IPPNW(核戦争防止国際医師会議)ドイツ支部
2013年9月3日付けプレスリリース
2013年9月3日付けプレスリリース
フクシマ甲状腺癌は核惨事最初の可視的な影響なのか?
IPPNW-Presseinformation
vom 3.9.2013
医療者の団体、IPPNWは多大な懸念をもって、フクシマ原発惨事によって激烈に増大した放射線被曝を見守っている。健康への影響についてもまた、安心しているだけの理由がない。それどころか、福島県内、18歳以下の子どもたちのあいだに甲状腺癌の症例が驚くほど増加しているので、これからの歳月において、追加的な癌の症例が常軌を逸した数で出現すると予期する、IPPNWの危惧が立証されている。核惨事後の2年半で、甲状腺癌症例の数は18例にのぼった。さらにまた18歳以下の子どもたち25人がおそらく甲状腺癌であろうとされながら、いまだに手術を受けていない。
フクシマにおける甲状腺癌症例の信頼しうる実数の把握が必要だが、いまだに実現していない。福島県内で現在までに、総数192,886人の子どもたちが甲状腺癌の検査を受けている。そのうち約44パーセントに、超音波医療検査によって異常が発見された。福島県内・他地域の10万人を超える子どもたちが、いまだに一次検査を待っている。異常が発見された子どもたち1,280人が再び二次検査を受けることを言い渡されたが、この子どもたちのうち、655人がいまだに二次検査受診にいたっていない。格別に憂慮されるのが、郡山市の状況である。一次検査の結果、442人の子どもたちに異常所見があり、二次検査を言い渡された。そのうち二次検査を完了したのは、5人だけである。それでも、2人の子どもたちが悪性の甲状腺癌と診断された。日本政府は事故のあと、ヨウ素剤配布を行政当局に指示することを怠ったのだ。
日本人科学者らは、フクシマの甲状腺癌症例が高率になったのは、いわゆる「スクリーニング効果」のせいであるというが、IPPNWはこのような分析に対して異議を唱えたい。「スクリーニング効果」とは、系統的に検査を実施すれば、通例として一般人が症状によって病気に気づくのよりも高い率で疾患が診断されるというのである。IPPNWは、チェルノブイリのメルトダウン事故と同じく、甲状腺疾患が長年にわたり継続して増えていく可能性が高いと想定している。
「甲状腺癌の子どもたちは、甲状腺を全摘出する複雑な手術を受けなければなりません。生涯にわたって、定期的な血液検査によって厳密に処方される甲状腺ホルモン摂取をつづけなければならないだけでなく、再発が稀でないので、定期的に検査を受けにこなくてはなりません」と、アレックス・ローゼン博士(IPPNW)はいう。甲状腺癌は、よい治療法を選べるにしても、被害をこうむった家族にとって、痛烈な一撃になる。しかも、甲状腺癌だけが放射線被曝による健康被害ではない。フクシマで、白血病、固形腫瘍、その他の形態の癌、免疫系機能低下、妊娠合併症、先天性異常出産および流産が予期される。したがって、日本における健康調査範囲を、他の住民集団および他の潜在疾患に緊急に拡大しなければならない。
Kontakt:
Angelika Wilmen, Pressesprecherin der IPPNW, Tel. 030-69 80 74-15, Deutsche
Sektion der Internationalen Ärzte für die Verhütung des Atomkrieges (IPPNW),
Körtestr. 10, 10967 Berlin, www.ippnw.de,
Email: wilmen[at]ippnw.de
【参考資料①】
福島県:県民健康管理検討委員会
清水修二氏:
素人感覚からいくと教えていただきたい事がありまして、
3つあります。
ひとつは、要するにいつの時期から出てくるかという事、今お話がありましたけれど、
チェルノブイリの場合には4年ないし5年から非常に増え始めたという事で、
今回はまだ2年半弱しか経っていない。
従って、今回の甲状腺の癌は原発の事故が原因だというふうには考えにくいという効果が、
ここには書いてありませんがあるように思います。
で、そうするとですね、その通りであるとすると、
今回調べて出てきた甲状腺の癌というのは、
「事故の存否に関わらず通常からあったんだ」という事になりますよね。
つまり、調べたから出てきたという
疫学バイアスと言われているそうですけも、そういうものだというふうになりますと、
そうしますと、非常に珍しいと言われてきている子どもの甲状腺がんが、調べれば結構出てくると。
前回28が今回44になった。 …つづきを読む
素人感覚からいくと教えていただきたい事がありまして、
3つあります。
ひとつは、要するにいつの時期から出てくるかという事、今お話がありましたけれど、
チェルノブイリの場合には4年ないし5年から非常に増え始めたという事で、
今回はまだ2年半弱しか経っていない。
従って、今回の甲状腺の癌は原発の事故が原因だというふうには考えにくいという効果が、
ここには書いてありませんがあるように思います。
で、そうするとですね、その通りであるとすると、
今回調べて出てきた甲状腺の癌というのは、
「事故の存否に関わらず通常からあったんだ」という事になりますよね。
つまり、調べたから出てきたという
疫学バイアスと言われているそうですけも、そういうものだというふうになりますと、
そうしますと、非常に珍しいと言われてきている子どもの甲状腺がんが、調べれば結構出てくると。
前回28が今回44になった。 …つづきを読む
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