核惨事から7年、フクシマ作業員が放射線による癌で死亡
フクシマ核惨事から7年以上たった今、日本政府は死亡が原発事故の収束作業と関連していると認定
2018年9月6日
取材記者、シャロン・マリス
Sharon Marris, news reporter
津波で被災した日本の原子力発電所の収束作業に手を貸した男性が放射能によって死亡した。
日本メディアの報道によれば、日本の政府機関が死亡と福島第一原子力発電所における放射能被曝の関連を認定したのは、今回が最初の例である。
巨大なマグニチュード9地震が国の北東部を揺るがせた2011年3月、津波が発生して、原発のメルトダウンを引き起こした。
50歳代の男性は核惨事後の原発で放射線量測定を担当し、2011年12月まで同所で働いていた。
当局者らによれば、男性はまた、他にも1980年から2015年にかけて日本中各地の原子力発電所で働き、その際は全面マスクを装着し、防護服を着用していたという。
男性は2016年2月、肺癌と診断された。
男性の公的な身元は明らかにされておらず、正確な死亡日についても、家族が非公開を要請している。
報道によれば、日本政府はすでに、癌を発症した作業員4名の事例で賠償金を支払っている。
日本の日刊紙、朝日新聞は、17名の福島第一原発作業員が賠償金を求めて提訴したと伝えている。
4名の訴えが認められたほか、5名の主張は却下された。
他にも5名が係争中であり、2名が訴えを取り下げた。
津波は18,000人ばかりの人命を奪い、原子力発電所の冷却系が機能を喪失した原因になり、その結果、メルトダウンと放射性物質の放出を招いた。
この核惨事はチェルノブイリ以降で最悪のものであり、何万人もの人びとに自宅からの避難を強いることになった。
原発周辺の地域は放射能による危険があり、居住不可能のままである。
北海道厚真町の地滑りで損壊した家屋
その一方、北方の島、北海道を9月6日の日本標準時で午前3時の直後、マグニチュード6.7の地震が襲い、2名が死亡、32名が行方不明になった。
地震の結果、地滑りが起こり、数百万人の自宅が停電になった。
地元メディアは、120名が負傷したと伝えた。
北方の島、北海道を地震が襲った。Pic: Kyodo
北海道の基幹空港――新千歳――は甚大な被害をこうむり、山々、湖沼、海鮮料理で観光客に人気の島への玄関口が閉ざされてしまった。
菅義偉官房長官によれば、2011年地震・津波以来、閉鎖されていた泊原子力発電所は、外部電力の供給が途絶えたものの、緊急予備電源によって燃料棒が冷却され、安全が保たれている。
原発の事業者、北海道電力は放射線の異常はないと発表した。
【クレジット】
Sky News, “Fukushima worker dies of cancer caused by radiation
seven years after disaster,” by Sharon Marris, posted on September 6, 2018 at https://news.sky.com/story/fukushima-worker-dies-of-cancer-caused-by-radiation-seven-years-after-disaster-11491282.
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