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2015年10月5日
国境なき医師団「説明を変えても、米軍の病院爆撃は免責されない」
M・アレックス・ジョンソン、ハリマー・アブデュラー、ベン・プレッサー
by M. ALEX JOHNSON, HALIMAH
ABDULLAH and BEN PLESSER
国境なき医師団：病院攻撃は国際法侵犯。2:09
医療慈善団体、国境なき医師団（MSF）の代表は10月5日、米国はアフガン軍に依頼されたからというだけで、アフガニスタンのMSF病院に対する致命的な空襲の責任を拭い去ることはできないとNBCニュースに語った。
アフガン駐留米軍および多国籍軍の最高司令官、ジョン・キャンベル陸軍将官は5日、米軍が先週、クンドゥズの病院に空爆を開始したとき、米軍は攻撃にさらされていたと主張する多国籍軍の当初の説明を「修正」した。司令官は、米軍でなく、アフガン軍が攻撃されていたと言い換え、徹底的な調査を約束した。
医師団のメイニー・ニコライ会長は、差異は無意味であると決めつけ、NBCニュースにこう語った――「米軍がたとえ合同軍の一部であったとしても、攻撃した標的の責任を免れません」。
ニコライは、フランス語の名称、Médecins SansFrontièresを表すMSFとしての団体に言及し、「この攻撃は、単にMSFに対する攻撃だけにとどまらない――これはわたしにとって、前線の病院は安全な場所であるべきだとする、わたしたちの人道的活動の基盤に対する攻撃なのです」と力説した。
ニコライは、病院の位置はよく知られており、標的が正確に選ばれていたので、米軍はやっていることを知っていたと述べた。
それだけではなく、MSFは米国支部経由でじかにペンタゴンに連絡し、攻撃をやめるように頼んだが、「攻撃は、終わるまでに30分以上も続きました」とニコライはいった。
「視聴者のみなさまに繰り返し訴えます。爆撃された建物は、ICU（集中治療室）、理学療法室、緊急治療室、リカバリ室だけなのです」と、彼女はいった。
「これは病院本館に対する非常に正確な攻撃であり、起こっている事態について、混乱することはありえません。米軍はジュネーブ条約を改めて読むべきです」とニコライは断言した。
国境なき医師団「アフガニスタンのMSF病院攻撃について、米国政府の説明は変転しつづけている――透明な #独自調査 が不可欠である」
via @MSF #IndependentInvestigation pic.twitter.com/VFOttOV8ox
— inoue toshio 子どもを守れ！ (@yuima21c) 2015, 10月 6
2015年10月5日
「米国政府は本日、クンドゥズのわれわれの病院を攻撃し、22名の患者およびMSFスタッフを殺害したのは、同国軍の空襲であったことを認めた。攻撃に関する同国の説明は――巻き添え被害から、悲劇的な偶発事態へと――変転しつづけ、今は、アフガニスタン政府に責任を転嫁しようとしている。真実は、米国が爆弾を投下したことである。米国は負傷した患者とMSFスタッフがひしめいている大病院を爆撃したのである。米国軍は、たとえ合同軍の一部であったとしても、攻撃した標的に対する責任を免れない。この恐ろしい攻撃に、正当化はありえない。起こってしまった事態について、米国とアフガニスタンの説明に一定の食い違いがあるかぎり、徹底的に透明な独自調査の必要性がなおさら決定的に重要になる」
クリストファ・ストークス、国境なき医師団事務局長
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【クレジット】
NBC
NEWS, “Changing Story Doesn't Absolve
U.S. in Hospital Attack, Doctors Group Says,” http://www.nbcnews.com/news/world/changing-story-doesnt-absolve-u-s-hospital-attack-doctors-group-n438946?cid=sm_tw&hootPostID=430b3b28e5df579ed69ae7ab3b7d76b5
本稿は、公益・教育目的の日本語訳
【関連サイト】
米国政府は当初、#アフガニスタン での #国境なき医師団（MSF）の病院への爆撃が「誤爆」である可能性に言及し、事態を矮小化しようと試みていました。爆撃を正当化する声明は、この経緯とも全く矛盾しています。 MSFの見解はこちら。http://t.co/7OZuBorGO9
— 国境なき医師団日本 (@MSFJapan) 2015, 10月 5
U.S. General says Afghans requested airstrike that hit Kunduz hospital http://t.co/Xs5Y35ayVq pic.twitter.com/7i9LbuY6gT
— New York Times World (@nytimesworld) 2015, 10月 5
ニューヨーク・タイムズ「国境なき医師団の病院の爆撃は、アフガン軍の要請によるものだったと米軍将官が説明」via @nytimesworld http://t.co/yNPXrRUzyC
— inoue toshio 子どもを守れ！ (@yuima21c) 2015, 10月 6
国境なき医師団、アフガニスタンの病院空爆を告発
米国は負傷した患者とMSFスタッフがひしめいている大病院を爆撃した…
AFGHANISTAN | MSF Condemns Air Strikes on Kunduz Hospital https://t.co/v5wNmRq6Z8
— inoue toshio 子どもを守れ！ (@yuima21c) 2015, 10月 6
【外部サイト】
ブログ：明日に向けて
米軍による「国境なき医師団（MSF)」空襲問題の続報です。
表題にも記したように、MSFが米軍空襲を戦争犯罪として批判し、第三者による調査を要請しています。
この件に関するMSFの声明を転載します。
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「MSFは、一部のアフガニスタン政府当局者が声明を発表してクンドゥーズ州内のMSF病院に対する爆撃を正当化したことに嫌悪感を覚えます。
これらの声明はアフガニスタン軍と米軍が共同で、完全に機能している病院を壊滅させる決定を下したことを示唆しています。
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