— asuka (@asuka_250) 2016年3月17日
#BBC は、#フクシマ☢汚染による健康被害について、大ウソを支持し、広報している— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2016年3月15日
エコロジスト誌:クリス・バズビー博士「BBCがなんと言おうと、フクシマ核惨事は人を殺す」via @FrediTeres https://t.co/nX6fDpEc5F
天下の #BBC 日本語 https://t.co/sOQdR4f9TQ#フクシマ 大熊町☢0.003 mSv X 24時間 X 365日 = 26,28 mSv— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2016年3月15日
これをロンドンの原発ムラ住民、ジェリー・トーマスはすました顔で「たかが1ミリの追加線量」@FrediTeres
ECOLOGIST
BBCがなんと言おうと
フクシマ核惨事は人を殺す
クリス・バズビー Chris Busby
2016年3月14日
BBCは破局的なフクシマ核惨事の意図的な過小評価に拍車をかけてきた、とクリス・バズビーは書く。この放送局は、放射能はほとんど無害という似非有識者らを呼びこみながら、核フォールアウトによる健康に対する現実的な影響が通説の1,000倍ばかりになることを示す科学を無視している。
福島第一核発電所の近海で沿岸水試料を採取するIAEA海洋科学者たちと日本人科学者たち。Photo: Petr Pavlicek / IAEA
Imagebank via Flickr (CC BY-NC-ND).
わたしはBBCをとても恥ずかしく思っている。BBCは公共機関でありながら、放射能汚染がもたらす健康被害について、大ウソを支持し、広報しているようだ。しかも、不偏不党の科学的な事実を伝えない。
われわれは破局的惨事5周年の当日、核産業PRの新星、ジェラルディン・トーマス[インペリアル・カレッジ・ロンドンの分子病理学者]がBBCのルパート・ウィングフィールド=ヘイズ特派員とともに、フクシマ立入禁止区域内の放棄された大熊町の街路を歩いているニュースを見た[日本語ナレーション版]。
彼女は、「放射線の人体に対する影響の研究で、イギリスの第一人者のひとり」と紹介されていた。トーマスは、危険はなく、日本の避難者は「ゾーン」に帰還して、生活することができるという見解を開陳する。彼女の主だった関心事は、町の乱雑さであり、「荒れ果てたままになっている」と悲しそうに愚痴る。
ルパート記者は途中、ガイガカウンターを取り出し、1時間あたり3マイクロシーベルトの線量値を読み取った。彼は、「では、わたしがここに住んだら、どれぐらいの放射線を浴びることになるのでしょうか?」と質問した。
トーマス教授は、「年間1ミリシーベルほど高くなる程度です。バックグラウンド放射線を2ミリシーベルトほど浴びていることを考えると、たいしたことありません。あなたの健康に対する長期的な影響はまったくありません」と答えた。
計算機があれば、3マイクロシーベルト(0.000003 Sv)×24時間×365日の計算がだれでも簡単にできる。答えは、26 mSv(0.026 Sv)であり、「放射線の人体に対する影響に関する研究の第一人者」が、唖然と口の開いた視聴者に言って聴かせる「1ミリシーベルトほど」ではない。
本物の有識者であれば、こんな馬鹿げたミスをしないだろう。だが、この女性は本物の専門家ではなく、彼女の職務経歴書を見ると、まったくと言っていいほど独自調査にもとづく研究を発表していないので、BBCが彼女をまともに取りあげた経緯を問わなければならない。
事実を毛嫌いする連中
このことで、2011年に最初の反応炉が爆発した当日のことを思い起こす。わたしはロンドンにいて、スタジオに来て、コメントをお願いしたいとBBCに頼まれた。核産業擁護派のイアン・フェルス博士もスタジオにいた。彼はトーマス教授と同様、放射能に無関心だった。一番の問題は、エレベーターが動かないことだった。階段を昇らなければならないと彼はこぼした。
わたしはその第一日目に、これはチェルノブイリと同じように深刻な事故であると言ったが、フェルスとその取り巻き連中の全員が、問題はなにもない、チェルノブイリと違う、水素爆発だ、格納容器と圧力容器に割れ目はない、云々と言い立てた。数か月後に振り返って、わたしがあらゆる点で正しかったことは明らかだったが、BBCに呼ばれることは二度となかった。
わたしは日本を訪問して、高性能の測定装置を入手し、自動車用エアフィルターを集め、日本の人びとに話し、ストロンチウム90を排除するために、カルシウム錠剤を服用するように助言した。自動車用エアフィルターを測定すると、東京を含め、日本北東部の広大な地域が深刻に汚染されていることが明確にわかった。
これは、核産業にとって、余りにものことだった。わたしはガーディアン紙上で、パウロの回心さながらの核擁護派、ジョージ・モンビオットがわたしの信用の破壊をねらった攻撃を受けた。もうひとりの攻撃下手人はジェラルディン・トーマスだった。その時、彼女が言ったことは、いま言っていることと同様、滅茶苦茶に不正確だった。だが、ガーディアン紙はわたしに言い返す機会を許さなかった。
先日のBBCニュース映像で、わたしにとって重要な証拠は、ルパートのガイガカウンターによる線量測定値、1時間あたり3マイクロシーベルト(3μSv/h)だった。日本における正常なバックグラウンド値は(わたしは日本で実測して知っているが)、約0.1μSv/hである。だから、外部放射線に関して言えば、ルパートの測定値は正常なバックグラウンド値の30倍だったのである。
フクシマ、非常に深刻な問題
これは、健康にとって問題なのだろうか? あなたなら、イエスに賭けるだろう。だれもしなかった質問だが、なにが過剰線量の原因なのだろうか? 答えは簡単だ。セシウム137を主体とする放射能汚染。周知の物理学関係式にもとづき、地上高1メートルの3μSv/hは、地表1平方メートルあたり900,000 Bqのセシウム137汚染に相当するといえる。つまり、地表1平方メートルにつき、1秒あたり900,000回の崩壊である。
そして、彼らが、きれいに見えるコールタール舗装路の上に立っていたことにご注意のほどを。しかも、爆発から5年後のことである。物質は遍在しており、その形態は、吸引することのできる粉塵粒子である。測定地点の上空に、目に見えないものの、キラキラ光り、人を殺す微細な粉塵が漂っているのだ。
粒子は、セシウム137だけではない。寿命の長い他の放射性物質が含まれ、そのリストは、ストロンチウム90、プルトニウム239、ウラニウム235、ラジウム226、ポロニウム210、鉛210、トリチウム、ロジウム同位体、ルテニウム、ヨウ素、セリウム、コバルト60と長くつづく。
放射能汚染地の国連定義は1平方メートルあたり37,000ベクレルであり、だから、BBC記者による測定にもとづくと、フクシマ立入禁止区域内の大熊町は(それに、区域内の全域と思えるが)、ソヴィエトと同様、国連が介入し、住民を統制するレベルの20倍に相当することになる。
だが、日本政府はその地に住民を送り返したがっている。お金と住宅支援を付けて送りこむのだ。政府はジェリー・トーマスと同じく、危険はないと言っている。そして、BBCは、この犯罪的に誤った指図に、信用のある番組枠を用意しているのだ。この主張は、現行放射線リスク・モデル、国際放射線防護委員会(ICRP)のそれにもとづいている。
わたしのドイツ人同僚たちとわたしは先月、論文審査のある学術誌“Environmental Health and Toxicology”[環境衛生および毒物学]に科学論文を発表した。その研究は、ICRPモデルに1,000倍ないしそれ以上の誤差があると証明するために、フクシマの放出物質と同じ物質で被曝した人たちから得た現実世界のデータを用いている。
これは研究のかけらを置き換えるゲームである。だが、BBCでも、どこでも、われわれは出演させろと頼んだだろうか? ノーである。われわれの知見と計算が示唆することは、爆発以降の5年間に起こり、あるいは今後、起こるのだろうか? 2011年以降に起こったことを一瞥してみようではないか。
そして、これは始まりにすぎない…
爆発後5年たって、反応炉はいまだに制御されておらず、ありとあらゆる企てにもかかわらず、それらの放射性内容物を環境に放出しつづけている。溶融燃料に関して言えば、箱から抜けて、地中にあることが明白であるものの、燃料の状態、あるいは特定の所在位置を推定する方法がない。ロボットは、極度に高レベルの放射線を検知した場所で不調になった。
施設を還流する地下水は汚染され、ポンプで貯蔵タンクに汲み上げられ、処理されている。高レベル放射能と瓦礫のため、1、2、3号炉建屋の使用済み燃料の取り出しが遅れている。東京電力が3号炉の瓦礫除去を計画して、作業が始まった。同社はつづいて、2020年までに1、2号炉建屋の燃料棒を取り出したいと願っているが、これら2基の瓦礫除去はまだ未着手のままである。
大量の放射能が海に流出し、入り組んだ海岸に沿って、何百キロも移動し、海洋生物を破壊し、潮間帯堆積物を汚染している。放射性核種は、東京湾などの河口域や潮間帯域で微細堆積物と結合し、集積する。
ここで粒子が再び浮遊し、沿岸域に運ばれて、海岸から1キロ以内に住んでいる人たちに吸引される。われわれのグループがアイルランド政府の依頼で実施した、汚染されたアイリッシュ海に関する研究によって、この被曝のために、沿岸域の住民の癌罹患率が約30%上昇することがわかっている。
膨大な量の作業、思考、行動をよそに、放出は止められていない。処理された水は、高度に放射性のままであり、放出するわけにはいかない。地下水の施設流入を止めるように設計された凍結壁はまだ運用されておらず、日本の原子力規制委員会はまだゴーサインを出していない。
「フクシマ二代目」が出番を待っている
環境報告によれば、地下水の利用によって、地盤沈下が急速に進行し、反応炉の構造物を不安定にするというので、これは賢明かもしれない。それは、いまだに満杯であり、おおむね接近不可能な3基の重たい使用済み燃料プールを抱えた現場の問題なのだ。建屋が崩壊すれば、冷却喪失につながり、火災、あるいは爆発さえも誘発して、莫大な量の放射能が放出される。
だから、これはひとつの悪夢のシナリオ『フクシマ二代目』なのだ。港湾側の固形壁が水の流下を遅らせたかもしれないが、水を迂回させれば、現場の地下水圧に問題を起こしかねず、したがって、地盤沈下の恐れがあるかもしれない。放射能汚染水を保管する場所がなくなりかけており、このためにどうやら、やがて太平洋に排出しなければならなくなるようである。
現場に常時、8,000人の労働者が就業しているものの、たいがいは汚染水の扱いにあたっており、施設の10%しか浄化されていない。荒天による急流のため、山地からさらに汚染が川を運ばれてくる。施設の外には、除染作業で集められた放射性の瓦礫やその他の廃棄物を目一杯詰めこんだ1トン・フレコンが何百万袋とあり、その大方は数年間しかもちそうになく、そのうち劣化して、内容物が漏れ出る。台風のため、この高度に汚染された代物は遠く広く拡散するだろう。
東京電力はまた、構内の廃棄物を単一の焼却炉で燃やしている。さらに遠くへ行けば、住宅と道路を浄化する除染事業は、地球温暖化のために増えている土砂降りに邪魔される。降雨は大量の汚染土を除染地域にまた運んでくるし、東京電力に浄化の術がない森林地帯から汚染された葉っぱと花粉が飛んでくる。
遠くの沿岸には、多種の海洋生物の揺りかごの働きをする天然地帯がある。日量300トンの高レベル汚染水が施設から海に流れこんでいるので、クマノミ類、海綿類、甲殻類、フナクイムシ類、双殻類(二枚貝)など、損傷した核反応炉から30キロ圏内の潮間帯の海洋生物がすべて消滅したことが判明している。
この汚染水は大量のトリチウムを含有しており、それが水を放射性物質にする。幼生期の海洋無脊椎動物に対するトリチウムの影響は、英国で研究されてきた。トリチウムの場合、1 mSv未満のレベルで成長が抑止されることがプリマス大学の研究で判明した。
地球規模に拡散
フクシマ由来の放射能がいまや太平洋を渡って移動し、米国の西岸に現れている。その地の科学界人士らは、ジェリー・トーマスと同様、偽りのICRPモデル本を購読し、セシウム137のレベルが(たぶん海水1立法メートルあたり10ベクレルほどと)低いので、健康に影響はないだろうという。だが、トーマスと同様、彼らは間違っている。
問題は、体内の放射性粒子によるリスクを評価するのに、「線量」を使えない点にある。線量は、体組織の大きな塊にかかわる平均値である。しかし、癌は、単一の細胞、または細胞の局所集団で発症するのであり、フクシマ由来のこれら粒子は大容量の局所線量の原因になる。これが、斑状のただれや局所腫瘍のある海棲哺乳類のオンライン報告が数えきれなくある理由である。日本から遠く離れた太平洋の生物相に対する、このフクシマ由来放射能の進行中の影響の問題は、公開されたままである。
日本の野生生物に対する影響は、明白であり、研究されてきた。鳥類と昆虫類の遺伝子損傷に関しては、審査済み論文がある。フクシマおよびチェルノブイリの被災地域における、これらの遺伝的影響を研究している大物科学者が、ティム・ムソーである。
彼が植物や動物を研究できる一方で、だれも人間を研究しない。そのようなデータに一種の封印が施されているようで、日本政府がそれを統制している。政府はフクシマにオリンピック大会準備をさせることにもっと関心があり、金銭的・文化的圧力を使って、家族を汚染区域に送り返そうとしている。
日本はまた、放射能汚染産品を輸出しており、貿易協定を使って、諸国を脅し、ICRPモデルに準拠して、これら毒物を受け入れさせている。わたしは数か月前、核施設近くの甲状腺癌罹患率が高レベルであることにかかわる放射線関連訴訟事件の有識者証人として韓国に滞在した。日本が国際商取引法を使って、放射能を測定し、品物を送り返していた韓国人に汚染食品を押し付けていると聞かされた。だから、日本産の放射性品目にご注意のほどを。
それで、証拠は?
浮かび上がってきた唯一本物の健康データを調べ、200キロ圏内における400,000症例の余剰癌という、わたし独自の見積もりをなんらかの形で裏づけるかどうか、見てみよう。審査のある文献誌で論文を発表し、0ないし18歳の380,000人に対する超音波検査で3年間に検出された甲状腺癌の116症例を特定した。
年間100,000人あたりバックグラウンド比率は0.3ほどなので、3.42症例の甲状腺癌を予測できる。ところが、116症例が見つかり、過剰分は112症例ほどになる。ジェラルディンなら、これはすべて、検査したから見つかったという。だが、津田論文は、長崎(無被曝)における超音波検査の結果は0症例であり、初期の超音波検査の結果もやはり0症例だったと報告している。だから、ジェラルディンが間違っている。甲状腺線量は約10 mSvだったと言われている。ICRPモデルに準拠すれば、約2,000倍分の間違いになる。
われわれの新しい遺伝子研究論文の成果から、半径200キロ圏内の住民の先天性形成不全が100%増加すると間違いなく予測できる。日本のような技術先進国では、妊娠初期に超音波検査で奇形を見つけ、中絶するので、信頼しうるデータがあるにしても、日の目を見ることはないだろう。
われわれが目にすることは、出産率の落ち込みと死亡率の上昇である。いま起こっていること、今後に起こることはわかっている。われわれはすでにチェルノブイリで目にしている。(欧米諸国の)権威筋はチェルノブイリと正しく同様、核産業に影響されたり、あるいは核産業のお先棒を担いだりしている。ICRPがその例であり、1959年以来、世界保健機関から放射線と健康にかかわる管轄権限を乗っ取ってしまった国際原子力機関(IAEA)もそうである(実に、そのとおり!)。
連中は、ジェラルディン・トーマスのような愚か者や、ニュー労働党をもじって言えば、ニューBBCを使って、真相に蓋をする。わたしの子ども時代、BBCを信頼できた、誇りに思える国、大英帝国の対語として、「ニュー英国」と口にできる機会が増えている。ルパートのようなレポーター連中が、このようなウソを開陳して、どのように自分自身と折り合いをつけて生きているのか、不思議である。
フクシマは収束からほど遠く、死は始まったばかりである。
研究論文:'Genetic Radiation Risks - A Neglected Topic in the Low Dose Dabate' by Busby C, Schmitz-Feuerhake I, Pflugbeil S is
published in Environmental Health and Toxicology.
[学術誌『環境衛生と毒物学』掲載、「遺伝子学的放射線リスク~低線量論争で無視された論点」]
Chris Busby
クリス・バズビーは電離放射線の健康に対する影響の専門家。ロンドン大学とケント大学で化学物理学の資格を取得、ウェルカム財団の依頼で、生体細胞の分子物理化学を研究。バズビー教授は、ブリュッセルに拠点を置く欧州放射線リスク委員会の創立以来、その科学書記。アルスター大学保健学部の客員教授など、数々の大学名誉職を歴任。現在、ラトヴィア共和国リガに居住。
最新刊書: Christopher Busby (2015) 'What is Life? On the
origin and mechanism of living systems'[クリストファ・バズビー(2015年刊)『生命とは? 生体システムの起源とメカニズム』]。QTP出版。:シアーサ・モーガン(Saoirse Morgan)画。ISBN 978-0-9565132-1-2, 130pp. Order from Amazon UK (£10.00)
or QTP publications 10 Bratwell Rd, Coleraine, BT51 4LB.[amazon.co.jpで検索ヒット無し]
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【クレジット】
Ecologist,
“No matter what BBC says: Fukushima disaster is killing people,” by Chris Busby,
posted on 14th March 2016 at;
【フクシマ5周年シリーズ】
2016年3月15日火曜日
2016年3月14日月曜日
2016年3月10日木曜日
2016年3月8日火曜日
2016年3月7日月曜日
2016年3月6日日曜日
2016年3月6日日曜日
2016年3月4日金曜日
2016年2月29日月曜日
2016年2月27日土曜日
2016年2月24日水曜日
2016年2月21日日曜日
2016年2月21日日曜日
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