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マドラス原子力発電所の警備員が同僚3名射殺
2014年10月9日
【マドラス州チェンナイ】チェンナイから約20キロ、カルパッカムのマドラス原子力発電所で10月3日金曜日の朝、CISF(中央産業警備隊)警備長が軍用ライフルで発砲し、部隊員3名を殺害した。
証人らによれば、ウッタルプラデシ州アラハバードのヴィジャイ・プラタプ・シン(43)は居住棟の一階に押しかけ、睡眠中だったCISF警備部長、ラジャスタン州ジャハンギルプルのモハン・シン(57)を射殺したという。
シンはその後、玄関に降り、午前勤務の準備をしていたCISF隊員らに発砲し、サーレム近郊サラヴァイパティのR・ガネサン副警部補(58)、ヴィルドフナガルのA・サブラジ警備長(54)を殺害した。
ウッタラクハンドのプラタプ・シン副警部補(57)とジャム・カシミールのゴヴァルダン・プラサド・シン警備長(42)が、他の隊員らがヴィジャイ・シンを取り押さえる前に射たれて負傷した。
初回の尋問で、ヴィジャイ・シンがストレスを受けていた可能性が示された。あるCISF警備員は、「ヴィジャイ・シンの上司、モハン・シンは彼に嫌がらせをしており、幹部職員らに告げ口していました」という。
カルカッパム警察はヴィジャイ・シンを逮捕した。
警察によれば、CISF隊員は当直前に武器保管室で武器弾薬を受領し、当直後に返却する。ヴィジャイ・シンは午前5時開始の朝番に就くことになっていた。彼は9mm自動ライフルとマガジン2本に収納された弾丸60発を受け取った。
シンはその後、一階に徒歩で直行し、モハン・シンを殺害し、階段を降りて、朝番の準備中だったCISF隊員らに向けて無差別に発砲した。
警察によれば、居住棟ポーチの近くにいた同僚隊員らの前に唐突にライフルを置く前に20発の弾丸を射っていたという。あるCISF幹部は、「彼はショックを受けていたようだった。他の隊員たちが取り押さえ、警察に通報する前に一室に勾留した」と語った。
警察はヴィジャイ・シンのライフルと弾丸40発を押収した。
カーンチープラム警察管区のC・ヴィジャヤクラム警視をはじめ、警察幹部らが現場に赴き、CISF幹部と隊員らを尋問した。全国の原子力発電所の警備を預かるCISFのシルパド・シラドカル警務統括監督官も到着し、個人的に証人とCISF幹部らを尋問した。
負傷者が収容されたチェティナード病院の関係筋によれば、プラタプ・シンは胸部側面に貫通弾を受け、肋骨に重傷を負った。医者は、「弾丸が重要臓器に命中し、重大な出血を起こしました。腹部の緊急手術を実施し、いまは回復に向かっています。必要なら、再手術をするかもしれません。プラタプ・シンとゴヴァルダン・プラサドの両名とも、安定しています。彼らは今後2日間、集中治療室で監視下に置かれます」と述べた。
死亡者の遺体は解剖のためにチェンガルペト政府病院に送られた。解剖後の17日になって、CISF幹部らが遺体を遺族に引き渡す。
モハン・シンがヴィジャイ・シンに射殺される前に眠っていた室内では、設置されていた折りたたみベッドと側壁を弾丸が裂き砕き、自動銃の発砲を見舞われた物品の破片が散乱していた。
セルヴァラジは、ヴィジャイ・シンが精神異常の治療を受けていた前歴があるのではと、射殺されたサブラジ警備長の縁者が疑っていたといった。サブラジの叔父、セルヴァラジは、「それなのに、偉いさんらは彼に武器の携行を許していたのだ」とぐちた。
警察幹部らとCISF幹部らはCISF要員のヴィジャイ・シンを別々に尋問した。治安判事裁判所は彼に司法勾留の延長を宣告した。
(アブヅラー・N、ジャナニ・サムパス記者)
【クレジット】
The Times of India, “CISF man kills 3 colleagues at Kalpakkam
atomic plant,”
【ウィキペディア】
ザ・タイムズ・オブ・インディア(The
Times of India)は、インドの日刊の英字新聞である。英字新聞としての発行数は世界最多であり、2011年時点で世界の新聞発行数4位の343万3000部が発行されている。
マドラス原子力発電所(英語: Madras Atomic Power Station)はインドのチェンナイの南80kmの位置にあるカルパッカムに存在する原子力発電所。原子力発電、燃料再処理、廃棄物処理などに加え高速増殖炉向けのプルトニウム燃料の製造などを包括的に行える施設になっている。
マドラス原子力発電所(英語: Madras Atomic Power Station)はインドのチェンナイの南80kmの位置にあるカルパッカムに存在する原子力発電所。原子力発電、燃料再処理、廃棄物処理などに加え高速増殖炉向けのプルトニウム燃料の製造などを包括的に行える施設になっている。
マドラス原子力発電所はインド発の完全国内建設の原子力発電所であり、220MWeの原子炉を2基保有し、それぞれ1983年、1985年に臨界に達した。原子炉は冷却材喪失事故の最悪の可能性でも総合的な安全を保持するため、2重の閉じ込めがなされて原子炉建屋に収容されている。カルパッカムには中間貯蔵施設も存在する。
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