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— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2015, 7月 26
FAIREWINDS Energy Education |
【書評】『日本の転機~フクシマ後の世界の決定的な選択』
2015年7月16日
Japan's Tipping Point: Crucial Choices in the Post-Fukushima World (English Edition) |
書評:マギー・ガンダーセン代表
Maggie Gundersen, President
“Japan's Tipping Point: Crucial Choices in thePost-Fukushima World”(『日本の転機~フクシマ後の世界の決定的な選択』)は、ヴァーモントの作家、マーク・ペンダーグラスト(Mark Pendergrast)が2011年11月1日に出版したペーパーバック小型本である。
福島第一原発が三重メルトダウンに見舞われたあと、マークがこの本をはじめて執筆していたころ、日本はそのエネルギー・パラダイムの決定的な転機を迎えていた。日本は目下、福島第一原発の大規模な惨事を受けて、化石燃料の全量を輸入し、もはや核の力に頼るわけにはいかない。
マークは福島第一原発の惨事に先立って、ジャーナリストを対象とした安倍フェローシップ(特別研究員)の資格を得て、日本のいわゆるエコ・モデル都市13か所のうちの5か所を訪れており、核惨事から程なくして、「革新的な最先端計画が見つかるだろうと予想し、日本の再生可能エネルギー、エコ・モデル都市、食品政策、リサイクリング、省エネルギー事情を調査するために、日本を」旅した。
「日本人は実質的に化石燃料の全量を輸入しており、技術が進んでいるので、再生可能エネルギーについて革新的なことをしているに違いないとわたしは思っていた」と、彼は語った。
マークは自分がウブだったと思い知らされたという。「日本人がエコ都市におけるエコ製品を対象としたエコ・サービスを自慢にしている」にもかかわらず、「…基本的に輸入化石燃料に頼り、エネルギー効率の悪い住宅に住み、食品の60%を輸入している」。
フェアーウィンズ・エネルギー教育のわたしたちは、マーク・ペンダーグラストと同じく、福島第一原発の三重メルトダウンが日本の転機になると期待していた。アーニーとわたしは、技術を備え、起業家精神に富んだ日本人は今や、再生可能エネルギー小型機器、波力発電技術、大規模で革新的なソーラー・風力施設の使用において世界を主導すると思い描いた。ところがそうはならず、物理学者でありかつては原発推進派であったアンゲラ・メルケルが率いるドイツが、再生可能エネルギーにおいて世界を先導し、それによって、ヨーロッパ最強の経済大国になっている。今週のニュースを一覧すれば、世界が石油、ガス、石炭を求め、核が下落しつづけるなか、豊かな石油に恵まれたサウジアラビアでさえ、全力をあげて再生可能エネルギーを推進し、豊かなエネルギー在庫の維持に努めている。
【クレジット】
Review: Japan's Tipping Point: Crucial Choices in the Post-Fukushima World
(本稿は、公益・教育目的の翻訳稿)
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