2015年4月16日木曜日

#BBC「日本の裁判所、高浜原発の再稼働を差し止め」

BBC NEWS Asia



日本の裁判所、高浜原発の再稼働を差し止め
Japan court bars restart of Takahama nuclear reactors
2015414日 Asia
裁判所は原発が大地震に備えがないと認定した
日本の裁判所が本州西部の高浜市の住民が提起した安全性に対する懸念に応えて、高浜原発の原子炉2基の再稼働を差し止めた。
この原発は国の核規制機関による認可をすでに得ていた。
しかし、地元住民らはこの原発が強い地震に耐えられないと主張して、高浜市が所在する福島県の裁判所に再稼働の差し止めを申し立てた。
2011年のフクシマ核惨事を受けて、日本の商業用原子炉48基のすべてが停止したままである。
BBCの東京特派員、ルーパート・ウィングフィールド・ヘイズは、この差し止め決定が安倍晋三首相による原子炉再稼働の推進政策にとって厳しい打撃になるという。
安倍首相は、原発を稼働しなければ、電力の不足分を埋め合わせるために、日本が高価な化石燃料を輸入することを余儀なくされ、不振にあえぐ経済の痛手になると述べた。
高浜原発の運営会社、関西電力は高浜原発がフクシマ後に原子力規制庁によって導入されたハードルの高い安全基準に適合しているという。
だが、裁判所は差し止めを申し立てた地元住民9名の意見を採用し、関西電力はあまりにも楽観的であり、[原発が立地する]一帯に大地震は起きないと仮定していると認定したと国営放送NHKが報じた。
裁判所はまた、原子力規制委員会の安全基準が「合理性を欠いている」と批判した。



関西電力は差し止め決定に対して抗告を考えると述べた。
大地震と津波が引き起こした事故の以前には、日本の電力の約30%が原子力発電によるものだった。

目下、再稼働が認可されている原子炉は――はるか南の鹿児島県にある――2基だけである。この2基は今年中に稼働すると予測されているが、やはり裁判所で係争中である。


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