河野克俊・統合幕僚長はワシントンDCで、ジョージ・W・ブッシュ政権期の国務副長官、リチャード·アーミテージと面談している。対話の内容を伝えた日本のメディアはあったのだろうか? pic.twitter.com/v0v7SSKRpC
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 7月 21
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日本軍の最高司令官、中国の影響力がひどくなると警告
河野海将は、中国が勢力圏の拡大を追求しており、将来を懸念すべきだと見ている。
プラシャンス・パラメスワラン Prashanth
Parameswaran
July 18, 2015年7月18日
Image Credit: Wikimedia Commons
日本軍の最高司令官、河野克俊海将は16日、中国が勢力圏の拡大を追求しており、今後、アジアにおける中国の自己主張がひどくなりかねないと語った。
河野氏は、ワシントンDCのシンクタンク、戦略・国際問題研究所における発言の翻訳によれば、「わたしの感じでは、この傾向がつづき、今後、中国は列島線を超えて、太平洋に進出するでしょう。どちらかといえば。状況は悪化するとわたしは信じています」と述べた。
河野氏は今年の年次シャングリラ会合[訳注:英国国際戦略研究所が主催するIISSアジア安全保障会議]に出席しており、中国の代表が、自国が建造した人工島を軍事目的に使用したり、2013年東シナ海に設定したような防空識別圏(ADIZ)を設定したりするなど、とりわけ南シナ海において、今後、なお一層の挑発的な行動を考慮していることを否定しなかったと述べた(See: “Confronting China’s ‘New’ Military
Challenge in the South China Sea”)。
「中国の代表は、南シナ海においてADIZ設定を宣言する可能性を否定しませんでした。代表はまた、人工島を…軍事目的にも使用する可能性を否定しませんでした」と、河野氏はいった。
河野氏がいうには、日本の経済と安全保障における、これらの海上交通路の重要性を考えると、こういうメッセージは日本にとって懸念材料になる。
ジョージ・W・ブッシュ政権期の最後に国務副長官を務め、米日関係の中心人物であるリチャード·アーミテージ氏は河野氏に呼応して、中国が南シナ海でADIZ設定を宣言するなら、米国は中国の東シナ海ADIZ設定宣言につづいて採った措置と同じような対応をするべきであるといった。米国はそのさい、中国に対する事前通告なしに2機の戦闘機を東シナ海で飛ばし、中国がADIZ設定を宣言してからの数日間、実質的にそれを拒否していたのである。国防総省当局者らは、その飛行には、米国は中国が上空飛行および海域航行の自由を制限することを許さないという明確なメッセージを中国に送るという意味があったという。
アーミテージ氏は河野氏と対談したさい、「中国には、ADIZ設定宣言以上のことを実行する能力がありません。われわれはそれが有効でないことを確認するべきなのです」と語った。
河野氏は、統合参謀本部議長、マーティン・デンプシー大将の招待にもとづき、7月15日から18日までの日程でワシントンDCを訪問していた。
【クレジット】
本稿は公益・教育目的の日本語翻訳稿。
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2015年7月18日土曜日
Assessing Japan’s Readiness in the South China Sea 投稿者 WSJ_Live
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