フクシマ核惨事~放射能に襲われた楢葉町の避難指示解除
2015年9月5日
日本政府は2011年のフクシマ核施設の惨事後に避難を指示した町の住民たちに帰還を呼びかけています。
楢葉町は、数年間にわたった除染作業の結果、永住帰還を許されるようになった最初の自治体になります。
しかし、住民の多くは帰宅の準備が整っていないと話し、4月にはじまった試行期間中に一時帰宅した住民は一部にとどまっています。
福島第一核施設は、巨大地震と津波のあと、一連のメルトダウンをこうむりました。
惨事の結果、町の人口7,400人全員が退去を余儀なくさせらされました。
町は核施設から20キロ(12マイル)南に位置しており、避難住民の帰還のテストケースになるとみなされています。
この地域の住民約100,000人が、いまだに自宅に戻ることができないでいます。
楢葉町役場は、放射線レベル測定器を住民に配布し、店舗や診療所などの社会基盤を再建してきました。
楢葉町の松本幸英町長は、避難指示の解除は「スタートラインにすぎません」と話しました。
「止まっていた時計の針が、いま再び動きはじめました」と、彼はいいました。
元住民たちは、町の再生を祈念する夜間の催しをおこないました。
しかし、ある調査によりますと、帰還を希望する住民は46%にとどまっています。
2011年3月に記録史上屈指の強大な地震が日本の沿岸を襲い、巨大津波を誘発しました。16,000人近くが死亡し、いまだに2,500人余りが行方不明とされています。
しかしながら、その後に避難のさいに相当数の人が亡くなったものの、ひとりも核惨事と関連づけられてはいません。
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【クレジット】
BBC, “Fukushima disaster: Japan reopens radiation-hit Naraha”
本稿は、公益・教育目的の日本語訳。
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