「いのちが大事!今なぜ再稼動か?ふくいでつながろう」集会&デモ、わたしたちも福島発、郡山経由の弾丸バスで駆けつけました。当日未明3:20~郡山出発、片道約540km、所要時間7時間半のハードな一日旅行でした…
まずは、福井市文化会館(?)で開かれていた交流集会でご挨拶…
「原発いらない福島の女たち」メッセージ…
フクシマから訴えます。
昨年3月11日の東日本大震災と津波をきっかけとした、福島原発事故の結果、私たちの故郷福島の広大な地域が高レベル放射能で汚染されてしまいました。その直後の4月19日、文部科学省は「福島県内の学校の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」を福島県に示しました。それ以来、1年3ヶ月以上経過した現在も、年間被曝基準20ミリシーベルトが県民生活のあらゆる場面に押し付けられています。これは法規に定める一般人の年間被曝基準1ミリシーベルトの実に20倍、部外者の立ち入りが禁止される放射線管理区域の6倍強にも相当します。わたしたちが健康リスクにおびえ、不安な日々を送っているのには正当な理由があります。私たちは、今現在も、被ばくを強要される生活が続いています。
除染してもまたいつの間にか線量は戻り、1年を過ぎてもホットスポットのある学校が郡山市で小学校15校、側溝では毎時20.4mSv。こういう中で、市は4月から屋外活動を一日当たり授業で1時間以内、部活動で2時間以内とした小中学校の屋外活動「3時間ルール」を解除しました。給食米にも「地産地消」、プールも解禁、「帰村宣言」、18才以下3,750人のうち30%が喉にしこり・のう胞_これを山下教授はどう説明するのでしょう。自殺者(商店の経営者)がまた出てしまいました。いったい何人死ねばいいというのでしょうか。私は、回線がぶち切れるほどの怒りを感じています。
また、線量の差は軒下を分け、親類縁者や隣近所の共同性を絶ち切ってしまいました。すでに避難生活で親子が別れ、またしても補償額による分断。これらの地域の伝統的な共同体は、もうけっして元通りには再生できないでしょう。フクシマの悲しみはここにもあるのです。
昨年12月16日、国は事故の「収束」を宣言しましたが、これはあまりにお粗末というより、県民をはじめとする国民を愚弄する宣言でした。事故現場の実態はいまだに予断を許さず、放射能の漏出も続いていて、この面でもわたしたちは日々不安を強いられているのです。
世界が注目する4号炉の状況は、何が起きるか検討もつかない危険な状況です。また、ヨウ素剤の配布や避難経路などの対策の発表もありません。国会の原発事故調査委員会による事故の原因究明もまだ終えず、メルトダウンした核燃料の状態さえも分からないままです。
悲惨な原発事故にもかかわらず、原子力「必要」キャンペーンが進められています。計画停電の欺瞞、電気が不足するとの恫喝。しかし、これらをとっくに見抜いている私たちは、2010年時点で、世界の自然エネルギー発電総量が原子力発電総量の世界合計を超えたことを知っています。だまされるわけにはいきません。
口先だけの安全宣言でつくろい、再稼動を急ぐのはなぜですか?ついに野田政権が、大飯原発の再稼働を決定しました。いのちよりも「原子力ムラ」の利権をあくまで優先するというのです。ウソとペテンとごまかしと無責任に満ちたやり方を決して認めることは出来ません。
地球上に生命(いのち)を授けられた者たち、大地、水、空気、動植物、すべてが日々脅かされています。全ての原発の廃炉を切実に願う私たちは、ここ福井の方々、全国の、世界の脱原発を目指す心ある人々と共にいます。フクシマにはハイロを選択した多数の県民がひかえています。フクシマは諦めるわけにはいかないのです。
わたしたちは大飯原発の再稼動を断じて許しません。
わたしたちは、子どもたちを、わたしたち自身を守ります。
わたしたちは、新しい世界を創るために行動します。
NO MORE FUKUSHIMA!
NO MORE FUKUSHIMA!
NO MORE FUKUSHIMA!
NO MORE FUKUSHIMA!
2012.6.17
「原発いらない福島の女たち」
「原発いらない福島の女たち」
福島から駆けつけた10数名全員が1分間メッセージの機会をいただきましたが、勝手ながら、わたしのスピーチのみを再現し、他のみなさんのものは割愛させていただきます…
みなさん、こんにちは。郡山市から来ましたInoue Toshioです。ふくしま集団疎開裁判の会を代表してご挨拶いたします。
昨年6月、郡山市の小中学生たちが郡山市を相手に、健康に危険な場所での教育の実施を差し止め、法規で定める年間被曝量1ミリシ-ベルト未満の安全な場所での教育の実施を求める仮処分を福島地裁郡山支部に申し立てました。ところが、奇しくも野田首相がデタラメな「福島第一原発事故の収束」を宣言したのと同じ日、12月16日、地裁判事たちは「年間100ミリシーベルト未満の被曝量による健康への影響は実質的に確認されていない」などといって、子どもたちの切なる願いを却下しました。「灰色だから、被害はないと思え」というわけです。
司法は三権分立に拠って立たず、原子力村の一員になるとみずから表明しました。わたしたち市民は法にもとづいた良識をもって司法を包囲しなければなりません。
みなさんにも具体的にできること、やっていただきたいことがあります。いまから「ふくしま集団疎開裁判」チラシをお配りします。みなさんもこの裁判を世界市民がみずからの意思で裁く法廷に参集する陪審員となって、評決をくだしてください。
ありがとうございました。
【関連リンク】世界市民法廷ガイドブック(総集編)
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