2016年1月20日水曜日

【続報】多摩川水系の下水処理場、2か月にわたり半減期8日のヨウ素131を検出…


本稿は、次の拙ブログ記事の続報です…
201619日土曜日
FUKUSHIMA DIARY【東京都下水道局】

東京都下水道局による下水汚泥焼却灰の放射能測定結果の昨年11月発表分から、半減期が8日と極めて短命な放射性核種、ヨウ素131が検出されていました。

今年に入って、18日付けで東京都下水道局による「下水処理における放射能濃度等測定結果」が発表されましたので、この機会に「東京都下水道局によるヨウ素131検出の推移」を下記の表として独自にまとめてみました。






東京都下水道局によるヨウ素131検出の推移

汚泥焼却灰(単位:Bq/kg)
施設名
発表日
南多摩水再生センター:稲城市大丸
ND(<12)
ND(<15)
ND(<18)
24
多摩川上流水再生センター:昭島市宮沢
20
ND(<12)
21
ND(<14)
八王子水再生センター:八王子市小宮
ND(<12)
66
25
37
ND:不検出(<検出限界値)
試料採取期間:
1121日発表分       115日~1117
1211                  1119日~121
1225                  122日~1215
18                      1217日~14

【考察】

ヨウ素131131Iの半減期はとても短く、8.04日なので、多摩川水系の下水処理場3か所の下水汚泥焼却灰から検出されたヨウ素131は、とてもフレッシュなものと考えられます。

「天然では、大気中で宇宙線とキセノンの反応によって生成し、地上でウラン238の自発核分裂によって生じる」そうですが、「いずれにしてもその量は小さい」とされています。

したがって、2か月という比較的に長期にわたり、一定量が局所的に検出されるヨウ素131の出処は、臨海している核分裂性物質であり、他の放射性物質とともにプルームになって流れてきていると門外漢が推測しても、あながち荒唐無稽ではないはずです。その存在箇所は言うまでもありません。



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