米疾病対策予防センター支部(Agency for Toxic Substances& #Disease Registry)、セントルイスのコールドウォーター・クリークの核廃棄物、住民の肺がんなど発がんリスクと関連する可能性指摘。米政府保健機関では初。— microcarpa (@microcarpa1) 2018年8月8日
参照:セントルイス住民を悩ます放射性廃棄物https://t.co/uW5ypErhHl #脱原発 https://t.co/NbDagesILz
CBS NEWS 2018年8月7日 7:36 AM
連邦政府保健当局者ら、セントルイス地域の放射性廃棄物が癌と関連している可能性を認める
連邦政府は、セントルイス地域[ミズーリ州東部]の一部の人びとについて、癌を発症するリスクが高いと認めた。最近の保健報告によれば、数十年前に放射性廃棄物で汚染された地域で育った一部の住民は、さまざまなタイプの病気に加えて、骨と肺の癌にかかるリスクが増大していることがわかった。このアセスメントは、アメリカ疾病予防管理センターの一支局、環境有害物質・特定疾病対策局によって実施された。
CBSニュース通信員、アンナ・ワーナーの報告によると、この状況はアメリカが数十年前に推進した核兵器計画に関連しているので、セントルイスに特有のものではない。土壌に放射性廃棄物が根強く残存しており、だから自分たちや愛する人たちが癌にかかったのだと信じる人たちは多い。連邦保健当局者らが、今になって初めて記録文書で、これは現実の可能性であると認めた。
メアリー・オスコ。CBS NEWS
彼女は断じてタバコに触れることがなかったのに、2013年に第4期の肺癌と診断された。癌の進行を食い止めるために、医者が彼女に処方できる最後の薬に頼っている。
「わたしはまだ死ぬわけにはいきません。社会に貢献するためにやることがあります」と、彼女はいう。
大勢の人たちが自分たちの家族の癌の原因は数十年昔からの放射能汚染だと信じており、メアリー・オスコと夫のジェラルドはそのうちの二人にすぎない。セントルイスは1940年代から50年代にかけて、アメリカの核兵器計画の重要拠点だった。政府はマリンクロッド化学会社に下請けさせて、第二次世界大戦で日本に投下した原子爆弾を作るためにウラニウムを加工させた。
当時、その工程で発生した放射性廃棄物はノース・カウンティの処分場で保管された。数万ものドラム缶は、その多くが山積みされ、環境に対してむきだしであり、土壌と近辺のコールドウオーター・クリークを汚染した。そのクリークこそ、時おり氾濫し、オスコの自宅に隣りあう公園を水浸しにした小川[creek]である。
陸軍工兵隊が2か所の主だった処分場を除染し、コールドウオーター・クリーク沿い数百か所の不動産の検査に歳月を費やした。
担当主任、ブルース・マンホランドは、「検査と試料採取そのものが極端にややこしい仕事です」という。
マンホランドは、トラック輸送業務が一部の汚染の原因になったとして、次のように語った――
「運搬に限っていえば、連中は非常に手際よく仕事したとはいえず、トラックの荷積みにカヴァーもかけず、万事ルーズにやりっぱなしで、輸送ルート沿いどこでも瓦礫が転がり落ちていました」
このことから、連邦の科学者らにとって、健康リスクの正確な解明は能力を試される課題だったことがわかる。そのひとり、ジル・ダイケンはこういった――
「過去に汚染がどのようなものだったのか、適切な評価を下そうとするのは、わたしたちが取り組まなければならなかった大いに厳しい課題のひとつでした」
それでもダイケンと同僚たちは確かな潜在的リスクを見つけだした。コールドウオーター・クリークの近くで育ったり、1960年代と50年代の長期間、氾濫原で暮らしたりした子どもたちにとって、なんらかの癌、とりわけ骨や肺の癌のリスクが高いかもしれない。
「潜在的リスク」
「コールドウオーター・クリークの中や周辺で遊んだり、その氾濫原で暮らしたり」
「1960年代から50年代にかけて、一部の癌のリスクが高かった」
当局は6月、地域集会で調査結果を提供した。それでも、多くの住民は疑問に答えてもらえないままだった。だが、活動家であるキム・ヴィジンティンは、報告は一歩前進の印だとして、こういった――
「追加的な地域が検査され、研究がその機会をわたしたちに提供してくれるのを見たいものです」
彼女のフェースブック・グループは2012年に癌の疑い症例を追跡しはじめ、健康調査を要求してきた。ヴィシンティンは12年前、6歳だった息子を脳腫瘍で亡くしていたが、彼女にとって、報告は切実に必要だった情報をもたらしてくれた。彼女はこういう――
「彼らにとって、可能性としてありうると認めるのは大ごとなのです」
陸軍工兵隊は3年前、オスコの自宅に隣接する公園で低レベル放射線を検出した。その公園は今では除染されているが、オスコ家の人たちは、わが家の子どもたちがその公園で遊びながら育ったことを知りながら、そこに住んでいる。オスコはこういう――
「そんなこと知りませんでしたし、そうでなきゃ、こんな家を買っていませんよ。
「もしわたしにわかっていれば、なにかできたでしょうし、引っ越していたでしょう」
オスコ家を含め、マリンクロッド社をはじめ、ウラニウムと放射性廃棄物を扱っていた他の企業数社に対して訴訟をつづけている。マリンクロッド社は、同社陳述を一部抄録すれば、次のように主張した――
「弊社はいかなる時も、契約他社もそうですが、合衆国政府の指示のもとで作業しましたし、マリンクロッド社は、いかなる時も、ウラニウム、またはその副産物をまったく所有しておりませんでした。合衆国政府が、あらゆるウラニウム原料、仕掛品、副産物、残留物を所有し、事業を遂行するための立地点を決定していました。さらに言えば、合衆国エネルギー省および合衆国陸軍工兵隊は数十年間、責任を担っておりましたし、立地点における除染事業全体を担当しております」
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【クレジット】
CBS News, “Federal health officials agree radioactive waste in St.
Louis area may be linked to cancer,” posted on August 7, 2018 at https://www.cbsnews.com/news/radioactive-waste-cancer-federal-health-officials-acknowledge-possible-link/.
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