2013年10月18日金曜日

CANNABIS CULTURE【#海外論調】カナダの大麻ジャンキーがフクシマ核惨事を論じる










  CANNABIS CULTURE(カナダ)
大麻、マリファナ、マッシュルームはフクシマを収束できるだろうか?
パート1:なにが起こったのか?
カナビス・カルチャー(大麻文化):ある種のマッシュルーム、カンナビノイド類(大麻成分)、テルペン類(植物精油)、大麻、大麻種子は、日本のフクシマ原発、その他の核惨事による放射能汚染を浄化したり、わたしたちをそれから防護するのに活用されうる。
――デイヴィッド・マルモ=レヴィン David Malmo-Levine
カナビス・カルチャー 20131016

石炭、石油、天然ガス――それに、原子力の原材料であるウラン――には、少数派支配階級にとって魅力的な、共通項がいくつかある……「所有」することのできる地域に偏在している……採掘し、処理するために多額のお金がかかる……高度の技術的な専門知識が必要である。再生可能エネルギー源――太陽、風、水、植物――はそれとは別物である……多くの国ぐにの多くの地域で利用可能だ……利用するのが、簡単で安くつくことが多い……一部の人たちにとって、あまりにも民主的に過ぎる。
――ステファン・クロール、カイアンダーズ共著“Nuclear Power for Beginners”(『原子力入門』)ランダム・ハウス1983年刊、p.101
この記事は、次の5項目について述べる試みである。つまり、①2011311日、フクシマ核事故のさいに起こったことを正確に描写すること、②世界的な影響を予測すること、③原子力が果たして安全でありうるかを判定すること、④原子炉以外の、(多くの人が不必要と主張するかもしれない)人工的な放射能汚染源を特定すること、そして⑤マリファナ、食用および産業用の大麻、それに、ある種のマッシュルームが、わたしたちが――宇宙船地球号の乗組員として――わが身が被曝していると気づいている、この放射線全体に対する解決になるのはなぜか、説明すること、以上である。

フクシマでなにが起こったのか?
ドーソン、ピケンズ、フォーサイス郡に住む他の人たちは、当初、世界の終わりと信じた人たちが多かったが、後にGNAL(ジョージア原子力航空機研究所)の稼働のせいであるとわかった、空が赤く染まった1959年のあの日々を思い出している。今回、在所の空が深紅色に染まり、いくつかの家では、家族が終末を恐れて、屋内に集まり、祈っていた。
――ドウェイン・キース・ペティ“Inside Dawson Forest: A History of the Georgia Nuclear Aircraft Laboratory”(ドーソン森林のなかで――ジョージア原子力航空機研究所の歴史)(1
彼は、労働者の町、プリピャチに到着するよりずっと前に、空が真っ赤になっているのに気づいて、それが原子炉の火災のせいであると初めて理解した。
――ルーカス・ホワイトフィールド・ヒクソン:The Lessons of Fukushima: Surviving Nuclear Disasters, Remembering the Sacrifice of Brave Nuclear Workers(フクシマの教訓――核惨事からの生還、勇敢な核労働者たちの犠牲の記憶)(2
ポトルブログ・チームは2011年の4月と6月には、フクシマのフォールアウトが異常な北極光を出現させるだろうと予言していた。われわれはこうした予言をさらに洗練させ、いつどこでこうした異常北極光が出現するか予報する。
――Red Sky At Night: Solar Flares Spawn Fukushima's Deadly Delight(夜の赤い空――太陽フレアがフクシマの致命的な空焼けの原因)(3
毎分、アラバマ州ハンツヴィルの空を撮影しているNASA特注の自動カメラが、20分間、鮮やかな赤とグリーンの北方オーロラを捕捉した。
――20111026日付けセス・ボレンスタイン記事:Northern Lights Take Trip Down South, Seth Borenstein(北極光の南下)(4
ボクの頭でなにが起こっている? どうして空が赤くなった?
――20114月リリース、Beastie Boys(ビースティ・ボーイズ)LP、“Hot Sauce Committee part 2”(『ホットソース委員会パート2』)より“OK

致命的な欠陥
東京電力が所有する福島第一原子力発電所は、「フクシマ第1核惨事」の現場になった。Wikipedia英語版によれば、「……2011311日の東北地震・津波につづいて福島第一原子力発電所で起こった、一連の設備故障、核メルトダウン、放射性物質の放出である。1986年のチェルノブイリ惨事以降、最大の核惨事であり、国際核事象尺度でレベル7と図られた(チェルノブイリにつづいて)2番目の惨事である」(5)。
なぜ「設備故障」が起こったのか? ついていける人には、YouTubeに高度に技術的な要点解説がある(6)。
GE設計のMark 1原子炉に「致命的な欠陥」があったので、津波襲来のでさえ、地震そのものが原子炉に損傷を与えていた(7)。
東電は惨事発生の2日後、作業員1名が地震で動けなくなり、圧死したことを認めた(8)。その後まもなく、別の作業員1名が謎の状況で死亡した――東電は「プライバシーを侵害」することになるという理由で、その死因を明かしていない(9)。この惨事で少なくとも5名の作業員が死亡している。
丁度2週間にわたり、現場の甚大な被害を映すビデオが公表された(10)。
惨事発生後2か月たって、ついに東電は格納容器に達するメルトダウンが現実に起こっていたことを認めた(11)。
Wikipediaの叙述はさらにつづく――
東電は20125月、少なくとも900 PBq(ペタ[1000京]ベクレル、1015乗ベクレル)の放射能が「昨年(11年)5月、大気中に」放出されたと報告し、全原子炉の分を合計した放射能放出量がチェルノブイリのそれの「6分の1」(17パーセント)であると指摘した(12)。

チェルノブイリよりもっと悪い
京都大学と広島大学の独立系研究者らは、状況はチェルノブイリよりはるかに悪かったかもしれないという。それによれば、日本では「放射性物質が『30キロメートル圏外で1立方メートルあたり59万ないし219万ベクレル』の範囲で検出された。このような数値は、55万ベクレル/立法メートル以下の範囲内であるチェルノブイリのレベルをはるかに超えている……フクシマには驚嘆すべき量である4400トンの核燃料棒が存在し、チェルノブイリの放射線源の全量が小さく思えるほどである」(13)。
他にも、初期放出量が何倍も大量――154兆ベクレル――だったという計算もある(14)。
154兆ベクレルがどれほどの毒性なのか、納得するために、1マイクロシーベルト=76.923ベクレルと憶えておくとよい(15)。放射線量チャートは、歯科用エックス線を5マイクロシーベルト(約385ベクレル)と見積もっている。1000万マイクロシーベルト(約76900万ベクレル)が「致死線量」である(16)。
つまり、放出量を154兆ベクレルと見積もった専門家らが正しければ、20万人分の致死線量を優に超える線量が――事故後1か月を少し超える――20114月までに放出されていた。毎日、さらに放出されている。
あるウェブサイトによれば、「食品放射線は500ベクレル/kgを超えてはならない」(17)。フクシマの近くで実施された最近の検査によれば、イノシシ肉試料の10パーセントから1万ベクレル/kgを超えるセシウム134137が検出された。検査されたイノシシ肉試料全体の97.9パーセントが100ベクレル/kgを超えていた(18)。フクシマに近くの水泳プールでは、1キログラムあたり10万ベクレルを超えるレベルのセシウムが検出されている(19)。

ホット・パーティクル
どれほどの放射線が人を殺すのに必要か――特に、その人が胎児、幼児、病人、超高齢者である場合――をめぐって、盛んに討論されている。「ホット・パーティクル説」または「ホット・パーティクル問題」は、放射能が体内にある場合には、体外にある場合に比べてもっと少ない線量で人を殺し、または傷つけると提起する(20a 20b)。放射線防護ガイドラインと規制にまつわる、もうひとつの問題は、許容線量基準が健康な20歳の白人男性の耐性にもとづいて設定されていることである(21a 21b 21c)。
ある研究が、フクシマの9か月後に、日本の出生率が低下したと断定しており、これは、チェルノブイリ惨事の9か月後。中央・東ヨーロッパで出生率が低下したのと同様である(22)。
フクシマ惨事以来、フクシマの近くで生まれたウサギの出生時変異が現れはじめた(23)。惨事の1年後、福島県生まれの子どもたちの36パーセントが甲状腺に異常な腫瘍――嚢胞(のうほう)または結節――ができている(24)。

事態は悪化する
フクシマからの放射能放出量が増加している証拠がある。20121月では、1時間あたり7000万ベクレル(約182000回分の歯科用X線量)の放射性セシウムが1号炉と3号炉から漏出し、前月の1200万ベクレルから跳ね上がっている(25a 25b 25c)。
地域の淡水魚では、上昇する一方のレベルの放射性セシウムが検出されている(26)。最近、フクシマの港湾で捕獲された魚の検出値は、キログラムあたり254000ベクレル――魚体1キロ毎に歯科用X線約660回分の線量――であった(27)。
20118月には、フクシマ第1原発から半径100キロメートル圏内、33か所で検出された放射線値が、旧ソ連のチェルノブイリ基準にもとづけば、移住が強制されるレベルを超えており、別の132地点では自発的な移住が正当化される放射線レベルを超えていた(28)。専門家のなかには、東京の一部では、放射線レベルがフクシマそのものとほとんど同等である――またはむしろ、それより高い――と主張する人たちがいる(29a 29b)。

日昇る国
東京の郊外で突然変異体の植物が育っている証拠がある(30)。
東京で計測される放射線のレベルは、一部の場所で明らかに「チェルノブイリを超えて」おり、日本政府はいま疎開について議論している(31)。日本の人口の大きな部分が、相当レベルの体内汚染を蓄積している(32)。
日本全国の食物連鎖が汚染されている兆候がある。フクシマから東京よりも遠い複数の県で、茶の検査値が法定放射線限度を超えていた。違法な放射能汚染茶が出た地域のひとつは――フクシマから300キロメートル以上も離れた――静岡県である(33a 33b)。
「埼玉、千葉両県産の茶葉で製造され、市場に出回った茶製品4品目から法定限度を超える放射性セシウムが検出されたことが、最近の厚労省検査でわかった」とジャパン・タイムズは書く。「厚生労働省は金曜日、千葉県産の茶葉を使った製品の1品目が、政府が設定した500ベクレル限度よりはるかに高い1キログラムあたり2,720ベクレルのセシウムを含んでいたと語った」(34

無計画
201112月、東電の対応に批判的な京都の大学教授は、「状況がどれほど悪いか、ほんとうにだれもわかっていない」と断じた(35)。燃料の一部が「行方不明になっている」(36)。一人の作業員がカメラに捉えられ、「地中の穴や割れ目が恐ろしい」といった(37a 37b)。132月現在、いずれかの原子炉の核燃料の一部なりとも、まったく「無収容」である(38)。高レベル放射性物質で汚染された冷却水が1分間に約300リッター発生し、それを濾過して、安全に海に放流することはできず、東電がそれを貯蔵するスペースが無くなりそうになっている(39)。
明らかなことに、メルトダウンに対処する戦略も、計画も、技術もない(40)。フクシマはあまりにも海に近接しているので、チェルノブイリの石棺方式の解決策も実行できない(41)。フクシマを大きな地震が襲いつづけ、日本政府は「マグニチュード8.0の地震もありうる」といった(42)。日本では、年間1,500回もの多くの地震が起こる(43)。

セットされた時限爆弾
4号炉(の燃料プール)は核燃料で満たされ――専門家らによれば、「セットされた時限爆弾」であり――いつ爆発してもおかしくない。彼らはこういう――「地震か何かが原因になって、プールが干上がれば、チェルノブイリ事故で放出されたセシウム137の総量の10倍近くのセシウムを放出する、破滅的な放射能火災という結果になる」(44a 44b44c)。
最悪シナリオのひとつでも現実になり、原子炉のどれかひとつでも、なにか恐ろしい事態が再発する場合、専門家たちは人々に「450キロメートルよりも遠くへ逃げる必要がある」と勧告している。言い換えれば、ある日、日本の島全体が避難しなければならなくなるかもしれない(45a 45b 45c)。
日本がふたたび惨事に陥るようなことになり、フクシマ原発の状況を確認したいなら、原子炉に向けた連日24時間撮影のカメラがあり、それがYouTubeの接続されており、早送り(1時間を3分に短縮)映像ビデオがアーカイブに残されている(46)。
東京電力は、「コストを言い立てて」、使用済み核燃料をコンクリート詰めにするようにとの要求に抵抗した(47)。
日本政府の災害対応は、恥ずべきものだった。国際機関による勧告に従い、非居住区域を拡大する(48)のではなく、一般人の放射線被曝許容レベルを、国際標準である年間1ミリシーベルトから、かなり高い20ミリシーベルトに引き上げることによって、「問題をないものにする」方を選んだ(49a 49b 49c)。
見方を変えれば、1ミリシーベルトは1000マイクロシーベルト、つまり歯科用X200回分である。20ミリシーベルト――日本政府の新「許容レベル」――は年間許容被曝量を、国際標準の1年あたり歯科用エックス線200回分(2日に1回より少し多め)から、1年あたり歯科用エックス線4,000回分、つまり来る日も来る日も、1日あたり歯科用エックス線11回分近くに引き上げるものなのだ。

検査はよしてくれ。不安を煽るな!
事態をさらに悪化させたことに、県当局は弘前大学の研究チームに、検査すれば「不安を煽る」ので、「内部被曝検査の実施をやめてほしい」と要請した(50)。日本政府はじっさい一般市民に向けて、56万円程度のガイガカウンターでは正確な測定ができないので、自分で放射線量測定をするのはやめてほしいと呼びかけていた(51)。安価な測定器が高価な機材ほど精度の高い測定ができないのは当然だが、高価なものは使われておらず、それに購入可能なものでも、放射線値がおおむね低いか高いか程度を判定するのには、じゅうぶん正確である。日本政府はまた、25000台のガイガカウンターが日本国内に出回るのを阻止していた(52)。放射線気象予報も検閲されていた(53)。
7月下旬のこと、東京電力の下請け業者の幹部社員が、放射線量測定値を低く抑えるため、線量計を鉛板で覆うように作業員らに命じていた(54)。放射線測定機器が異常値を計測する度ごと、東京電力はいつも危機が故障していると言い張った(55)。東電には失態隠蔽の歴史――「文書の偽造、修繕の偽装、死亡事故」の連発――があるので、「もみ消し会社」と呼ばれるのも、納得できる(56)。

除染? それとも拡散?
日本の放射線専門家の一部を含む批判する側は、除染作業は「無意味」であると主張している。高圧ホースを使えば、「放射能を拡散するだけである」(57a 57b)。損壊したフクシマ原子炉からかなり離れた、いくつもの下水処理場で、放射性廃棄物が山積されている。日本人は、放射性廃棄物全般をどう扱ってよいのか、わかっていない――その一部は食品栽培用の肥料の材料になった(58)。放射能を帯びたガレキの一部は焼却炉で燃やされている――海外諸国に放射能を拡散しているのだ(59a 59b 59c)。
日本国政府は、放射性廃棄物処理計画の危険性を著しく過小に評価した物言いをし、地方自治体に対し、極めて線量の高い廃棄物と不適切極まりない「通常埋設」廃棄計画を受け入れるように強いている(60)。原子炉のテント覆い――最近、用いられるようになった新たな浄化戦略――もまた、何人かの専門家らによれば、逆効果であるようで、放射能を排気塔から排出すれば、放射能が高所に送りこまれ、さらに遠くまで拡散することになると彼らは主張する(61)。

史上最高値の電気料金
除染作業が無駄であるだけでなく、東京電力は、日本政府が負担を要請している100億円(1億ドル)かそこらの金を出すどころか、1兆ドル規模の除染費用を日本の納税者にそっくり転嫁したがっている(62)。

アメリカの国防総省が日本駐留の米国軍人七万人近くとその家族の医療費負担を放棄し、支援を拒否したので、アメリカ政府は、日本側の相手方と同類になって、この無責任なやりたい放題の仲間に加わることになった(63)。
日本の沖合で捕獲された魚類全体の56パーセントが放射能汚染されていると判明し、フクシマ近辺で捕獲された海底生息魚類(シタビラメ、カレイ、タラ)の40パーセントが現在の日本の規制限度より高いレベルの放射性セシウムを検出されている(64)。汚染魚は疑うことを知らないカナダ人に売られ(65)、貧しい国ぐにに「食糧援助品」として送りこまれている(66)――法定限度を超えているのに、おそらく当局が安全な魚だと保証するからだろう。

法定限度になるまで薄めろ
東京電力はいま、トリチウム値が1リットルあたり100万ないし500万ベクレルである、数十万トンの水を――「(放射能汚染)水のトリチウム濃度が法定限度を下回るまで薄める」ことによって――海中に投棄したがっている。201357日時点で、トリチウム総量は1705兆ベクレル――220万人分の致死線量――に達する。
現在、トリチウムの法定限度は1リッターあたり6万ベクレルである。海の大きさを考えると、法定限度を下回るまで薄めると、いかなる量の放射能汚染水でも海に投棄することが正当化しうると思われる。東電は、さらにタンクを増設する用地に事欠きつつあるので、どっちみち放射能汚染水を投棄しなければならなくなるかもしれない(67)。
フクシマの浄化は、厳格な「マーフィーの法則」(Murphy's law)指針にもとづき、三バカ大将に指揮されているようである。惑星地球の歴史で前代未聞レベルの無能の神が日本に顕現したと信じることを余儀なくされているのであり、ほかに採りうる選択肢としては、彼ら役人たちが、世界(少なくとも、屋外で歩いたり、海産食品を食べたり、雨に打たれた食べ物で育てられたりする一部の人たちの世界)に大量放射線被曝を意図的に押し付けていると信じるばかりである――束の間のことで済まずに受け入れるなら、正気でいられない考えだが。

まもなくCannabis Cultureサイトに掲載される本稿の続編で、大麻、マリファナ、魔法のキノコがわたしたちをフクシマ惨事から救ってくれる方法を探る。

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