2016年9月13日火曜日

エコウォッチ誌【ニュース】アミー・グッドマンにダコタ・アクセス・パイプライン報道の咎で逮捕状




Energy 2016912

デモクラシー・ナウ!TVレポーター、アミー・グッドマン
ダコタ・アクセス・パイプライン報道の咎で逮捕状
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·         By Oil Change International
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アンディ・ローウェル Andy Rowell

ダコタ・アクセス・パイプライン(DAPL)に敵対する人たちにとって、よい知らせと悪い知らせがある。

まず、悪い知らせ。筆者は、警備員たちがパイプラインに反対して抗議する人たちを犬と唐辛子スプレーを使って弾圧した暴虐的な襲撃について、先週の記事に書いた。

その件の幾分なりかは、最大級に強力な映像として、現場に居合わせ、卑劣な攻撃を目撃した「デモクラシー・ナウ!」のヴェテラン・ジャーナリスト、アミー・グッドマンによって報道された。

グッドマンは、報告の冒頭で次のように語りはじめた――

「ダコタで土曜日、ダコタ・アクセス・パイプライン社に雇われた警備員たちが、38億ドルをかけたパイプライン建設に抵抗していた先住アメリカ人たちを犬と唐辛子スプレーを使って攻撃しました」

映像はたちまち拡散され、CBSテレビ、NBC放送、NPR(全米公共放送)、CNN(ケーブル・ニュース・ネットワーク)、MSNBCユニバーサル・ニュース、ネット新聞ハフィントン・ポストなど、世界中のメディアが怒りを表明するまでになった。数十年来、グッドマンの報道を視聴してきた同僚は、これは彼女の生中継を視聴した人たちの最大級に激烈な反応だったといった。



さて、アメリカの司法のパロディなのか、デモクラシー・ナウ!は先週末、ノースダコタ州でグッドマンに対する逮捕令状が発行されたと発表した。彼女は、軽犯罪、不法侵入の嫌疑をかけられたのである。

米国の当局筋がグッドマンのようなジャーナリストを黙らせようとするとは、理不尽なこと、この上ない。

グッドマンは声明で、「これは容認できない報道の自由の侵害です。わたしは、パイプラインの警備員たちが先住アメリカ人抗議行動参加者たちに対して犬と唐辛子スプレーを放ったのを報道して、わたしの職務を遂行したのです」と述べた。

一方、その前日、スタンディング・ロック・スー族の差し止め申し立てが却下された、その直後、連邦政府が介入して、パイプラインの建設を中断させていた。


少なくとも、今のところは工事中止である。
 司法省、陸軍、内務省は次のような声明を発布した――

「われわれはここ数日、数千人のデモ参加者たちが平和裏に結集し、主権を有する諸部族政府の大方による支持を得て、米国憲法修正第一項(言論の自由)の権利を実践し、環境および歴史的聖地にまつわる懸念を表明するのを見てきた。今こそ、われわれ全員にとって、最も広範な公益に奉仕する、前向きの方途を開くことが責務である」

さらに続けて――

「陸軍は、国家環境政策法(NEPA)、その他の連邦法にもとづき、オーウ湖に関する同軍のこれまでの決定を再考する必要性の有無を決めることができるようになるまで、同湖に隣接し、または下流にある軍団保有地におけるダコタ・アクセス・パイプラインの建設を許可することはない。

「したがって、オーウ湖に隣接し、または下流にある陸軍団保有地において、現時点ではパイプラインの建設が進むことはない……今回の事例は、このような類型の基盤整備事業に関して、諸部族の見解を考慮することについて、全米的な改革がなされてしかるべきか否か、真剣な議論が必要であることを浮き彫りにしている」

人びとが大見出しニュースの背後にある小さな活字を目で追うにつれ、現場の反応がさまざまに示された。まことにいつもの通り、悪魔は細部に宿る。

スタンディング・ロック・スー部族は、この声明が「今後のあらゆるパイプライン敷設事業について、意味のある部族の見解を求める必要性に関して、諸部族と協議する制度を設ける全米規模の改革の舞台を設定した。この連邦政府の声明は、部族にとって一大変革をもたらすものであり、われわれとしても、DAPL社に建設工事の中止を余儀なくさせるために、上訴および仮処分申し立てを実行するなど、われわれの法的選択肢を即座に決定する」と応じた。

「現場の感覚は、複雑に入り混じっていました。部族の差し止め申し立てが却下されたことで、人びとはとても動揺していました」と、屈指に指導的な女性活動家、カンディ・モセットはいい、係争地に近い場所の工事中止の要求は、文字どおりの要求だったと指摘した。

まことにブログDesmogが指摘したように、たとえ政府がパイプライン工事の中断を要請したとしても、「連邦政府は、エナージー・トランスファが私有地でダコタ・アクセス・パイプラインの建設工事を続行するのを止めさせることができないので、それこそが、DAPLに依頼して、あの土地で工事することを自主的に中断してもらった理由なのだ」。

赤色戦士キャンプはもっと否定的であり、「このパイプライン工事を止めさせようと祈り、怒りを表明するために、数千人の人びとが数千マイルもの道をやってきたが、なにも変わらなかった。引き下がることなく、平和を旨とする姿勢を維持しよう」とオンラインで表明した。

とあるブロガー、ケリー・ヘイズは次のように指摘した――

「一時、あのことを振り返ってみよう。破壊を防ぐために聖地に踏みこんだ、家族連れを含む『水の守護者たち』に犬をけしかせた会社が最近、善い行いを自主的にするように依頼されている……たった今、依頼内容の全体像は、運動のガス抜きをねらった短期間の政治茶番劇で手前の役どころを演じることなのだ」

彼女は次のようにつづけた――

「では、連邦政府はなにを演じたのか? たぶん、連中にできる一番格好いい役柄だ。彼らはわたしたちに勝利の幻想を与えた……だが、オバマに向かって杯を挙げ、勝利宣言の乾杯をすれば、まだ終わっていない戦いをないものにしてしまう。いまだ進行中の闘争をないものにすることによって、パイプライン建設を後押ししてしまうことになるのだ」

だから、当面のあいだ、闘争は継続し、抗議行動は世界規模に拡大する。次の火曜日、全米各地でデモ行動が決行され、連帯行動が世界中の各地に拡散し、ロンドンでも午後6時に予定されている。ロンドン行動の詳細は、このお知らせフェースブックをクリック。

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【クレジット】
EcoWatch, “Arrest Warrant Issued for Journalist Amy Goodman for Coverage of Dakota Access Pipeline,” by Andy Rowell, posted on Sep. 12, 2016 at;


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