日本人の皆様へ。地球上でもっも放射能汚染が酷い場所、第一位に選ばれました。汚染してしまった土地に住んで食べて飲んで毎日毎日被ばく、している事は人類史上初です。
Ten Most Radioactive Places on Earth https://t.co/6vk4kZZfEu
— asuka (@asuka_250) 2015, 12月 5
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地球上最悪の放射能汚染地トップ10
2011年の地震とフクシマにまつわる不安のために、放射能の脅威が人びとの意識によみがえったものの、たいがいの人は放射能汚染が世界規模の危険であることをやはり理解していない。汚染問題に取り組んでいるNGO、The Blacksmith Institute[ブラックスミス研究所]の報告書2010年版は6大毒性物質リストのトップに放射性核種を挙げている。読者のみなさんは、何か所かの放射能汚染地の位置――したがって、みずからと子どもたちがこうむるかもしれない放射能の影響を恐れながら生きる人びとの数――に驚きを禁じえないであろう。
10. 米国、ハンフォード
ワシントン州ハンフォード施設は、米国の原子爆弾開発事業と不可分に組み込まれ、最初の核爆弾と長崎に投下された「ファット・マン」に使われたプルトニウムを生産していた。冷戦が進展するにつれ、この施設は増産に増産を重ね、アメリカの核兵器60,000発のほとんどに用いられたプルトニウムを供給した。除染が実施されたものの、いまだに米国内の高レベル放射性廃棄物の量の3分の2――5300万ガロン[20万m3]の廃液と2500万立方フィート[71万m3]の固体廃棄物――を抱え、地域一帯200平方マイル[520km2]の地下水が汚染されており、米国で最も汚染のひどい現場になっている。この地域の環境破壊を目のあたりにすれば、放射能の脅威がミサイル攻撃とともに到来するといった単純のものではなく、母国の奥深くに潜んでいることが明らかになる。
9. 地中海
イタリアのマフィア、‘Ndrangheta[ンドランゲタ]シンジケートは、あちこちの海を――放射性廃棄物を含む――有害廃棄物の好都合な投棄場に使い、しこたま稼いでいると長年にわたり疑われてきた。イタリアのNGO、Legambiente[レガムビエンテ]は、1994年以降、約40隻の有毒および放射性の廃棄物を積載した船舶が地中海の諸海域で消息を絶っていると疑っている。このような疑惑がほんとうであれば、計りしれない量の核のゴミが地中海に潜んでおり、数百もの容器が劣化したり、なんらかの原因で破損したりして初めて、その危険性が明らかになるという、危惧すべき光景が目に浮かぶ。地中海の美しい姿に進行中の環境の破局的事態が隠されていると言ってもよいだろう。
8. ソマリア海岸
上記に登場したばかりのイタリアのマフィアは、この汚れ仕事となれば、自分たちの縄張りを守っているだけではない。ソマリアの沿岸海域と土地は政府に保護されておらず、ドラム缶600本の有毒・核廃棄物を含む――核廃棄物および毒性金属、それに放射性医療廃棄物の海上投棄や地中埋設のために使われてきた。国連環境計画はじっさい、2004年の津波でソマリア海岸に打ち上げられた廃棄物の錆びた容器がずっと以前の1990年代に投棄されたものであると信じている。ソマリアはすでに無政府状態の荒廃地であり、この廃棄物の貧窮化した住民に対する影響は、これまでに彼らを見舞った惨事より過酷になるとまでは言わなくても、おなじほどひどいことになるだろう。
7. ロシア、マヤーク
ロシア北東部のMayak[マヤーク]工業団地は、数十年にわたり核施設を抱えており、1957年に世界有数の核事故の現場になった。爆発によって100トンに達する放射性廃棄物が放出され、広大な地域が汚染された。爆発は1980年代まで秘密のヴェールに包まれていた。廃棄物は1950年代以降、周辺の地域とカラチャイ湖に投棄されていた。このため、数千人の住民の日常生活を支える上水道が汚染されてしまった。有識者らは、カラチャイが世界最悪の放射能汚染地であるかもしれず、これまでに勃発した――火災や死の砂塵嵐など――さまざまに深刻な事態の結果、400,000人あまりの住民が工場からの放射能で被曝したと信じている。カラチャイ湖の天然美の奥に死の汚染物質が潜んでおり、その放射能レベルといえば、湖水中に流れこむ放射性廃棄物が1時間以内にヒトの致死量に達する線量レベルをもたらすほどである。
6. 英国、セラフィールド
英国の西岸に位置するセラフィールドは元来、核兵器用のプルトニウムを生産する施設だったが、その後、商業部門に移管された。この施設の操業がはじまって以来、数百件の事故が起こり、いまや建物自体の3分の2ほどが核廃棄物に分類されている。工場は1日あたり約800万リットルの汚染水を海に放出しており、このため、アイリッシュ海は世界最悪の放射能汚染海域になっている。イングランドは緑なす野原と起伏に富んだ景観で知られているが、この産業国の心臓部に巣食っているのが、有毒で、自己が付きものの施設であり、これが世界の海に危険廃棄物を吐きだしている。
5. ロシア、シベリア化学コンビナート
ロシアの汚染現場はマヤークだけではない。シベリアは40年分の核廃棄物を抱える化学工業施設の所在地である。液体廃棄物が覆いのないプールに貯蔵され、125,000トンの固体廃棄物が管理の行き届かない容器に詰められており、地下貯蔵槽は地下水への流出の可能性を抱えている。風や雨が野生生物と周辺地域に汚染を拡散してきた。さまざまな小事故のため、プルトニウムの所在が不明になり、爆発が放射能を拡散している。雪の景観は清純で無垢なように見えていても、事実として、本格的なレベルの汚染がここで見受けられている。
4. カザフスタン、ポリゴン
この地域[セミパラチンスク]は、かつてソ連の核兵器実験場であったが、いま現代カザフスタンの一部になっている。この現場は――地域内に700,000人が住んでいたという事実にもかかわらず――「非居住地」格付けのため、ソ連の原子爆弾開発計画に組み込まれていた。ソビエト社会主義共和国連邦はこの施設で同国初の核爆弾を爆発させ、この地域を世界で最多の核爆発を実施した記録を樹立したのであり、その実績は1949年から1989年までの40年間で456回の試験におよんでいる。施設で実施された試験――および放射能被曝に関する、その影響――は1991年に施設が閉鎖されるまで、ソ連によって秘密にされてきたが、科学者たちは200,000万人の健康が放射能の直接的な影響をこうむったと見積もっている。外国を破壊したいという欲求が、かつてソビエト社会主義共和国連邦の人民であった人びとの頭上に核汚染の幽霊を出現させたのである。
3. キルギスタン、マイルースー
マイルースーはブラックスミス研究所報告2006年版で世界最悪汚染地トップ10のひとつに挙げられているが、その放射能は核爆弾や核施設に由来するものではなく、その工程に必要な物資の採鉱に由来している。この地域はかつてウラニウム採掘・処理施設の所在地であり、いまウラニウム廃棄物――196万m3余り――の処分場36か所を抱えている。この地域はまた、地震活動が盛んであり、いかなる形であれ、封じ込めが破れると、汚染物質が露出したり、廃棄物の一部が河川に崩落したりして、数十万が使っている水を汚染する可能性がある。この地域の住民は核攻撃の災禍に見舞われなかったかもしれないが、それでも地震が起こるたびごとに、放射性廃棄物を恐れながら生きている立派な理由がある。
2. ウクライナ、チェルノブイリ
チェルノブイリは、世界屈指、最悪に名高い核事故の現場であり、いま少人数の人びとが時間制限付きで入域することを許されているものの、いまなお高レベルに汚染されている。悪評を浴びた事故のため、600万人が放射線に被曝し、やがて4,000人から93,000人もの人たちがチェルノブイル事故に起因する死を迎えるであろう。事故のため、ヒロシマとナガサキの原爆の100倍以上の放射能が放出された。ベラルーシに放射能の70パーセントが降りそそぎ、同国民はそれ以来、癌症例の増加に対処している。今日になっても、世界のチェルノブイリは人間の災禍の恐ろしいイメージを連想させている。
1. 日本、フクシマ
2011年の地震と津波は、住宅を破壊し、人命を奪った悲劇だったが、フクシマの核発電所の影響の危険性は最も長く継続するかもしれない。このできごとは、チェルノブイリ以来、最悪の核事故であり、反応炉6基のうち、3基のメルトダウンを引き起こし、周辺の地域と海に放射能を漏出させ、放射性物質が施設から200マイル[320キロ]も遠く離れて検出されるほどである。事故とその影響はいまだに進展中であるため、環境に対する影響のほんとうの規模はいまだにわかっていない。世界は今後の幾世代にもわたって、この惨事の影響を感じつづけるかもしれない。
【クレジット】
Brainz, “10 Most Radioactive Places on Earth,”
本文はチェルノブイリ事故による予想死亡者数を最大78,000人と見積もっていますが、あまりも過小評価…核事故の厄介な点のひとつですね。
@asuka_250 Ten Most Radioactive Places on Earth https://t.co/1rDQUNSMc4
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 12月 6
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