燃やしていいの?
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☢ 放射能ゴミ ☢
仮設焼却炉設置予定地 飯舘村クリーンセンター 2013年12月11日 |
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「フクシマ復興」のための
除染と廃棄物処理。
でも放射能汚染物を燃やして大丈夫?
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放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会
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偽りの安全性と秘密主義
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・・秘密裏に建設された焼却炉・・
福島県南端の鮫川村に国が放射能ゴミの焼却場を建設。殆どの村民や近隣市町民には知らされず、村長や議員、一部住民だけで受入れが決定されました。国のあまりに非民主的で脱法的な手続きに批判が集まりましたが、強行に稼働した結果わずか9日目に爆発事故が発生。ここでも住民に事故の一報は知らされず「公務員法の守秘義務」を理由に情報を秘匿し、再稼働しようとしています。
・・・ 他市町村でも秘密 ・・・
飯舘村、川内村、南相馬市など避難区域では次々と焼却炉建設計画が打ち出されていますが、説明会に入場できるのは建設地行政区の住民のみ。焼却炉の説明もあいまいで、バグフィルターで放射性物質を99.9%除去できるというウソの“安全性”ばかりが強調されています。
・バグフィルターで有害物質は防げない・
バグフィルターによる飛灰の除去率は一定ではなく、目詰まりによって効果が上がります。しかし目が詰まり過ぎると危険なため定期的に払い落とします。この時フィルターが破れることもしばしばあり、気づかすにそのまま使い続けているケースもあります。払い落し後は除去率が低下し、微小はいじん(飛灰)も多くすり抜けることになります。また焼却によって放射性物質や有害物質がガス化しますが、フィルターでガスを除去することはできません。
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バグフィルターの部分集塵率の例
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バグフィルターの後ろにある消音器
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使用前
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使用後
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焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能(ダイヤモンド・オンライン)
井部正之 2012年10月25日
「焼却炉のフィルターをくぐり抜ける放射能」
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相馬市仮設焼却炉
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鮫川村仮設焼却炉
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処理量570トン/日
震災がれき処理が目的だったが除染ゴミまで燃やされるようになった。
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本稼働9日目に爆発事故
原因は企業の人為的ミスとされ環境省の不作為は秘密にされた。
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国や自治体の言葉をうのみにせず
自らの目で判断しよう |
・・もつとも危険な吸引被ばく・・
却炉からの排ガスは放射性物質や有害物質を含んでいます。内部被ばくは飲食よりも呼吸によるものの方が体外に排出されにくく、より危険とされています。
・・・ 低線量被ばくにも注意 ・・・
国際放射線防護委員会(ICRP)や国連科学委員会(UNSCEAR)は低線量でも線量に応じた健康リスクがあるとしています。国の追加被ばく量の目標値(年1ミリシーベルト)は、飲食などによる内部被ばくも含まれており、追加される外部被ばくはさらに低く抑える必要があります。また、1ミリ以下であっても影響がないとは言えません。被ばく量を増加させることは本来あってはならないことであり、人それぞれに状況が違う喫煙や医療被ばくと比較しても意味がありません。
・・ シーベルトだけではわからない ・・
シーベルトの単位で空間線量を測定するだけでは、全体の汚染量を把握することはできません。大気や土の放射性物質はベクレルの単位で測定し、さらに土に蓄積する量も長期間にわたって測定する必要がありますが、全放出量を正確に測定する方法は現在ありません。
・・・ 政府に都合のよい基準 ・・・
発事故後、放射能ゴミ処理基準はそれまでのキロ当たり100ベクレルから8,000ベクレルに、焼却灰埋立て基準は10万ベクレル以上は中間貯蔵施設、それ以下は一般最終処分場とされました。しかしこれは政府が専門家による安全性の十分な検証も国民の同意もなく作った基準です。大量の高濃度焼却灰を扱う作業員の被ばく対策もほとんど何の議論もされていません。
・・・ 情報を求めよう ・・・
どのような焼却炉が建てられるのか、自治体に情報を求めましょう。行政の情報は国民のもの。納得が得られるまで説明を求め、納税者として税金の使い途を監視することも必要です。国や地方自治体は市民の生命と財産を守る責務があります。国の事業であっても受け入れた自治体として住民にきちんと説明し、絶対的な安全を保障する責任があります。
・・・ 事故は繰り返される・・・
放射性物質を扱う施設の事故は一刻を争います。鮫川村のように事故が起きた場合の緊急対応もなされないようであれば事業者として失格です。原発は100%安全としながら事故が起き、SPEEDIによる放射能予測が隠ぺいされました。焼却場の事故は全国で多発し死者も出ています。
お住まいの自治体は危機感を持って緊急事態に対処できますか?
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放射能ゴミは誰のせい?
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何重もの被害に苦しむ市民
・・ 汚染者負担の原則はどこへ ・・
原発事故によりあらゆるものが放射能に汚染され、ぼう大な放射能汚染ゴミとなってしまいました。多くの市民が望む非汚染地帯への集団移住は認められず、帰還が原則とされ、除染によってさらに放射能ゴミが増大し続けています。ゴミは発生した市町村で処理することが原則であるとし、国はこれらを市町村にあるゴミ処理場または仮設焼却施設を
建てて処理する方針です。しかし、生活圏を汚染され、仕事や生きがい、尊厳を奪われ、被ばくによる健康リスクを負わされた私達市民がなぜ放射能ゴミの処理まで受け入れなければならないのでしょうか。
・・ なぜ焼却しなければならないの?・・
チェルノブイリ事故で被害を受けたヨーロッパでは放射能汚染物の移動と焼却は汚染を拡散させるため厳禁としました。日本は逆に汚染がれきを全国で処理し、福島県内外各地に焼却施設を建て除染ゴミを処理しようとしています。
・・ 焼却場のまわりで病気が増加 ・・ヽ
国内外を問わす焼却場の周辺では、がん、先天性障害、自閉症、心臓・呼吸器疾患、アレルギーなどの増加が認められています。日本の排気ガスや排水規制は海外より緩く、総量規制もないため基準以下であればどれだけ排出しても罰せられません。海外ではできるだけ焼却しない方法で処分されていますが、日本は焼却が中心で、世界の7割もの焼却炉が日本に集中しています。
・・ 放射能以外の危険も ・・
震災がれきはアスベスト、クロム、ヒ素、PCBなどの有害物質が含まれ、焼却によって排気ガスとなり放出されます。しかもこれらのうち排出規制があるのはダイオキシンなどごく一部に過ぎません。
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相馬市仮設焼却炉
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鮫川村仮設焼却炉
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報道されない原発の闇
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・・ 除染とゴミで金もうけ?・・
除染や廃棄物処理に投入される巨額の税金。スーパーゼネコンや東京電力の関連会社等が参入しています。原発や焼却炉プラントは特定の大手企業グループが手がけており、原発事故を起こした責任は問われないまま事故処理や除染によってさらにもうかるしくみとなっています。
・・ 搾取される作業員 ・・
原発作業や除染、汚染物処理は被ばく労働なしには成りたちません。作業員は、過酷労働や劣悪待遇の中で賃金をピンハネされ、使い捨てられたのち病気になっでもほとんど何の補償もされません。危険な廃炉作業や除染の人員不足が深刻化しています。
・・ 原発政策の見直しを ・・
原発はひとたび事故を起こせば全世界を放射能で汚染し、廃炉は気の遠くなる作業の上、核廃棄物は人類が生命ある限り厳重保管し続けなければなりません。これ以上の悲劇を繰り返さないため、叡智をもって原発と決別すべきではないでしょうか。
今私たちの選択と行動が次世代から問われています。
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2014.01.10
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放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会
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