2019年3月25日月曜日

#フクシマ☢惨事のあと、乳児の心臓障害手術が急増 @medical_xpress


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フクシマ核惨事のあと、乳児の心臓障害手術が急増


HealthDay情報】新たな研究によれば、フクシマ核事故のあと、先天性複合心臓疾患の手術を受けた日本の幼児の数が有意に増加したことが認められた。

惨事は20113月、地震と津波が福島第一原子力発電所を襲い、メルトダウンと放射性物質の放出を引き起こして勃発した。

研究者らは、2007年から2014年までの子どもの先天性複合 心臓 疾患 手術に関するデータを分析した。

フクシマ核惨事以後の4年間で、日本全域における幼児の同種手術が14パーセント強ばかり増加していた。1歳ないし17歳の子どもたちの場合、有意な増加は認められなかった。

心臓のさまざまな発達段階で生じることが知られている先天性複合心臓疾患の有意な増加が認められた。

研究論文の著者らによれば、この知見は、障害が心臓の発達の初期段階におけるさまざまな時期に生じたのであり、特定の時期における単一の遺伝子に対する損傷の結果ではないことを示唆している。この論文は全米心臓協会ジャーナル(the Journal of the American Heart Association)サイトにて313日付けで公開された。

研究者らは、当該研究が核事故と先天性複合心臓疾患の直接的な因果関係を示すものでないことを指摘した。

名古屋市立大学、システム自然科学研究科の准教授、村瀬香(ムラセ・カオリ)は、「この研究は日本で起こった事象に注目したものですが、世界のどこでも起こりうる核事故の可能性は世界規模の健康上の懸念事項なのです」と述べた。

「わたしたちの研究は、核事故が先天性複合心臓疾患のリスクを増大しかねないことを示しています」と、彼女はジャーナルのニュースリリースで発言した。

先天性複合心臓疾患は胎児発育早期の諸段階で発症し、その結果、複雑で深刻な症状を招く。その帰結としての心臓の異常は多くの場合、生涯にわたる健康問題を引き起こしかねない。

妊婦がこうむる――失業、離婚、夫婦の別居、あるいは愛する人との死別など――ストレスは、なんらかの先天性複合心臓疾患を招くリスク要因になると知られている。研究者らによれば、フクシマ核惨事のさい、そのようなストレスが発生したと思われるので、先天性複合心臓疾患の急増における間接的な役割を担ったのかもしれない。

村瀬は、「核事故はわたしたちの一人ひとりに直接的な影響を及ぼす問題です。さらなる研究が必要であり、さもなければ、このようなタイプの事故による健康への影響を最小に抑えることができないでしょう」と述べた。

研究者らは背景説明で、ウクライナのチェルノブイリにおける1986年の核事故のあと、先天性心臓疾患の同様な増加が認められたと述べた。



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More information: The U.S. National Heart, Lung, and Blood Institute has more on congenital heart defects.
Copyright © 2019 HealthDay. All rights reserved.

【クレジット】

Medical Xpress, “Newborn heart problems surged after Fukushima nuke disaster: Study,” posted on March 13, 2019 at https://medicalxpress.com/news/2019-03-newborn-heart-problems-surged-fukushima.html.

【参照記事】

大学ジャーナル
1歳未満の乳児に対する複雑心奇形手術の件数が2011年の福島第一原子力発電所事故後、全国で増加していることが名古屋市立大学の調査で分かった。原因については分かっていないが、研究グループは心臓発生の早期段階で広範な障害が発生した可能性があるとみている。
 調査は名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科の村瀬香准教授、医学研究科の心臓血管外科学教室が、日本胸部外科学会で収集した2007年から2014年までの先天性心疾患に対する手術データを解析。心臓発生の早期段階の障害が原因となる複雑心奇形の手術件数を原発事故前後で比較した。

Yahoo! Japan ニュース
飯塚真紀子  | 在米ジャーナリスト 4/9() 8:38
 平成が間もなく終わりを迎えるが、平成最大の事件というと、日本においては、東日本大震災と福島第一原発事故をおいて他にないだろう。その福島第一原発事故に関係した重要な事実について、平成から「令和」に変わる前に伝えておきたい。
 福島第一原発事故から8年目を迎えた数日後、アメリカ3大ネットワークTV局の一つであるCBSテレビが衝撃的なニュースを伝えた。
 「新たな研究が、福島第一原発事故と乳児の心臓手術数急増の関連を示唆。先天性心疾患の手術を受けた1歳未満の乳児の数が、14%以上急増」
 これは、3月13日、心臓病研究の世界的権威「アメリカ心臓協会」が発行している国際科学誌「ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ハート・アソシエーション」が「福島原発事故後の複雑心奇形の全国的増加」 と題した研究論文を掲載したことを受けて、報道されたニュースだった。



【該当論文】

Journal of the American Heart Association
Kaori Murase , Joe Murase , and Akira Mishima
Originally published13 Mar 2019https://doi.org/10.1161/JAHA.118.009486Journal of the American Heart Association. 2019;8
Abstract
Background
After the Chernobyl nuclear accident in 1986, an increase in the incidence of congenital heart disease (CHDs) in the neighboring countries was reported. In 2011, Japan experienced the Great East Japan Earthquake and the nuclear accidents at Fukushima. However, a nationwide study of their effects has not been conducted yet.
Methods and Results
We used data covering the period between 2007 and 2014 from the annual surveys conducted by the Japanese Association for Thoracic Surgery, which included almost all of the operations pertaining to 46 types of CHDs in Japan. CHDs were divided into 2 groups based on complexity, the time of occurrence during heart development, and age at operation. We estimated the change in the number of the operations per 100 000 live births between pre and postdisaster using a negative binomial generalized linear mixed model. Overall, a significant 14.2% (95% CI, 9.319.4) increase in the number of operations for complex CHDs in neonates and infants per 100 000 live births was found, whereas those performed for patients of 1 to 17 years old showed no significant change during the study period.
Conclusions
The number of operations for complex CHDs in neonates and infants in Japan significantly increased after the massive disaster, and its level was maintained thereafter. The number of operations for complex CHD was not equal but closely correlated to the live birth prevalence of complex CHDs. Therefore, some meaningful increase in the live birth prevalence can be assumed; however, the precise cause of the increase is unknown.




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