【英紙ガーディアン】#フクシマ☢惨事避難民— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2017年11月5日
国連で日本政府が人権を侵害していると訴え
Fukushima evacuee to tell UN that Japan violated human rights https://t.co/OhoNMrARzh
園田ミツコは、避難民が経済的苦境に直面しており、危険であると信じているのに、帰宅を強いられていると証言する
ジャスティン・マッカリー、東京駐在 Justin McCurry in Tokyo
2017年10月11日水曜日
園田ミツコは福島第一原子力発電所の核反応炉3基がメルトダウン状態に陥った数日後に、彼女の夫、10歳の息子とともに自分の村から自主的に避難しており、国連人権理事会を前に、避難民が経済的苦境に直面していることから、惨事後7年近くたった今でも危険であるに違いない地域に帰還することを強いられていると述べることになる。
園田のような推定27,000人の避難民はメルトダウン勃発時に強制避難区域の外側に住んでおり、今年の3月、住宅支援が打ち切られたことから、放射線レベルにまつわる不安があるにもかかわらず、その一部は元の住み処に戻る思案をすることを余儀なくされている。
それに加えて、政府がかつて立入禁止区域だった除染済み地域の避難指示を解除して、福島県土の再建をめざしており、避難を命じられた数万人の避難民は来年3月に賠償金の支給と住宅支援を打ち切られることになっている。
避難民の多くは経済的支援を拒否され、安全でないと恐れる自宅に戻るか、さもなくば国家による援助もなく他の土地で暮らしを再建しようと苦闘して経済的苦境に向き合うか、ほぼ選択不可能な方途に直面するままにされている。
グリーンピース・ジャパンの上席グローバル・エネルギー担当、ケンドラ・ウルリッチは、次のように述べた――
「みなさんは昔なじみの自宅に戻るか否かの選択を許されるべきであり、その選択に必要な経済的手当を与えられるべきです。
「みなさんが帰還を強いる経済的圧力をかけられているようでは、インフォームド・コンセントにもとづく決定権を与えられた立場にあるとはいえません。この国連会合は、日本政府に正しい行動を採るように圧力をかけるためのものです」
今年3月に避難命令が解除された飯舘村では、前例のない除染事業の一環として、住宅、学校、その他の公共建築物の安全が宣言されたが、周囲の森林は高レベルに放射能汚染されたままである。ウルリッチは、次のようにいう――
「飯舘村のような場所は野外刑務所と言ってもいいでしょう。みなさんが帰還すれば、生活の質の影響は過酷なものになります。みなさんの暮らしは森林と不可分に結びついていますが、環境からいって、森林に分け入ることは許されません。森林の除染は不可能です」
園田一家は数か月のあいだ住み処を転々としたあとの2年間、地方自治体が家賃無料のアパートを提供していた京都に落ち着いていた。家族はこれまでの4年間、夫の故国、イングランドで暮らしてきた。フリーランスの翻訳者、書道の手ほどきをして働いている園田は、次のように述べた――
「わたしたちは、実質的に2回、避難しなければなりませんでした。息子とわたしは最初、実に苦労しました…わたしたちは日本を離れたくなかったのです」
園田は食品の安全性と放射線内部被曝の恐れを考え、親類縁者と再会するための一時訪問は別にして、福島に帰還することはできないと確信するようになった。彼女は、こういう――
「わたしの村はとても美しいところなので、本当に悲しいことです。持ち家があり、あの地で引退しようと計画していました」
避難した家族は、新たな住居の資金を工面し、捨ててきた自宅のローン支払いを滞りなくつづけるために親たちが苦労して稼がなければならず、離れ離れに暮らすことを余儀なくされた。園田は、こう言った――
「今年春の住宅支援打ち切りは残酷な仕打ちでした。わたしの友だちの何人かは、意に反して、福島に帰らなければなりませんでした」
園田を支援するグリーンピース・ジャパンは、彼女の証言が、日本政府に避難民に対する経済的支援を継続させ、再定住プランを見直させるための圧力を国際的に構築する第一歩になるように願っている。
グリーンピース・ジャパンは日本政府に対し、国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告している最大公衆被曝限度、年間1ミリシーベルト(mSv)以下に空中放射線量が下がるまで、福島の市町村が安全でないと宣言するように要求している。
日本政府は年間1 mSvの長期目標を維持しながら、国際的に原子力発電所の労働者に適用される被曝限度、年間20 mSv以下の放射線レベルの地域に帰還するよう、人びとに奨励している。園田は、次のようにいう――
「放射線レベルが国際的に認められた限度の土地に、みなさんが、とりわけ女性や子どもたちが住まなければならないのは、なぜでしょう? 政府はわたしたちに答えていません」
【クレジット】
The Guardian, “Fukushima evacuee to tell UN
that Japan violated human rights,” by Justin McCurry in Tokyo, posted on
October 11, 2017 at;
【国際的な反響】
はたして、園田さんの国連人権理事会証言が日本で報道されたでしょうか?
2017/10/12 グリーンピースとともに福島のお母さんが、 国連の舞台で日本政府の人権侵害是正を訴え 「日本の復興政策が、世界で今後起こりうる原発事故後のモデルになってほしくない」 | 国際環境NGOグリーンピース https://t.co/YfQf101gc5— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2017年11月5日
香港紙『南華早報』#フクシマ☢惨事— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2017年11月5日
日本政府はフクシマ避難民を棄民にしている
Fukushima evacuees have been abandoned by Japan’s government https://t.co/W7dYWQTzGv @SCMP_News
New!新着関連記事 2017年11月6日月曜日
わたしは夫と子どもとともに、福島で健全な地域社会を抱いた夢のような自然環境に包まれて暮らしていました。それも、2011年3月11日の地震と津波が沿岸部の地域社会を破壊し、何万人もの人びとが死亡したまでのことでした。
大震災の後も、余震が絶えませんでした。福島第一原子力発電所が爆発したとき、震災はさらなる重大な恐怖をわたしたちに負わせました。わたしたちはわが子を守るため、西日本に避難しようと決めました。
【更新】2017年11月18日#フクシマ☢惨事避難民、園田さん— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2017年11月5日
「日本政府はわたしたちを棄民にした」#Fukushima Evacuee; Japanese Government Has Abandoned Us https://t.co/VN3MgRx8N6 https://t.co/wSpYhbGYZK
国連人権理事会 日本の人権の状況に218の勧告 | NHKニュース https://t.co/8mWUOABdrI— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2017年11月18日
【#フクシマ☢惨事】ドイツなどが、東京電力福島第一原子力発電所の事故の影響を受けた住民や自主避難者への支援を継続するよう求めた勧告もあります。
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