2011年3月18日付け米原子力規制委員会報告: 2号炉の☢燃料総量の25%が大気中放出! 3号炉の使用済み☢燃料総量の50%が大気中放出! 4号炉の使用済み☢燃料総量の100%が大気中放出! via @asuka_250 https://t.co/vaj2apkbvS— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2016, 1月 24
フクシマ核惨事~米国政府の隠しごととは?
クリス・ドレイパー Chris Draper
2016年1月21日
カリフォルニア州南部で進行中の大量ガス漏出事故は、2011年フクシマ惨事に比較されている。先ほど機密解除された米国政府の報告が、フクシマ破局事故は当初の報告よりはるかに有害なものだったと明かしており、カリフォルニアのガス漏れの実態はどれほど深刻なのだろうと多くの人たちがいぶかる疑念を掻きたてている。
二酸化炭素の70倍という強力な温室効果をもつガス、メタンが2か月間近く、カリフォルニア州南部の天然ガス貯留層の現地から空中に漏れ出しており、今春までに終息するとは予測されていない。推測値で毎時145,000ポンド[65,770 kg]の有毒化学物質が現場から漏れている。約700世帯が避難している(1)。
官庁は声明を発表し、「サザーン・カリフォルニア・ガス社(SoCalGas)は12月4日、減圧井戸の掘削を開始した。減圧井戸は本来の井戸の――すべて直径7インチ[178 mm]――鋼鉄製パイプを遮断するであろう。次いで、作業班はセメントを注入し、井戸を恒久的に封印することになる」と告げた(1)。
カリフォルニアのガス漏れはフクシマと同等に有毒な気体を放出
California gas leak releasing as much
toxic gas as Fukushima
井戸壁のセメント塗りは目下のところ、お役所が提示する唯一の計画である。批判論者らはこの計画に対し、「何百フィートもの地下で痩せ細ったパイプを見つけることができるとしても、爆発性の天然ガスの存在がなお一層の厄介さを加えることになる。小さな火花で、ドカーンだ。したがって、照明器具が火花を撒き散らす恐れがあるので、漏出井戸の現場作業は日中に限定される。(減圧井戸は人里から離れているので、24時間の突貫掘削作業が可能)」といって疑問を表明している(1)。
WIRED.comの論者によれば、「つまり、天然ガス漏れは、単位時間あたり、カリフォルニア州の全車両(を合算した量)の(実質的に)17.5倍の量の温室効果ガスを放出していることになる! すなわち、1本の井戸が国全体のたぶん半分の温室効果ガスを吐きだしていることに(おそらく)なり…しかも進行中なのだ。これでは、まるで海の向こうのフクシマだ」(2)。
2011年フクシマ惨事につづいて、複数の反応炉が計りしれない大量の放射性デブリ(塵芥)を大気中に放出し、それが海に沈着し、太平洋を汚染した。米国地球物理学連合(American Geophysical Union)の調査によれば、災害後、カリフォルニア州南部からアラスカ州にかけて、放射能レベルが上昇し、これからも上昇すると予想される(1)。
機密解除された報告が暗い惨事を改めて浮き彫りに
Declassified report sheds new light on
dark disaster
連邦政府と大手メディアは、アメリカ国民に危険がおよばないと主張し、フクシマ惨事について、いかがわしくも沈黙を守ってきた。先ほど機密解除された米国原子力規制委員会の――大災害のまる1週間後――2011年3月18日付け報告によれば、フクシマ破局事故は、一般国民が信じるように仕向けられていたよりも、はるかに有害なものだったという。
同報告によれば、「NARAC[National Atmospheric Release
Advisory Center:国立大気中放出勧告センター、国立ローレンス・リヴァーモア研究所の附属機関]に提供された消息筋データによれば:(1)2号炉の核燃料総量の25%が大気中に放出、(2)3号炉の使用済み核燃料総量の50%が大気中に放出、(3)4号炉の使用済み核燃料総量の100%が大気中に放出された」という(1)。
換言すれば、フクシマ3号炉と4号炉の核燃料プールは膨大な量の放射性物質を抱えていたことになる。元核企業役員にしてエンジニア、アーニー・ガンダーセンによれば、「あの(4号炉)核燃料プールには、地上で爆発した核爆弾800発分より大量のセシウムがあります…」(1)という。
皮肉な巡りあわせで、たった今、北米西岸を攻めたてはじめているフクシマ惨事由来の放射能は、カリフォルニア州南部の大量ガス漏れと同時に到来しようとしている。役人たちは、海洋を渡ってきた放射能は薄まって、人に害を与えることはないと主張している。しかし、フクシマ惨事の実際の苛酷さにまつわる最近の連邦政府機関の証拠を考えれば、このような気休め薬は海産の放射性塩類一粒と一緒に服用すべきと言わねばならない。
【出処】
(1) SputnikNews.com
(2) WIRED.com
【クレジット】
NewsTarget.com, “What has the U.S. government been
hiding about the Fukushima nuclear disaster?” by Chris Draper, posted on January
21, 2016 at;
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