「福島第1原発観光地化計画」とは一味違う、避難住民が主体的に案内するゴーストタウン探訪「ダークツーリズム」
Fukushima ‘dark tourism’ aims to rebuild city (CNN) http://t.co/OadZz8d6NJ …
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2014, 12月 6
ウィル・リプリー WILL
RIPLEY
2014年11月30日
【福島:CNN】フクシマ核惨事は新手の「ダークツーリズム」を呼び込んでいます。
メルトダウンのため、町全体が立ち退きを余儀なくされて4年近くたち、ツアーガイドたちが人びとを見捨てられた地域に案内しています。
CNNは、ある被災地の町が他人にその悲劇を見せる理由を突き止めました。
人びとが最初に質問するのは、放射能のことです。「たいがいの人が立ち入りを止められているのに、入っても安全ですか?」。わたしたちを案内してくれた自治体のガイドは、汚染レベルが低いといいます。
チェルノブイリ以来、最悪の核災害のために、いまも無人になっている福島県内の各地のうち、比較的安全な場所であれば、時間を限って出歩くのは許されています。4年近くたった今、外部から来た人たちが、この放棄され、荒れ果てた場所の珍しい景観を目に留めています。
2011年の地震と津波による被害状況が手付かずのまま残っています。崩れかけた建物がさらに荒れ果てようとしています。雑草がゆっくり占領しようとしています。
お客さんがこれを初めて見て、どんなことを言いますか?
「まず、信じられないとおっしゃいますね」と、フクシマ案内ガイド、カトウ・ユウスケさんはいいました。
誰もここに住めないし、まだまだ無理です。いつと言っても、推測にすぎません。
壊れた原子炉が放出する放射能による、目に見えない脅威のため、恐怖がさめやりません。土壌と地下水が汚染されています。
農業はダメ。ビジネスはストップ。それで、なにが残っていますか?
バンバ・ケンイチさんは福島再建を願っていますが、「なにも」と応えました。
このツアーは福島県再建長期計画の一環なのです、とバンバさんはいます。彼にとって、これは心苦しい人事でない仕事です。
バンバさんは福島から来ました。彼は、この被害状況の全体を見回して、なにをお考えですかと聞かれて、「じっさい、わたしはここに何度か来ましたが…なんとも言えません。ただ悲しいだけです。ただ悲しい」と答えました。
原発は解体されようとしていますが、安全になるまで、何十年もの時間と巨額の費用がかかるでしょう。CNNが数か月前に現場に入ったとき、防護服着用を強いられました。世界屈指の危険な場所です。
遠くに原子炉が見えます。ここは近すぎるので、多くの人は安んじて再来したいと思わないでしょう。
調査によれば、帰還を望む元住民は5人にひとりぐらいであり、その大多数は60歳以上です。たいがいの人は、この状況に向き合うより、移住したほうが楽なのです。
フクシマの田野のあちこちに船や車が転がっています。亡くなった人たちを偲ばせています。
イシヅカ・アキコさんは、このささやかな慰霊場で母と義理の父のために祈っています。このような慰霊場はどこに行っても目につきます。
「4年近くたちましたが、ここに来れば今も悲しくなり、あの人たちは逝ってしまったと思ってしまいます」とイシヅカさんはいいました。
フクシマ・ツアーのガイドたちは、このような人びとの苦しみを分かち合うことによって、他の人たちがやって来て、再建に参加する後押しになればと願っています。
「わたしたちは地元の人たちの福島再生を励ましたいと思っています」と、ガイドのカトウ・ユウスケさんはいいました。
この人たちは、この卒業式の横断幕が掲げられたままの学校体育館に生徒たちが戻ってくることを願っています。このホコリをかむったピアノも、いつか弾く人がいるでしょう。
この核のゴースト・タウンにも、いつの日か、暮らしが戻ってくることでしょう。
CNNのウィル・リプリーが福島からお伝えしました。
@yuima21c この放射性毒物の猛烈な汚染によりゴーストタウンになった街に、観光で訪問している人たちは、誰もマスクひとつしていませんが大丈夫なのでしょうか。http://t.co/8R5MYd4uj6直ちには問題ないので平気だと思っているのでしょうか。
— roujinbakudan (@roujinbakudan) 2014, 12月 6
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