2013年9月25日水曜日

【海外論調】skyニュース:グレゴリー・ヤツコ氏の苦言

http://www.sky.com/
日本は「フクシマ放射能漏れに対処するのが遅い」
アメリカの核専門家が、日本は迅速に汚染水の海中漏出に対処していないと批判
2013924日火曜日
Japan 'Slow To Tackle Fukushima Nuclear Leak'
A US nuclear expert is criticising Japan for not moving faster to deal with contaminated water leaking into the sea.

10:48am UK, Tuesday 24 September 2013


損傷した原発の汚染水漏れが悪化したのは、日本の対応があまりにも遅いからだとアメリカ原子力規制委員会の元委員長は断言する。
日米の当局者らには、20113月、津波に襲われたあと、炉心が溶融した福島第1原発の原子炉を冷却するために大量の水を使うと、漏出が起こるだろうとわかっていたとグレゴリー・ヤツコはいい、日本が問題に対処するのを開始するのがいかにも遅かったので驚いていると言い添えた。
「これは問題になると前々からわかっていました」と、ヤツコは東京で開かれた記者会見で語った。
「わたしが最も驚いているのは、いったいどの程度まで漏れが、少しばかり、ひどくなることが許されてきたのかということ、それに、いまだに汚染問題があり、海へと漏出しているということで改めて驚きになろうとしているのかといったことです」
先週、現場を視察する安倍晋三首相(赤ヘルメット)
ヤツコ氏は、原子炉3基の炉心が溶融し、緊急に冷却水が必要になって、原発が危機的な状況にあったとき、放射能汚染水の漏出が切迫し、この問題を封じ込める手立てが必要になったので、日米の当局者らが、どの程度の量の水を投入するのかをめぐって紛糾したという。
ヤツコ氏によれば、日本政府は、原子炉格納容器と原子炉建屋を冷却のために浸水すれば、「地下水漏出の大規模化につながる」と心配し、その一方、アメリカ原子力規制委員会は、大気汚染を最小にするために、原子炉を冷却状態に保ち、制御下に置く必要性を強調した。
だが、放射能汚染水問題に対処しつづけることに関し、「焦点が失われ」、問題緩和のための行動が明らかに遅れたと、ヤツコ氏はいう。
日本の当局者らは、7月にはじめて、事故からほどなくして放射能汚染した地下水が太平洋に漏れはじめていたと正式に認めた。
昨年、退任したグレゴリー・ヤツコ氏
危機のさいに政権を担っていた野党、民主党の指導部は、汚染水の海中漏洩(ろうえい)を封じるために防護壁を建造する計画があったが、原発を運営する東京電力株式会社がコストを理由に拒否したと伝えられ、その後2年近く棚晒しになっていると、先週になって認めた。
一般社会は、海洋への地下水漏れや原子炉冷却に用いた汚染水の貯蔵タンクからの漏れなど、最近の一連の動きにますます心配を募らせている。
日本政府はいま、さらに先進的な汚染水処理設備の開発と、原子炉とタービンの建屋を取り囲み、外側の地下水の汚染を防ぐための費用のかかる凍土壁の構築に資金を投入しようとしている。
フクシマ事故のときにアメリカ原子力規制委員会の委員長の任にあったグレゴリー・ヤツコは、日本の反核市民グループの招きで東京に滞在した。
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