2012年7月13日金曜日

電気はたりている。たりないのはLOVE――核廃絶と労働運動


働く女性の全国センター(ACWW 情報誌 No.16   
働く女性のホットライン 0120-787-956

< 速報!フクシマから訴えます >
電気はたりている。たりないのはLOVE。
除染してもまたいつの間にか線量は戻り、1年を過ぎてもホットスポットのある学校が郡山市で小学校15校、側溝では毎時20.4mSv。こういう中で、市はこの4月から屋外活動を一日当たり授業で1時間以内、部活動で2時間以内とした小中学校の屋外活動「3時間ルール」を解除しました。給食米にも「地産地消」、プールも解禁、「帰村宣言」、18才以下3,750人のうち30%が喉にしこり・のう胞_これを山下教授は「良性だから問題ない」で片付けようとしています。自殺者(商店の経営者)がまた出てしまいました。いったい福島で何人死ねばいいというのでしょうか。
今も世界中に放射能をばらまき続け、放射能汚染の加害者となった日本という国。福島第一原発の1、2、3、4号機全てが世界の安全保障の問題となる危機的状況にあるにも関わらず、これをほったらかしで政局闘争に明け暮れる政治家たち。
計画停電の欺瞞、電気が不足するとの恫喝。しかし、これらをとっくに見抜いている私たちは、2010年時点で、世界の自然エネルギー発電総量が原子力発電総量の世界合計を超えたことを知っています。だまされるわけにはいきません。
6月7日、官邸前で福島の女たち呼びかけによる、大飯再稼働を止めるためのダイ・イン緊急アクションを行いました。放射能の中で暮らし続ける女たちの叫び、子どもたちの悲鳴、そして男たちの悲しみ。それに対する答えが、翌日の野田総理の記者会見「国民の生活を守るために、大飯再稼働。原発の安全性は確認された」でした。いのちよりも「原子力ムラ」の利権をあくまで優先するというのです。ウソとペテンとごまかしと無責任に満ちたやり方を、私たちは決して認めることは出来ません。
今、経産省前のテント村広場にはユニオン関係の激励が入り、今までにない新しくそして熱い交流が始まったそうです。脱原発と労働問題は命と生活を奪うものに対して、協働して闘う必要があります。恐ろしい程の高線量の中で、文字通り命を削って必死に再爆発を抑えているのは、何重にも搾取されつつ働く底辺労働者そのもの。この地点に「女たち」はもっと立ちたいと思うし、一方、組織の動員で人が集まる時代でもなくなったことは、すでに明らかです。原発再稼働・非正規労働の根っこは同じという思いは、ますます強くなっています。
「電気はたりている。たりないのはLOVE」は女たちの好んで使うキャッチフレーズの一つですが、では、死んだ町フクシマで生きるということはどういうことでしょうか。一人ひとり自らへの問いは続きます。
そして…29日(金)、国会正門前にあえて真正面から福島の女たちは向かいます。共に。
2012.6.27
写真:NO NUKES from shigaサイトから転載

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