ヨーロッパでチェルノブイリ立入禁止区域内の森林火災が恐れられ、
福島県では、環境省お薦めの廃棄物焼却炉が乱立… pic.twitter.com/ETyuSgl0Ir
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 4月 10
森林火災による新たなチェルノブイリ放射性降下物の恐れ
レイチェル・ニュワー RACHEL NUWER 2015年4月6日
2010年8月、モスクワのロシニ・オストロフ自然保護区の森林火災で、残り火に水をかける消防隊。これがチェルノブイリ核惨事によって汚染された土地の火災であれば、放射性粒子が空気中に放出されていただろう。
Credit: Alexey Sazonov / Agence
France-Presse — Getty Images
|
ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所は1986年4月26日、放射能のプルームを放出し、それは最終的にヨーロッパとユーラシアの推定77,000平方マイル[199,400 km2]を覆いつくした。最悪の汚染は原発の近接地――立入禁止区域と称する、いまだに人の居住が禁止されている地域――をみまったが、その影響はいまだにもっと遠く離れた地でも見られる。ドイツの森林を放射性イノシシがうろつき、ブルガリアで放射性マッシュルームが育つ。専門家の国際チームがいま、森林火災によってチェルノブイリの放射能が新たに舞い上がり、ヨーロッパに届くことがありうると警告している。
セシウム、ストロンチウム、プルトニウムの放射性同位体は、減衰するのに数十年から数千年かかる。汚染物質は土壌や植物体に残留しており、火災になれば、空気中に発散される。
気候モデルは、気温上昇が降水量の安定または減少と相まって、すでに炎上しやすくなっているチェルノブイリの周辺環境で野火が発生するリスクを上昇させると予測している。
事故前の地域では、森林が土地のちょうど50パーセントをおおっていたが、いま木樹と藪(やぶ)が立入禁止区域――ニューヨーク市の約4倍の広さの土地――の70パーセントをおおっている。火災予防と消火活動の能力は最低である。
サウス・カロライナ大学の生物学者、ティモシー・ムソーと彼の研究仲間たちは、火災型式、気候予測、ウクライナとベラルーシの汚染地域で収集した野外調査データを組み込んだコンピュータ・モデルを作成した。
エコロジカル・モノグラフ誌に掲載された、彼らの論文によれば、2002年、2008年、2010年に立入禁止区域内で発生した野火のために再放出されたセシウム137の推定累積量は、1986年の核災害で放出された元の量の8パーセントになる。
ムソー博士は、「古い原子炉建屋を新しいカバーをかけるために何十億ドルも投じています。しかし、森林火災には元の事故に由来する放射性物質を再び拡散する能力があるのです」という。
研究者らは将来に放射性物質が再拡散される量を予告しなかったものの、大火災になれば、相当な量の放射性の煤(すす)がチェルノブイリ周辺とヨーロッパ全域に撒き散らされ、おそらく農産物の汚染を引き起こすだろうと警告する。
これがどれほどの健康リスクをもたらすのかは、未知のままである。だが、ムソー博士は、「わたしたちの環境に発癌性物質が増えて、ロクなことになるはずがありません。有害に決まっています」と指摘した。
【筆者】 Rachel Nuwer
レイチェル・ニュワーはSmart News記者であり、Smithsonian.comに科学記事を投稿。ブルックリン在住のフリーランス科学ライター。
Read more from this author | Follow @RachelNuwer
【関連記事】
2015年2月11日水曜日
[Live Science]チェルノブイリの木樹は朽ちない
チェルノブイリ汚染地における森林腐食の進行を研究するために、立入禁止区域のいたるところに枯葉袋を配置するムソー教授。Credit: Gennadi Milinevsky |
【放射能ゴミ焼却問題を追及するブログ】
鮫川村に秘密裏に建設された放射性廃棄物焼却処分場に反対する住民組織『鮫川村焼却炉問題連絡会』のメンバーによるブログ
田村市都路町・川内村の境界にある東京電力(株)南いわき開閉所に、放射性廃棄物焼却炉の建設計画が浮上しました。2014年4月から帰還が始まり、子供達が避難先から元の学校に通う矢先です。元の安心できる暮らしと子供達を守るため、有志の会を立ち上げました。
【参考資料】
【最新】福島県内の放射能ゴミ焼却処理施設計画 from プリン キタムラ
郡山市に住むNさんは2011年3月の地震のあと、灯油などが買えない時期に、「薪ストーブがあってよかった」と、喜んでいたといいます。それまでも、家の外の薪置き場で乾燥させた薪を使用していたので、震災直後も同じように使っていたそうです。当時は、放射能に関する知識もありませんでした。
ある日、福島県に住む知人から「自宅の薪ストーブの灰の数値が1キログラムあたり1万ベクレルを超えた」という話を聞いて驚き、すぐに自宅の薪ストーブの近くで放射線量を測定してみたそうです。使いつづけていた薪ストーブの灰の近くは、16マイクロシーベルト/hありました。2011年6月のことです。
広野町仮設焼却炉 まもなく稼働 http://t.co/MGwd0Gscjj @datugennohi
— 鮫川村焼却炉問題連絡会 (@mypace_nw) 2015, 4月 24
広野町仮設焼却炉 まもなく稼働 http://t.co/nij2Sz3KVE
ヨーロッパでは、チェルノブイリ汚染地の森林火災が恐れられているというのに… http://t.co/sI1P3jStzM pic.twitter.com/rtRxM0dX2L
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 4月 24
広野町仮設焼却炉 まもなく稼働
- 2015/04/24
- 20:22
環境省【福島環境再生事務所】お知らせ
4月27日(月)広野町仮設減容化施設の火入れ式
http://t.co/Y1T94g8NEi
ふたば未来学園やオリンピック各国選手団の合宿が予定されているJビレッジのすぐ近く… pic.twitter.com/B1zt2x83ur
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 4月 25
0 件のコメント:
コメントを投稿