2015年7月18日土曜日

自衛隊統合幕僚長、ワシントンで重大発言「自衛隊は世論を取り込める」(英紙ガーディアン/ロイター)

統合幕僚長、南シナ海哨戒活動の可能性を語る

河野克俊海将は、中国が自己主張を募らせると予測し、日本は地域における対潜水艦行動に踏みこむかもしれないと語った。

アーリントン国立墓地の無名戦士の墓にて、献花式に望む河野克俊海将(左)とブラッドリー・ベッカー米海軍准将。Photograph: Mandel Ngan/AFP/Getty Images

ロイター
2015717

日本の自衛隊統合幕僚長、河野克俊海将は17日、南シナ海において中国がますます強引になると予想され、今後、その海域において日本が哨戒・監視活動に踏みこむ可能性があると語った。

河野は、日本が南シナ海において、対潜水艦行動など、哨戒に乗り出すことについて「話題」になったとワシントンで語った。

「しかし、われわれのこの件に対する立場は、状況のなりゆきによって考慮すべき今後の問題であると考えるものです」と、河野はシンクタンクの戦略・国際問題研究所で述べた。

河野はそれに先立って、米国側の会談相手である統合参謀本部議長、マーティン・デンプシー大将と面会し、共同声明によれば、今年、合意された改訂版の二国間防衛ガイドラインの実施について論じ合っていた。

重要な国際海上交通路が存在する南シナ海において、領有権の主張が錯綜し、中国が人工島の建造を急速に進め、これを日本とアメリカが批判しているために、緊張が高まっている。

中国は南シナ海の大半の領有権を主張しており、東南アジアの数か国とその領有権をめぐって敵対関係にある。

河野は、中国がますます強気になり、勢力圏の拡大を追求すると予測すると語った。

「わたしの感じでは、この傾向がつづき、今後、中国は列島線を超えて、太平洋に進出するでしょう。どちらかといえば。状況は悪化するとわたしは信じています」と、彼は述べた。

中国は近年、国防支出を増大させており、世界第2の経済大国として、拡大する利権を防衛しうる海軍力の増強を図っている。中国は敵対的な意図を有しないというものの、領有権主張の追求は近隣諸国を苛立たせている。

河野は、領空侵犯に対処するための日本機による昨年のスクランブル発進回数が冷戦期のレベルと並んでおり、理由のひとつが中国の活動であると語った。

河野の所感は、第二次世界大戦以降で初めて日本軍部隊の海外派遣を可能にする安倍晋三首相の法案が16日に衆議院で強行採決されたあとで表明されたものである。

安倍の動きは抗議の的になっているが、河野は、日本軍の呼称、自衛隊は世論を取り込めると自分は確信していると語った。
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【クレジット】

Reuters - the Guardian
Friday 17 July 2015
本稿は、公益・教育目的の日本語翻訳稿

【付録】






Assessing Japan’s Readiness in the South China Sea 投稿者 WSJ_Live

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