2016年9月8日木曜日

チャンネル・ニュースアジア【ニュース】小泉元首相、安倍首相のフクシマ「アンダー・コントロール」はウソ

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オリンピック開催をねらった安倍首相のフクシマ
『アンダー・コントロール』発言はウソ――元首相

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20131112日、日本記者クラブの記者会見に臨む日本の元総理大臣、小泉純一郎氏。公の席で、日本の核発電使用の廃止を呼びかけた。REUTERS/Toru Hanai

【東京】小泉純一郎・元首相は7日、日本の総理大臣、安倍晋三氏が3年前、東京で2020年オリンピック大会を開催するために首尾よく開陳した宣伝文句として、損壊した福島の核発電所は「アンダー・コントロール」状態であるといったのは「ウソだった」と発言した。

2001年から2006年までの在任中、日本屈指に人気のある首相だった小泉氏は、20113月の地震と津波が東京電力株式会社・福島第一核発電所のメルトダウンを引き起こし、それが1986年チェルノブイリ事故以来で最悪の核惨事になったあと、歯に衣を着せない核エネルギー批判論者になった。

安倍氏は20139月の国際オリンピック委員会大会における演説で、オリンピック大会東京開催の認定にまつわる不安を抑えるために、フクシマ核施設の安全性を保証していた。当時、その発言は相当な批判を受けていた。

いま齢74歳になり、ふさふさした立髪が白くなった小泉氏は、核発電反対論を連発した記者会見で、「それと安倍さんの『コントロールされている』の話ね、これはウソです」と述べた。

小泉氏は「これはコントロールされていない」とつづけ、地下水が損壊した反応炉の基礎部に流入し、汚染されるのを防止するために世界最大規模の「氷結壁」を造る東京電力の事業が広く疑問視されている例をあげた。

「やる、やる、できる、できると言って、できない」と、小泉氏はいった。専門家たちによれば、フクシマの現場でタンクに保管されている100万トン近くの放射能汚染水の扱いは最大規模の課題であるという。

小泉氏はまた、核発電が安価でクリーン、安全であり、資源に乏しい日本は核エネルギーに頼らなければならないと彼に言い含めた専門家たちを信じたのが「恥ずかしい」とも言った。

小泉氏は、フクシマ危機のあと、「わたしは核発電導入の手続き、現実、歴史を勉強し、こんなウソを信じたわたしが恥ずかしくなった」と述べた。

日本の核発電所のすべてが――国内の電力の30パーセントを供給していたが――フクシマ惨事後に閉鎖され、電力会社は疑いの目を向ける一般社会を前にしながら、必死に再稼働の実現を果たそうとしてきた。現在、3基だけが稼働している。

安倍政権は、2030年時点の電力生産の20パーセントを核発電で充当する目標を設定している。

フクシマ反応炉3基がメルトダウンしたため、放射能が広大な国土に放出され、水、食料、空気が汚染された。160,000人あまりの近隣町村住民が避難を余儀なくされた。

(Reporting by Linda Sieg and Megumi Lim; Editing by Nick Macfie)

――ロイター通信

【クレジット】

Channel News Asia, “Abe's Fukushima 'under control' pledge to secure Olympics was a lie - former PM,” posted on September 7, 2016 at;

【付録】



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