連togetter】

宗教学者、島薗進氏の連続tweets

記者会見~福島県「県民健康管理調査」検討委員会
FoE Japan 満田夏花氏の実況tweets

【OurPlanet-TV】ビデオ:検討委員会・記者会見

甲状腺がん12人・悪性疑い15人〜福島県調査

投稿者: ourplanet 投稿日時: 水, 06/05/2013 - 18:56





2 件のコメント:

  1. 長瀧重信に聞きたい。「科学的に見て原発事故の影響によるものではない」という「科学的根拠」を示せ。こんな市民の感情を逆なでするコメントをよくも平気で出せるものだ。

    彼の言行には当初から強い憤りを感じているが、ますます怒りがこみ上げる。

    市民の力を結集して、このような似非科学者を葬り去ろう。

    屁の河童

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  2. IAEA=ICRP系の人士にとっては、「科学」=「権威」なのでしょうね。

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