2012年1月31日火曜日

陪審員召喚状(招待状)~ふくしま集団疎開裁判『世界市民法廷』



(以下の文書は海外向けメール "Jury Subpoena (Invitation) from the World Citizens' Tribunal on Fukushima Evacuate Children Lawsuit" の日本語訳。したがって、文書内リンク先はすべて英文サイトになります)



2012130
福島第一原発事故にまつわる
緊急アピール
親愛なるみなさん
(初めて、または、ずいぶんご無沙汰なのにもかかわらず)突然のEメールで失礼します。わたしは、福島原発災害の曝心地から西方60km、人口30万都市である郡山に住んでいます。
わたしは、2011311日以来、核惨事による健康その他の危機について情報を収集・拡散し、“民主主義国家”日本のあちこちに張り巡らされた秘密主義の壁を崩そうと、非暴力不服従を旨とし、ツイッターやブログ『原子力発電 原爆の子』を武器として闘ってきました。
624日、郡山市の小中学校生14人が放射線で危険な場所における教育活動実施の差し止めを福島地裁郡山支部に申し立てたとき、わたしは『ふくしま集団疎開裁判』の会に参加しました。
子どもたちの弁護団は最善を尽くして、現状の放射線被曝が人命・身体・健康に及ぼす危険性を立証したのですが、裁判所の判事たちは「申し立て却下」を決定し、「100ミリシーベルト未満の放射線量を受けた場合の癌などの晩発性障害の発生確率に対する影響については,実証的に確認されていない」、「債権者らは,福島原発事故発生から積算した被ばく量をも考慮すべきである旨主張するが,過去の被ばくそれ自体は,本件申立てにより防止することができる性質のものではない」などと宣(のたま)いました。
14人の子どもたちはもちろん不服であり、そのうち10人が仙台高裁に即時抗告した一方、わたしたち、ふくしま集団疎開裁判の会は、228日に東京で、317日に郡山で『世界市民法廷』集会を開催することを決定し、目下、準備を進めています。
そこでお願いなのですが、あなたにも集会にご参加いただけないでしょうか。もちろん、この法廷は同時通訳サービス付きで世界オンライン中継されますので、わざわざ東京や郡山におこしいただく必要はありません。必要なのは、あなたのメッセージと略歴をEメールで送信していただくことだけです。
たとえば、ノーム・チョムスキーさんには、次のような「ふくしま集団疎開裁判」支援メッセージを発信していただけました。
 「ふくしま集団疎開裁判」に個人的な支援ができることを光栄に思います。
社会が道徳的に健全であるかどうかをはかる基準として、社会の最も弱い立場の人たちのことを社会がどう取り扱うかという基準に勝るものはなく、許し難い行為の犠牲者となっている子どもたち以上に傷つきやすい存在、大切な存在はありません。
日本にとって、そして世界中の私たち全員にとって、この法廷は失敗が許されないテスト(試練)なのです。」
ノーム・チョムスキー (2012年1月12日)
ノーベル賞作家・大江健三郎さん、その他多くのみなさんにもメッセージをいただいたり、東京や郡山の会場にご参加くださったりすることになっています。
詳しい情報については、下記リンクをご参照ください。
Court documents (excerpt) 
裁判文書リスト(抄録)
Application for a provisional disposition (24 June 2011)
仮処分申立書(624日)
A Statement of Facts by Katsuma Yagasaki, Emeritus Professor at the Ryukyu University (8 September 2011)
琉球大学名誉教授、矢ヶ崎克馬「意見書」(98日)
The map about radioactive contamination (2 December 2011)
放射能汚染地図(122日)
The Court Judgment (16 December 2011)
裁判所決定(1216日)

Announcement by the "Fukushima Evacuate Children Lawsuit Group". Twelve angry citizens decide to hold an "World Citizens' Tribunal" to save the children in Fukushima as their lives are at urgent risk.
【速報】今すぐ、命の危険にさらされているふくしまの子どもたちを救うために 十二人の怒れる市民による「ふくしま集団疎開裁判」世界市民法廷の開催を決定


東京市民裁判集会については、つぎの暫定版お知らせをご覧ください。
Tokyo “WORLD CITIZENS’ TRIBUNAL” Feb. 26
Hosted by “Fukushima Evacuate Children Lawsuit” Group
ありがとうございました。あなたのご健康を祈願いたします。
井上利男

追伸:
次の柳原敏夫弁護士のメッセージもお読みください。
世界市民法廷支持のお願い
突然のEメールで失礼いたします。日本の「ふくしま集団疎開裁判」弁護団長、柳原敏夫ともうします。
わたしたちは、差し迫った命と健康の危険にさらされている福島の子どもたちを守るために、当メール末尾にあるリンクの「世界市民法廷のお知らせ」で告知されているように、関心を寄せてくださる世界中の人々の支援のもと、226日および317日、東京と福島で市民法廷を開催します。
わたしたちは、これらの法廷で世界市民による適切な判決がなされるように願っています。
そこで、同法廷にご賛同いただき、法廷のインターネット中継をご覧になったうえで、あなたのコメントをお寄せいただきたくお願いいたします。
この緊急な要請を考慮いただければ、幸甚です。
親愛を込めて
柳原敏夫

0 件のコメント:

コメントを投稿