@yuima21c 疫学調査:低線量でも白血病リスク 国際がん研究機関 #毎日新聞 http://t.co/E6LVycLdFE
この部分だけが肝心!
即刻、「迫らなければ」ならない…
【ただ一定の線量を超えないと健康影響は出ないとする考え方は見直しを迫られそうだ】
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 7月 2
【ランセット血液学誌】
放射線管理労働者の長期低線量被曝と白血病・リンパ腫による死亡率の関連
http://t.co/PG7Y5NdYw9
これが肝心な「概要の結論」…
【本研究は、長期低線量放射線被曝と白血病の明白な関連を示す有力な証拠を提示している】
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 7月 2
THE LANCT Haematology(ランセット血液学) |
放射線管理下の労働者における電離放射線と白血病およびリンパ腫による死亡リスク:国際コホート研究
Dr Klervi
Leuraud, PhD, David B Richardson, PhD, Prof Elisabeth Cardis, PhD, Robert D Daniels, PhD, Michael Gillies, MSc, Jacqueline A O'Hagan, HNC, Ghassan B Hamra, PhD, Richard Haylock, PhD, Dominique Laurier, PhD, Monika Moissonnier, BSc, Mary K Schubauer-Berigan, PhD, Isabelle Thierry-Chef, PhD, Ausrele Kesminiene, MD
オンライン公開日:2015年6月21日
無料公開 Open Access
Cancer Research UK(英国癌研究)助成資金により無料公開
概要
背景
職業、環境、医療診断の事情による特有の反復的または長期的な低線量放射線被曝による白血病とリンパ種のリスクについて、不明なことが多い。われわれは、フランス、英国、米国で雇用された放射線管理下の成人における、長期低線量放射線被曝と白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫による死亡率の関連を数値化した。
方法
われわれは、原子力委員会、アレヴァ核サイクル、フランス電力会社、米国エネルギー省、国防総省に少なくとも1年以上は雇用されていた放射線管理下の労働者、ならびに英国の全国放射線労働者登録に掲載された核産業被雇用者308,297人のコホートを構築した。コホート追跡期間は822万人年に達した。われわれはポアソン回帰を用いて、赤色骨髄が吸収した線量と白血病およびリンパ腫による死亡率の関連を数値化した。
知見
線量の増分は非常に低い線量率だった(1年あたり平均1.1 mGy、標準偏差=2.6)。(慢性リンパ性白血病を除く)白血病による死亡率の過剰相対リスクは、Gyあたり2.96(90%信頼区画=1.17~5.21;遅滞期間=2年)であり、放射線量と慢性骨髄性白血病の関連が最も悪質だった(過剰相対リスク=Gyあたり10.45、90%信頼区画=4.48~19.65)。
解釈
本研究は、長期低線量放射線被曝と白血病の明白な関連を示す有力な証拠を提示している。
研究費拠出
疾病管理・予防センター[米国厚生省]、日本国厚生労働省、放射線防護原子力安全研究所[フランス]、アレヴァ、フランス電力会社、アメリカ国立労働安全衛生研究所、米国エネルギー省、米国保健社会福祉省、ノース・カロライナ大学、イングランド公衆衛生サービス。
序論
放射線治療の場合を除いて、高線量の電離放射線被曝は稀であるが、反復的または長期的な低線量被曝は、これまでの25年間、ますますありふれたことになっている1。放射線被曝の職場および環境における線源は重要である。しかしながら、この傾向に最も大きく寄与しているものは、医療放射線被曝である。1982年の米国において、医療被曝による電離放射線の平均年間線量は1人あたり0.5 mGyだった。それが2006年までに3.0 mGyに増大している2。他の高所得諸国においても、同じ傾向が認められる。英国で同じ期間内に放射線が関与する診断法の使用回数が2倍以上に増え3、オーストラリアでは3倍以上になっている4。電離放射線は発癌源であるので5、その医療行為における使用は、患者の被曝にともなうリスクとのバランスを考慮したものでなければならない6。
電離放射線被曝による癌のリスクを見積もるための基本的な根拠は1945年8月にヒロシマとナガサキに投下された原子爆弾による日本人被爆者に対する疫学研究である7。原爆投下から数年以内に、被爆者における白血病の過剰症例の証拠が認められ、それは骨髄性の亜型が圧倒的に多かった8, 9, 10, 11, 12 。こうした知見が、電離放射線は白血病を起こすことが確定されるのに貢献した13。しかしながら、この証拠の大部分は急性高線量被曝に関連していた。反復的または長期的な低線量被曝にともなうリスクは、公衆衛生実務との関連がもっと大きい。
この国際核労働者研究(INWORKS)は、反復的または断続的な低線量放射線被曝から人びとを防護するための科学的な根拠を強化するために実施された。個人線量計により放射線外部被曝を管理されたフランス14、英国15、米国16の労働者を対象にしており、彼らは被曝後に最長60年間にわたり追跡された。われわれはここに、INWORKS参加者における白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫による死亡率に関するデータを報告する。
研究の背景
本研究以前の証拠
電離放射線は白血病を起こす。放射線防護基準の一次的な定量的根拠は、高線量の電離放射線に急性被曝した集団に対する研究によってもたらされた。核労働者に対する先行研究は白血病の放射線発症性を対象としていたが、職場環境における反復的な放射線被曝によるリスクの規模について、疑問が残っている。
本研究の付加価値
われわれは、外部からの電離放射線による蓄積的・反復的な低線量被曝と(慢性リンパ性白血病を除く)白血病による被曝後の死亡との線量・反応正比例関係を報告する。単位線量あたりのリスク係数は、より高い放射線量および線量率で被曝した他の集団に対する解析によって判明した係数と一致していた。
入手可能なすべての証拠が意味するもの
今回の研究は、低線量被曝でさえ、放射線被曝と白血病のあいだに明白な関連が認められる有力な証拠を提示している。この知見は、放射線防護の基本原則――合理的に達成可能な限りに被曝を減らす防護の最適化――の順守の重要性、そして――患者の被曝の場合――被曝が害よりも善になると正当化することの重要性を示している。
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