2017年5月14日日曜日

ナチュラル・ニュース誌「#フクシマ☢惨事後の山火事~浮遊放射能をめぐる懸念の再来」


フクシマの山火事が招く、「帰宅困難区域」からの浮遊放射能をめぐる懸念の再来

2017510日 フランシス・ブルームフィールド Frances Bloomfield

凡例:[訳注]。強調は訳者による。


NaturalNews429日の夕刻、機能を喪失した福島第一核発電所の近隣の山林で山火事が勃発した。毎日新聞英文記事によれば、火災は福島県浪江町の標高448メートルの十万山で発生した。陸上自衛隊が福島県の支援要請に応えて、ヘリコプター8機を派遣し、火災現場に散水した。この火災は通常の山火事とは大きく違って、現場から大気中浮遊放射性物質が拡散する懸念を招いた。この地域は2011年福島第一核惨事からこのかた「帰還困難区域」に指定されている。核発電所に由来する高レベル放射線のため、当局は入域禁止措置を余儀なくされた。住民に不安を掻きたてたのは、この高レベル放射能である。

グリーンピース・ロシア消防活動グループのメンバー、アントン・ベネスラフスキーは2016年投稿のブログ記事で、汚染地域で発生する森林火災にともなう危険性を指摘した。彼は次のように書いた――

「火災のさい、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウムなどの放射性核種が空気中に舞い上がり、風に乗って移動する。これら不安定な原子を吸引すると、放射線で内部被曝するので、これは健康にとって懸念材料になる」

地方行政府の公職者、ルドミラ・コモゴルステワは、浪江町の山林に類似した森林は「時限爆弾」であるとベネスラフスキーに語った。コモゴルステワは悪名高い1986年チェルノブイリ惨事における彼の経験にもとづき、次のように説明した――

「樹木や泥炭が放射能を蓄積しており、いつ何時でも、いかなる草の燃えあがり、いかなる煙草のポイ捨ても、あるいはキャンプ・ファイアも、新たな災害の口火になりかねません」


しかしながら、コモン・ドリームス誌記事によれば、環境省の担当者は「放射線レベルに大きな変化はない」とコメントした。担当者はさらに、「引き続き、周辺の放射線量の推移を注視していく」と言い添えた。

山火事の出火原因はいまだに明らかでない。福島県警察によれば、フクシマ気象台が出火当日、浪江町に雷注意報を発令していた。落雷によって火災がはじまり、その後、森林の数ヘクタールにわたって燃え広がったのだろうと推測されている。

2011年核惨事の概要

2011311日の午後、日本東岸から沖合80マイル[130キロ]の太平洋海域でマグニテュード9.0の地震が発生した。数分間にわたり、揺れと地鳴りが間断なくつづいた。地震の衝撃によって、福島第一核発電所の123号炉がさらなる損傷を防ぐために自動停止した。しかし、炉心の内部では発熱が継続していた。ポーツマス大学の環境科学教授、ジム・スミスは英国インターナショナル・ビジネス・タイムズ誌に次のように語った――

「この熱は放射性崩壊が原因ですので、冷却をつづけなければなりません。反応炉が停止したさい、外部電源を用いて冷却されると想定されていました…だが、それも機能を喪失していました」

その後、恐怖の連鎖反応がつづいた。発電所に2系統あった外部電源が分断され、作業員らは13基の緊急用ディーゼル発電機を当てにすることを余儀なくされた。地震勃発から50分後、高さ45フィート[13.7メートル]の津波が海岸を襲い、核発電所の基礎部を水没させ、1基を除いて、すべての緊急用発電機を破壊した。反応炉内部に水素が充満しはじめ、同日の3:36 pm1号炉が水素爆発を起こし、放射能を環境に放出した。

その後の展開は歴史に属し、今日になっても、日本はその影響をこうむっている。当局筋はその後、さまざまなタイプの癌、とりわけ甲状腺癌の症例数の増加に対処している[ママ]。

山火事がもたらすかもしれない影響は、今後に目撃することになる。

放射能に関する最新情報は、Radiation.newsにアクセスのこと。

情報出処:


【クレジット】

Natural News, “Fukushima wildfire revives worries over airborne radiation from “difficult-to-return zone” by Frances Bloomfield, posted on May 10, 2017 at;

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