イスラエルの核施設で1,500件あまりの欠陥
2016 年4月27日
イスラエルのディモナ核施設。最近の検査で1,537件の欠陥の兆候。Photo: Arutz Sheva.
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【JNS.org】ハーレツ紙が伝えたところによれば、テルアヴィヴで開催された学術的なフォーラムで発表された、ディモナにあるイスラエルの核施設に対する最近の検査の結果、同施設の老朽化したアルミニウム製炉心に1,537件の欠陥の兆候が見つかった。
その報告によれば、核分裂を起こす燃料棒が装填される炉心は、長年にわたり大量の熱と放射線を吸収しており、その稼働能力が疑問視されるようになったという。
イスラエルの核反応炉は1950年代末にフランスから供与され、1963年に起動した。メーカー基準によれば、反応炉に設定された耐用年数は40年にすぎないという。
イスラエルは核不拡散条約(NPT)の締約国ではなく、したがって、国連の国際原子力機関(IAEA)の監視の対象にならない。だが、イスラエルは自発的にIAEA基準にしたがって行動することを受け容れている。独立原子力委員会が直にイスラエル首相に報告することになっている。
ウィキリークスの活動の一環として曝露された在イスラエル米国大使館の2007年付け電信によれば、反応炉の元管理副部長、エリ・アブラモフ教授が、イスラエルは反応炉の装置の一部を変更していたが、個別単位として建造されている反応炉をそっくり取り替えることはできないと述べていた。そうした事情により、新規に反応炉を建造しなければならない。
ところが、有識者らは、イスラエルは新規原子炉を建造する能力を保有しておらず、イスラエルが核兵器を断念することを意味するNPTにユダヤ人国家が署名しなければ、イスラエルを支援する国はありそうもないという。
イスラエルは核開発計画を策定した1960年代以来、それについて曖昧な態度を続けており、核兵器の保有について、肯定も否定もしていない。
【クレジット】
The Algemeiner, “Report finds more than 1,500 defects at aging Israeli
nuclear plant,” posted on April 27, 2016 at;
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