日本の反原発運動に稀な勝利、原子炉再稼働に差し止め判決
In Rare Victory for Anti-Nuke Activists, Japanese Court Rules Against Reactor Restarts
In Rare Victory for Anti-Nuke Activists, Japanese Court Rules Against Reactor Restarts
裁判所は地元住民の原告側に同調して、原発が地震や災害の場合に安全でないと認定した。
コモン・ドリームス専属スタッフ
反原発運動の稀な勝利とメディアに書かれているが、関西電力株式会社が東京の西方に所有する大飯原子力発電所の原子炉2基を再稼働する動きを差し止める判決を下した。
福井県おおい町、関西電力・大飯原発1(手前)、2号炉(Tetsuro Takehana) |
大飯原子力発電所は東京電力株式会社・福島第一原子力発電所の2011年核災害を受けて、日本国内の他の原発と同じく、安全審査を待って休止したままである。
判決は安全審査新指針の解釈をめぐる事務処理と紛争の泥沼を招き、原子炉再稼働の動きを止める障害になりそうだ。
今月はじめ、大飯原発の閉鎖を求める訴訟を大阪高裁に却下されたグリーン・アクションの常任理事、アイリーン・美緒子・スミス氏は「原告が勝利するのは稀なことです。これは再稼働手続きのさなかのできごとです…反響は非常に大きいでしょう」と語った。
NHK全国放送は反原発運動側が原発側敗訴を勝ち取ったのは初めてのことであると伝えたが、スミス氏はこれまでにも2件、原発閉鎖を支持する判決はあったという。
それら2件の判決は、原発稼働企業の肩を持つ上級の法廷で最終的に覆されたとスミス氏は語る。
福井地方裁判所に電話したが、応答はなかった。NHKニュースで、判決を祝う反原発運動グループの姿が放映された。
訴訟の最大の争点は、揺れの強さが安全基準を超える将来の地震が実際にありうるのか否かにあった。
原告側は、2005年以降、揺れの強さが予測基準を超えた事例が東日本大震災時における福島第一原発の例を含めて5件あったと陳述した。したがって、関西電力による最大震度予測は楽観的に過ぎると原告側は主張した。
関西電力は反論として、大飯原子力発電所の施設で想定できる最大地震動は700ガルの地動加速度であると説明した。同社はまた、たとえ759ガルの揺れが発生しても、重要設備の機能を維持できると主張した。
争点は他にも3つあった。一点は、外部電源のすべてを喪失しても、原子炉の冷却を維持できるか否か。もう一点は、使用済み核燃料棒を保管するプールが損傷しても、放射性物質の漏れを防止できるか否か。第三点は、活断層の動きや地滑りのために地盤がずれるか否かであった。
原告側は以上の三点を論拠として、大飯原発は危険であると強硬に訴えた。だが、関西電力はこれらの懸念事項に対して十分な対策を実施済みだとして、争った。
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This work is licensed under a Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 License.
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