2015年5月10日日曜日

BBCが世界に伝える沖縄、辺野古の闘い #Henoko

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沖縄住民は新たな米軍基地に抗議する
2015427

日本の安倍晋三首相は米国を訪問しており、ワシントンへ赴いて、日本の首脳として初めて議会両院合同会議で演説することになっている。

訪米の目的は、両国間の同盟の強さを示し、通商・防衛協力を強化することにある。

安倍氏はオバマ大統領に対し、南の島、沖縄で地域住民が抗議しているにしてても、巨大な米国海兵隊基地の建設はすでにはじまっていると説明することになっている。

BBCの東京特派員、ルパート・ウィングフィールド=ヘイズが沖縄から詳しく伝える。



0:00
午前630分、沖縄のキャンプ・シュワブの外側です。地元住民は騒がしくなってきました。彼らはこれまで295日間、毎朝、このような行動をしてきました。


0:16
彼らはこの米国海兵隊基地の大規模な拡張を阻止しようとしています。


0:22
沖縄平和運動センター事務局長 大城悟沖縄県土は日本の国土面積の1%に満ちませんが、在日米軍基地の70%が当地に置かれています。これは民主主義国でありえないことです。彼らは新たな基地を作りたがっています。わたしたちはその実現を許すわけにはいきません。


0:39
計画では、この自然のままのサンゴ礁に数百万トンの岩や土砂を投入して、その埋立地に新たな滑走路を建設することになっています。


0:48
昼近くになり、抗議者たちは海上に繰り出しています。彼らは小さなカヤックで海上保安庁の警備をすり抜けようとします。


1:00
だが、強力な高速艇に乗り組んだ海上保安官らがたちまち彼らを封じ込めてしまいます。


1:04
これまで、この抗議行動は非暴力を旨としてきました。だが、怒りは募ってきています。


1:13
当地、沖縄では住民の圧倒的多数、80%またはそれ以上がここに新たな基地を造ってほしくないと考えています。それでも、日本政府は強行しているのです。そのため、当地、沖縄の住民は、またもや日本政府の米国政府に対する軍事関係強化のために民主主義にもとづく権利が踏み潰されていると感じているのです。


1:36
在沖縄の日本航空基地に響く、この警報はスクランブルの合図です。日本の領空に向かう中国の軍用機が検知されました。昨年、日本の戦闘機のスクランブル発進回数は943回に達しました。これが、日本政府が米軍の駐留継続を望んでいる理由です。


2:02
数キロ離れた丘の上で具志堅隆松さんが人骨を掘り出しています。今になっても、沖縄人たちは第二次世界大戦の終末期に起こったことを忘れたり赦したりすることができません。


2:18
3か月におよんだ殲滅戦(せんめつせん)のさなか、この島で25万人が死亡し、そのうち数千人は日本軍司令官たちに自殺を命じられた民間人でした。


2:30
遺骨収集活動家 具志堅隆松世界中の軍隊で、日本軍が民間人や兵士たちに降伏するよりも自殺しろと命令したのは唯一の例でした。わたしは、女たちや子どもたちの遺骨を掘り出していて、当時の教育を赦すことができません。


2:52
日本政府に対する当地の敵意はこれまでになく強烈になっています。いまでは少なからぬ人びとが日本からの独立さえも要求しています。


3:00
安部首相がオバマ大統領に、沖縄の万事がアンダー・コントロールされていると告げるとすれば、そのはずがないというべきです。BBCのルパート・ウィングフィールド=ヘイズが沖縄からお伝えしました。


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