アーニー・ガンダーセン、フクシマ3周年をアルジャジーラに語る
Arnie Gundersen on Al Jazeera Discussing Fukushima Anniversary
Arnie Gundersen on Al Jazeera Discussing Fukushima Anniversary
2014年3月27日
フェアーウィンズ上席エンジニア、アーニー・ガンダーセンは本日のフェアーウィンズ映像シリーズの一編において、アルジャジーラUSAによる取材インタビューで、いまなおつづく福島第一原発核惨事による打撃を受けている人びとのいまなお終わらない苦闘を論じる。
Transcript
凡例: AJ=アルジャジーラ AG=アーニー・ガンダーセン
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今日のフェアウィズ映像シリーズでは、アーニー・ガンダーセンがアルジャジーラによるインタビューに応えて、継続中の福島第一核惨事に被災した人びとのいまなお続く苦闘について論じます。
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AJ
00:12 |
アーニー・ガンダーセンさんにお聞きしましょう。彼はフロリダ州タンパからライブでご登場です。彼はファアーウィンズ・エネルギー協会の主任技師です。これはエネルギー関連のコンサルティング会社です。彼はまた、かつて核関連企業の重役でした。
番組にご参加、ありがとうございます。フクシマ周辺地域の画像を見て、この地域の将来はどうなるのだろうと気になります。ほんとうに通常に復旧するまで、どれほどかかるでしょうか?
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AG
00:35 |
そうですね。20マイル以内の人びとにとって、復旧することはありえないでしょう。人びとが小さな放射線検知器を手に歩きまわっているのを見かけますが、これでは放射能のうち最悪のものを測れません。わたしたちが見つけているものは、人間の肺組織に留まるとても小さな顕微鏡サイズの微粒子なのです。日本政府は実質的にその被曝を語っていません。20キロ圏や30キロ圏内で健康への影響は重大ですし、何十年もつづくでしょう。
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AJ
01:12 |
では、日本の当局筋は余りにも性急にことを運び、福島第一原発周辺の人びとを帰還させようとしているとお考えですか?
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AG
01:19 |
まったくそうです。離れて暮らすことで受け取っているお金を取り上げようとして、帰還を押しつけているのです。人びとが給付金を頼みにできる唯一の方法は、あの放射能のなかへ帰還することだけです。ですから、これは「行くも地獄、残るも地獄」の状況です。離れて暮らすのは、居心地よくありません。反対に、高レベル放射線地域で過ごすのは、さらにひどいことです。
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AJ
01:44 |
では、この核惨事をご覧になって、世界の他の原発のために汲むべき教訓はなんだとお考えですか?
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AG
01:55 |
そうですね。学んだ教訓はたくさんあります。残念なことに、ほとんど変化が実現していません。原発の冷却システムを壊滅させた巨大な波について学びました。同じ問題を抱える原発が米国にありますが、必要な改修をおこなうのに、10年もの長い猶予期間を与えられています。緊急時対策計画はジョークであることがバレてしまいましたが、それなのにインディアン・ポイント原発があり、これはニューヨーク市から20マイルしか離れていなくて、操業をつづけています。ですから、問題がわかっているのに、解決策は絵に描いた餅です。
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AJ
02:30 |
ですが、ご存知でしょうが、問題を解消するのには極めて莫大な金額の費用がかかります。そこで、修正の必要性と問題解決に長い時間と莫大な金がかかるという実際問題とのバランスについてはいかがでしょう?
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AG
02:44 |
あなたが理解しておられないフクシマ事故の一側面を改めて考えようと思います。改修をしなければ、国の骨組みを破壊するリスクを抱えつづけることになります。これはチェルノブイリで起こったことであり、たったいま日本で起こっていることです。こんなことがわたしたちの玄関先で起こるのを防ぐために改修をおこなうのは、お金のよい使いかたです。
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AJ
03:07 |
では、また別の質問ですが、海を渡ってきたフクシマ事故による魚の汚染についての報道を聞いています。この問題の脅威は、どれほど現実的なのでしょうか?
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AG
03:17 |
そうですね。太平洋の日本側にある原発が毎日、太平洋に放射能を吐き出しています。いま毎日、約400トンの放射能汚染水を太平洋に1000日以上も注ぎ込んでいるのです。プルームが太平洋を横断するにつれ、太平洋が大きいので薄まっていきます。ですが、海水中の低レベル放射線を検出しはじめています。わたしは水泳するのを気にしない、海岸を歩くのを気にしないと公言してきました。しかし、州政府であれ連邦政府であれ、政府が魚になにが含まれているかを告げるまで、太平洋産の魚を食べることについて、非常に心配していることにします。
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AJ
04:03 |
ファアーウィンズ・エネルギー協会のアーニー・ガンダーセンさんでした。今日はご出演、ありがとうございました。
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AG:
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お招きいただき、ありがとうございます。
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04:10
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フェアーウィンズの主任エンジニア、アーニー・ガンダーセンのインタビューをご視聴いただき、ありがとうございました。ガンダーセンは本日、ペンシルヴェニア州ハリスバーグ、ペンシルヴェニア州立大学にて、スリーマイル・アイランド事故35周年回顧集会の基調講演をおこなっています。このスピーチ・ビデオをほどなく公開しますので、ご注目ください。
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