2018年10月16日火曜日

ストレイツ・タイムズ【ロイター】東京電力、#フクシマ☢汚染水の虚偽説明を謝罪




福島第一原発のオーナー
放射能汚染水について謝罪


大熊町にて昨年初め、福島第一原発の汚染水保管タンク。PHOTO: REUTERS

20181012

東京電力は当初、処理水の安全性を請けあっていたが
今になって安全でないと認めている

【東京発】7年以上前に地震と津波で損壊した福島第一原子力発電所のオーナー企業は長年にわたり、敷地内で処理された水は放射性物質が除去されていると言い張っていたが、今になって、放射性物質を含んでいると発表した。

東京電力が白状したことから、原子力規制当局者が安全だといい、地元の漁業者が反対している動き、汚染水を海洋に放出するチャンスが台無しになった。

東京は5年以上も前、安倍晋三首相がフクシマは「アンダー・コントロール」と宣言したことから、2020年オリンピック夏季大会の開催権を勝ち取った。

東京電力は108日、オリンピック水泳競技用プールの約500杯分にあたる、100万トン近くの損壊原発の保管水は今でも有害でありうる検出可能レベルの放射性粒子を今でも含んでいると政府の委員会に告げた。

東京電力は、汚染水の処分方法を検討している通商産業省の委員会*に謝罪した。東京電力の広報担当者が調査結果と謝罪を明言した。
*[訳注]資源エネルギー庁>電力・ガス事業部>原子力政策課>原子力発電所事故収束対応室>「多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会」

20113月のマグニチュード9.0地震と津波で福島第一原発の反応炉6基のうちの3基がメルトダウンして、大気中、土壌、海洋に放射能を撒き散らし、160,000人の住民に避難を余儀なくさせた。

それは25年前のチェルノブイリ以降で世界最悪の核惨事だった。

84%

フクシマで保管されている890,000トンの処理水のうち、濃度が法定許容限度より高い放射性物質を含有している汚染水の割合。
危機のなかで避難を強いられた混乱、そしてそれ以来、避難民が経験してきたトラウマのために何百人もの人びとが亡くなった。だが、政府は先月になって、フクシマの作業員1名が放射線被爆で死亡したと認定しただけである。

政府の委員会のウェブサイトに掲載されている資料によれば、フクシマで保管されている処理水890,000トンのうち、750,000トン、つまり84パーセントは法定許容限度より高い濃度の放射性物質を含有しているという。

65,000トンの処理水は、放射性物質のレベルが政府の安全基準の100倍以上である。


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処理水に含まれるアイソトープのひとつ、人間の健康に危険であるとされているストロンチウム90の場合、一部のタンクで法定限度の20,000倍、1リッターあたり600,000ベクレルの放射能測定値が検出された。

東京電力は何年にもわたり、フクシマの浄化処理装置がストロンチウムおよび他の61種の放射性核種を汚染水から除去するが、危険性が穏やかな放射性核種、トリチウムは水から分離するのが困難なので残ると断言してきた。

トリチウムは、正常に稼働している原子力発電所で定期的に希釈したうえで放出されている。

東京電力の広報担当者は、「環境放出が決定した際には、弊社は処分前にタンクの水を再浄化して、国の排水基準値未満まで放射性物質濃度を下げる方針です」と述べた。

REUTERS

【クレジット】

The Straits Times, “Fukushima plant owner sorry for radioactive water,” posted on October 12, 2018 at https://www.straitstimes.com/asia/east-asia/fukushima-plant-owner-sorry-for-radioactive-water.

【ロイター日本語版】

20181012
[東京 12日 ロイター] - 東京電力(9501.T)は、福島第1原発の事故処理作業で発生した汚染水を浄化してきたが、この汚染水の中に法令基準を超える放射性物質が含まれることが明らかになった。ロイターの取材に対し、同社が回答した。
東電はこの事実について、今月1日に経済産業省の委員会で報告し、謝罪しているが、原子力規制委が処理水の海洋放出に肯定的な意思を示しているだけに、地元の漁業関係者だけでなく、広範な関係者の反発を招く可能性がある。

【福島民友ネット】

20180929
東京電力福島第1原発の汚染水を浄化した後に残る放射性物質トリチウムを含む処理水の処分で、東電は28日、排水の法令基準値を上回るトリチウム以外の放射性物質を含む処理水を処分前に再浄化する方針を示した。10月1日の国の小委員会で報告する。小委員会はトリチウム以外の放射性物質の濃度が法令基準値を満たすことを前提に、処理水の処分方法を検討する。

【当ブログ記事】

20181014日日曜日
公聴会の配布資料によれば、トリチウム水タスクフォースが示した処分方法は、①深度二五〇〇メートルの地層に注入、②希釈し、海洋に放出、③蒸発処理し、高温水蒸気として大気に放出、④電気分解して、水素を大気に放出、⑤セメントなどで固形化して地下構造物に埋設であり、一押しは言うまでもなく、一番安上がりの②海洋放出処分。
[注]すべての案に、枕ことば、または原発マフィアの常套句で「安全性を確保した上で」と断り書きされているのが笑わせる

2018109日火曜日
ソウル発108日【聯合ニュース】韓国の環境保護団体は107日、日本政府に対し、福島第一原子力発電所で大量に保管されている放射能汚染水を処理したあとに放出するという最近の決定を撤回するように要求した。韓国放射線監視、韓国環境運動連合、その他の市民団体はソウル中心部の光化門広場で共同記者会見を開き、フクシマ汚染水を海洋に放出するという日本政府と東京電力株式会社の決定を「容認できない」として非難した。
福島第一原発の放射能汚染水を海洋に放出するという日本の決定に抗議して、在ソウル日本大使館の前で集会を開く韓国の環境保護活動家たち。(聯合ニュース)


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