2015年7月25日土曜日

イスラエル紙ハアレツ「論文:イスラエルに批判を募らせる世界のユダヤ人」

 HAARETZ
イスラエル紙ハアレツ
論文:イスラエルに批判を募らせる世界のユダヤ人
ユダヤ人政策研究所の論文は、イスラエルがパレスチナ人との和平合意を達成したいと心から願っているわけではないと疑っていると言い切っている。

JTA 2015724

ニューヨーク、2015531日、マンハッタンのイスラエル行進。Photo by Reuters

新たな研究によれば、離散ユダヤ人はますますイスラエルに批判的になっており、なかでも若年層はイスラエル国家に疎外感を募らせている。

今週、エルサレムの有力シンクタンク、ユダヤ人政策研究所が公開した論文は、ガザにおけるイスラエルの戦争から1年後に世に出た。 この『ユダヤの価値と軍事衝突におけるイスラエルの武力使用~世界のユダヤ人の視点』と標題された論文は、非イスラエル国籍ユダヤ人の目に移るイスラエルの軍事行動のありさまと離散ユダヤ人が採るべき対応について考察している。

研究の知見によれば、離散ユダヤ人は軍事行動を支持し、理解しがちであるが、同時に「イスラエルがパレスチナ人との和平合意を達成したいと心から願っているわけではないと疑っている」。研究は、「イスラエルが和平合意の達成に必要な努力をつくしていると信じるものはほとんどいなくて」、とりわけ若年層は信じない傾向が強いと付け加えている。

離散ユダヤ人は、イスラエルの軍事行動が、自分たちを身体的攻撃のリスクにさらしたり、非ユダヤ人との交流の形を一変させたりして、自分たちに影響をおよぼしているといった。ユダヤ人の多くがイスラエルの「大使」役を務めることを余儀なくされるのを不快に思っていると論文は指摘した。

論文によれば、デリケートな問題の場合、イスラエルのふるまいが自分たちの生活に影響をあたえるので、イスラエルは離散ユダヤ人に相談してほしいと彼らは述べた。

【クレジット】

本稿は、公益・教育目的のための日本語翻訳稿。

【参考文献】

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