2012年5月30日水曜日

チェルノブイリからの警告~OurPlanetTVインタビュー:エフゲーニア・ステバーノヴナ教授

4月に来日し、ベラルーシ科学アカデミーのミハイル・V・マリコ博士とともに日本各地で連日のように精力的な講演をなさったウクライナ国立放射線医学研究所のエフゲーニア・ステーバーノヴナ教授は、昨年12月にもグリーンピースの招きで来日され、そのさい、OurPlanetTVのインタビューをお受けになっています。そのお話しは、放射線の影響による子どもたちの健康被害の実情、強制避難区域などの基準、食品の放射線許容基準、子どもたちの保養プログラムなど、わたしたちに必要な情報を実にわかりやすく、しかもコンパクトに伝えてくれるものです。よって、ここに音声をテキストに起こすことにしました。
(注:出所OurPlanetTVでは、教授のお名前を「ステバーノワ」と表記しているが、ここでは前出の記事に合わせて「ステバーノヴナ」と変更する)
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チェルノブイリからの警告 〜5万人の子どもを診察した医学博士〜

OPTVstaff さんが 2011/12/15 にアップロード

いま、福島第一原発事故の影響による子どもへの健康被害が懸念されている。「チェルノブイリの事故では、被曝した子どもに何が起きているのか?」チェルノブイリ事故後にウ­クライナで5万人以上の子どもを健診したウクライナ放射線医学研究センターのエフゲーニャ・ステバーノヴナ博士に子どもたちへの健康影響について話を聞く。
ステパノワ博士の講演ビデオ(全編)
http://www.youtube.com/watch?v=e-RiD2cP6SY
白石草OurPlanetTVの白石草(はじめ)です。年間20ミリシーベルトという放射線基準は安全なのか、チェルノブイリ事故で被曝した子どもたちになにが起きているのか、いま福島第一原発事故の影響による子どもへの健康被害が懸念されています。今日の特集は、チェルノブイリからの警告、25年間、現地で子どもたちを診てきた専門家にお話をうかがいます。
ナレーション:エフゲーニャ・ステバーノヴナ博士、ウクライナ放射線医学研究センターの放射線小児先天遺伝研究室長です。今年10月には文部科学省の森ゆうこ副大臣がウクライナを訪れ、アドバイスを受けたことでも知られています。25年間で5万人以上の子どもたちを診察した経験のある博士は、チェルノブイリ事故後に起きた子どもに対する放射線の影響に関して、最も詳しいひとりといわれています。今回は国際的な環境NGO、グリーンピースの招聘(しょうへい)で来日しました。
白石:今日はウクライナ放射線医学研究センターのエフゲーニャ・ステバーノヴナ医学博士にお越しいただきました。よろしくお願いします。博士は25年間、5万人におよぶ子どもたちをウクライナで診ていらしたということなのですけれども、いま日本でもやはり子どもたちに対する健康への影響というのが一番の関心事となっています。まず25年前、事故直後のときから、どのような影響が子どもたちに出てきたのか、今までを振り返ってお話しいただきたいのですけど…
エフゲーニャ・ステバーノヴナ1986426日にチェルノブイリ事故が起こりました。そのとき放射能の雲がとてもたくさん発生しました。わたしたちはチェルノブイリ事故からこれまで、チェルノブイリの被災地域から避難した子どもたちの状況と、避難していない被災地域に残っている子どもたちの健康状況をずっと調査してまいりました。そのとき、子どもたちが一番どのような症状を訴えたかというと、いわゆる疲労が激しいとか、衰弱、神経不安定、頭痛、めまい、不眠、それから首の部分、特にそこには甲状腺がありますので、首の部分の痛みとか、そういうものを訴えることになりました。
ナレーション1986年当時、チェルノブイリ周辺の子どもたちは喉がいがらっぽい、鉄の味がする、咳が止まらない、疲れやすいなど、さまざまな症状を訴えていました。ステバーノヴナ博士の診断によると、呼吸器やリンパなどでさまざまな障害が出ていたといいます。
その後90年代にかけて、子どもたちのあいだには極度の疲労、衰弱、頭痛、めまい、不眠など、さらに深刻な症状が見られました。ステバーノヴナ博士は動脈圧の不安定、肺の吸気機能障害、心臓の機能変化、胃の機能障害などが現れてきたといいます。
ステバーノヴナ:そのような子どもたちの動脈圧の低下というもの、不安定なのですね。動脈圧が上がったり下がったりするのも、わたしたちは発見しました。心臓の辺りの不快感、それから免疫システムの障害、呼吸器官の疾患にも、わたしたちは気づきました。たとえば運動とか勉強とかすると、かなり抵抗力がないというか、我慢ができない。いつもではありませんが、肝臓障害もときどき見られることになります。91年、92年、93年にかけて、そういう症状がしだいに慢性的な傾向を示すようになりました。どのような慢性的な病気が見られるかというと、たとえば肺とか肝臓、脾臓(ひぞう)、胃などの慢性的な病気の症状が見られるようになりました。慢性的な病気をもった子どもたちの数がだんだん増えていき、健康な子どもたちの数が減っていきました。
説明いたしますと、右が慢性的な病気をもった子どもたちですね。左の棒グラフが健康な子どもです。この図からわかるように、健康な子どもの数が減り、慢性病をもった子どもの数が増えているのが、このグラフからわかると思います。
このグラフからわかることは、甲状腺に被曝を受けた線量が高ければ高いほど、たとえば右の棒グラフですけれど、0.3、単位はグレイです。甲状腺の被曝線量が高ければ高いほど、一番右は2.0グレイですけれども、高ければ高いほど、健康な子どもの割合が小さくなっているのが、このグラフからわかると思います。
白石:いまプリピャチから避難した子どもは、45000人のうち17000人いるとお話しいただいたと思うのですが、ウクライナでは4つのゾーンで避難とか、あるいは放射線管理をすると聞いているのですが、最初の立ち入り禁止区域はすぐに実行されたと思うのですが、その他の線量を測ってから避難というのは、だいたいいつごろ行われたのか、おわかりになりますか。
ステバーノヴナ:わたしたちのところでは、避難は1986年でもすでに行われ、第1時期以外でもすでに行われていました。放射線を測った結果、高濃度であるとわかった場所から避難が始まりました。それは555キロベクレル/平方メートルあたりの汚染度があったところです。そこからの人々がまず非難させられました。放射能の雲はさまざまな場所に点在していったわけでして、第2区域の人たち、年間5ミリシーベルト以上の被曝量があるところの人たちも強制移住の対象になりました。そして、第3区域に住んでいる人たち、これは自分たちが避難したければ避難するという地域でありまして、それで受ける被曝量は年間で1ミリシーベルト以上です。それで第4区域に住んでいる人たちは、どこにも移住するわけではなく、そこに住んでいますが、健康管理の観察対象になるというわけです。この地域は、放射線の環境状況がずっと管理対象になるということです。
5月18日「アレキサンドル・ヴェルキン講演会」資料より
白石:ひとつ気になるのは、先ほどプリピャチから避難された人たちとか、あるいは消防作業にかかわったお子さんたちは非常に健康が不調だということはわかるんですけども、それ以外のたとえば、この2番、3番の地域に暮らすような子どもたちのあいだで、健康上のなにか観察されることがあるのかどうか、日本のなかでは関心があるのですけれど、そこらあたりのところはどうなのでしょうか。
ステバーノヴナ:もちろん同じように健康の悪化は見られますし、慢性病の傾向ももちろん高くなっています。特にわたしが指摘したいには、そういった子どもたちのなかで一番症状が悪く見られる場所というのは、胃腸管です。それはどうしてかというと、汚染地域というのは基本的には農村地域であります。ですから地元産の汚染されたところで、自分たちの親たちが作った野菜とかを食べているわけです。それと同時にもうひとついえることは、牛の問題があります。汚染された地域で牛を放牧していると、汚染された草を食べた牛から出てくる牛乳は当然のごとく汚染されています。そしてウクライナで牛乳はもっとも重要な子どもたちの栄養の主要源になっています。
白石:こちらのほうで説明していただきたいのですけれど、これは消化器官の疾患が増えてきているという…
ステバーノヴナ:この図の説明を簡単にしますと、まず下のほうの折れ線グラフが見えますね。その部分というのは、ウクライナの被曝していない子どもたちに見られる消化器官の疾患レベルを示しています。これを見ると残念ながら、ウクライナの被曝していない子どもたちは、かなり消化器官系の病気がかなり多いということがわかると思います。それと比較しますと、今度は上のほうですけれども、最も汚染された地域の子どもたちに見られる消化器官の疾患レベルです。それを比較してみると、汚染された地域からの子どもたちのレベルがかなり高いということがわかります。
白石:消化器系の疾患が増えているということなのですけれども、ウクライナ全体で見たときに、もちろん甲状腺がんのかたの人数ははっきり出ているのですが、ざっと見て、たとえば保養が必要だとか、あるいは保養は必要ないかもしれないけれども、じゃっかん体調が不調だったり感染症に弱かったりとか、なんらかの健康的な問題、いわゆる元気でない子といったのは、どのぐらいの割合というか…
ステバーノヴナ:現在、データとしては健康な子どもが27パーセントで、なんらかの病気を抱えている子どもたちは70パーセントもいるわけです。ですから、これはわたしたちのウクライナの状況にかかわっているかもしれませんけれども、残念なことにウクライナの子どもたちはあまりいい環境にいるとはいえないですね。被災した子どもたちから、人たちからいえば、たぶん健康な子どもたちの数は27パーセントよりもっと低くて、その2分の1になってしまうでしょう。もし、わたしたちがなにも手立てを施さなかったら、健康な子どもの数はもっと悪くなっていたでしょう。
白石:ウクライナでは子どもたちの健康のためにどのような対策がとられているのか、そこのところもわたしたちの参考になると思うのですけれども…
ステバーノヴナ:第一に、汚染されていない食品をなるだけとるようにしています。わたしたちの国では、幼稚園とか学校において食事はすべて無料で提供されております。それぞれの行政地区において自分たちの菜園でつくった食品の放射能の検査をする放射能検査センターがあります。自分たちがつくった野菜をそこに持ってきて、無料で数値を測ることができます。食料に関しての許容基準が決められていて、その許容基準より高い場合には食用にしてはいけないことになっています。特に厳しい基準が決められているのは、子どものための食品です。子どもが小さければ小さいほど、体が放射能に対して敏感に反応するからです。
ナレーション:日本の食品の暫定基準値は、一律1キログラムあたり500ベクレル、水は1キログラムあたり200ベクレルに定められています。これに対しウクライナでは、果物は70ベクレル、じゃがいもは60ベクレル、野菜は40ベクレル、パン、パン製品は20ベクレル、卵は6ベクレル、水は1リットルあたり2ベクレルと定められています。
白石:ウクライナでは、子どもの基準があるわけですけれども、いま日本では、ご存知でないかもしれませんが、食品は一律500ベクレル/キログラムという基準で、いま見直しをしているところなのですが、やはり今のお話しを聞いていると、子どもたちに対してはより厳しい基準を設けたほうが、安心なのではないかといえるのでしょうか。

(注:4月施行の新基準値[単位:ベクレル/1キログラム]一般食品:100、乳児用食品:50、牛乳:50、飲料水:10
ステバーノヴナ:子どもたちに対して特別につくられている基準は、食品によって決まっています。基本的には食料品それぞれに対して決まっているのは、1キログラムおよび1リットル、牛乳なのですが、100ベクレルなのです。だけど具体的に子どもに関しては1リットルもしくは1キログラムあたり40というふうになっていて、基本的には大人と子どもと比べると子どものほうが厳しいということになります。それぞれの住民の人たちは自分たちがつくった野菜とか肉とか、牛乳とか、そういうものを持って計測センターに行くわけです。その計測センターには必ずすごく厚い説明書があって、そのなかにこの食品はいくらというふうに全部、基準が書かれています。その基準に従って専門家の人たちが、この肉はいいけれど、この野菜はだめ、このフルーツはいいけれど、この野菜はだめとか、ちゃんと厳しくそれに対して答えを出します。放射線が高かった場合、どのようにすべきか、その先を教えてゆきます。たとえば肉のなかにある放射性物質とか野菜のなかにある放射性物質とかを少なくするためには、どういうふうにすべきなのかというような、つまりこれはわたしたちからいえば、できるだけ多くの人たちに衛生面での啓蒙教育・啓蒙活動というのを常に行っているわけです。
たとえば簡単な例を出しますと、汚染されていたミルク、それをチーズに加工する。そうすると放射性物質の量は10分の1になります。
白石:健康診断もさまざまに行われていると聞きましたけれども、現状、どのような健康診断を子どもに対して、あるいは大人に対してもそうでしょうけれども、どのような体制で、どのような診察というかですね、あるいは完了されているのか、そこのところを教えていただけますか。
ステバーノヴナ:まずウクライナでは、法律が採択されています。そこになにが書かれているかというと、汚染地域に住んでいる人たちの健康に対するモニタリングを行う国および地方自治体、医療関係者、社旗保障分野の関係者が行うべき義務およびその権利について詳しく書かれています。この法律に従って、子どもたちは1年に1回それぞれの各専門家の医者のもとで総合的な健康診断を受けることになります。どのような分野の医者かというと、小児科、血液科、内分泌科、神経科、咽頭科、眼科、それと外科、歯医者です。そのほかに子どもたちは必ず血液検査を受けます。尿検査も行います。そして甲状腺などに関し、超音波診断が行われますし、それと同時に体内放射性物質の活動がどのように起こっているかについても調べます。そして子どもたちになにか偏向が見られたら、悪い傾向が見られたら、治療に送られます。
チェルノブイリ事故の被災した州はちゃんと決まっておりまして、その被災した州にはチェルノブイリ事故被災者を治療する病院があります。もっとより深刻な病気が見つかった場合、それから放射性セシウムの量がかなり高いレベルで見つかった場合、そういった子どもたちはわたしたちのウクライナ科学アカデミー、医学アカデミーの放射線医学研究所に送られます。
そして、ここでいっておきたいことは、ウクライナの憲法によって大人も子どもも医療に関しては無料となっています。
白石:いま検査体制の話をうかがいまして、7つの分野の専門家がさまざまなところをチェックするということなのですけれど、いま日本でも健康調査が始まっておりまして、ただチェックするところは、基本的に甲状腺がんしかチェルノブイリで観察されていないということで、その他の部分を確認するような体制にはなっていないのですけれども、こういう体制になったのもいろいろな背景があると思うのですけれど、甲状腺がんも早め早めにわかれば、治療はできるというふうには聞いておりますけれど、なにかその点で健康の経過を見ていく、子どもたちを見ていく過程で重要なことというのは、どういうふうにお考えでしょうか。
ステバーノヴナ:甲状腺がんは確かにチェルノブイリ原子力事故の影響で一番大きな病気となりました。他の病気、いまわたしがお話しした病気に関してはさまざまな議論が呼び起こされています。ほんとうに放射能の影響であるか、それともまったく放射能の影響ではないとか、さまざまな議論が行われています。この問題はまだ解決しておりません。しかしながら、甲状腺がんに関しては国際社会が認めているのですが、甲状腺がんは明らかに甲状腺に放射性ヨウ素を受けたことによって発生したと認められています。事故直後しばらくは甲状腺がんも関係があるとはまだ認められていませんでした。後は認めるようになったわけですが、国際社会の意見は変化することがあります。いずれにしてもわかっていることは、子どもたちの健康の状況は悪くなっているということです。そして子どもたちの健康を維持するためになにをすることが必要かといえば、時機を逃すことなく適切に治療を行うこと、予防対策をとること。そのためにわたしたちは現在も健康診断を行っております。
白石:最後に一点だけ、すでにちょっと体調が…博士がおっしゃるように疲れやすいとか、いろいろな症状の出ている子どもたちの…福島県内を含めてですね…いろいろ出てきているのですけれども、国際社会が認めているひとつとして、甲状腺がんがあるということで、これに関して日本のなかでもかなり態勢をつくって診断体制から、おそらく治療も日本の医療は非常に高いレベルで、お金もありますので、そういう意味では早期発見はできるのではないかというふうに多くの人びとが思っているのですが、いまやはり多くの親たちが心配しているのが、年間20ミリシーベルト以上の地域は避難地域になっておりますけれども、それよりも低い地域は避難していない地域ですから、そこの地域のなかで、たとえばチェルノブイリの汚染地帯の子どものように将来的にさまざまな複合的な健康被害が出るのではないか…そういうものを防ぐために、いったいいまなにができるのか、ということが関心事にあるのですけれども、争いになっている、議論になっているということで、それが直接放射能と関係があるかないかということは、なかなかいまの状況でははっきりおっしゃることは難しいとはいえ、なにかそういった不安を抱えている日本の多くの親、あるいは地域の人びとに対してアドバイスできるとしたら、どういうことがあるのか教えてください。
ステバーノヴナ:まず一番重要なのは健康的な生活を送ることです。どういうことかというと、汚染されていない食品で食べ物をとること、それから十分なビタミンをとること、体力増進に努めること、もうひとつ重要なことは1年に1回でもいいですから、汚染地域から離れて保養施設などで休むこと。わたしたちの経験からいって、子どもたちが汚染されていない地域に移るとき、保養に行くときですが、まず新しい先に適応するためにも時間がかかるし、そこで健康増進を図って、治療をするわけですが、そのためにはやはり最低でも4週間は必要ではないかとわたしたちは思っております。この施設ですが、事故直後、1ヶ月の場合があれば、2ヶ月の場合、3ヶ月の場合…いろいろな場合があったのですが、保養に行くときは子どもたちが通っている学校単位で行くわけです。つまり教師たちが一緒に付いていって、保養施設で健康増進を図ると同時に、勉強もするわけです。だから、勉強が遅れるということはありません。いま25年経過して、実際には直後のような被曝線量を受けているわけではありません。ですから、いまはだいたい4週間ぐらいです。経済的な問題もあるから4週間になっていますが、線量も低くなっているということもあります。もし子どもたちを汚染されていない地域に保養に送ったとすると、1年間に受ける年間線量の10パーセントは少なくすることができるわけです。
白石:これから日本はチェルノブイリの経験なども学びながら、いろいろな対策をしたり、わたしたちのできることをやっていきたいと思うのですけれど、最後に博士から日本の人たちにメッセージをお願いしたいと思います。
ステバーノヴナ:もう一度、みなさま、子どもたち、そしてご家族の健康をお祈りいたします。そして、みなさまが遭われた不幸に立ち向かう勇気をもっていただきたいと思います。わたしたちも不幸な目に遭いました。しかしながら、いろいろな助けを借りて、わたしたちも順調に戻っています。その不幸から得た経験というものを、病気の経験を医療関係者、そして当局、国へと伝えていけたらいいと思います。わたしたちが得た経験を、わたしたちはみなさまがたに使っていただく用意があります。
白石:今日は、ステバーノヴナ先生、ありがとうございました。
白石:ウクライナの子どもたちへの健康影響について、エフゲーニア・ステバーノヴナ博士にお話しをうかがいました。OurPlanetTVは、みなさまの寄付によって番組を制作している非営利の独立メディアです。朝日ニュースターで新年に放送する2時間の特別番組「私たちの未来は大丈夫?子どもが考える原発と被曝」はいま順調に取材が続いています。ぜひ番組作りを支援してください。では、また来週。

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