2014年11月6日木曜日

タイム誌【中間選挙こぼれ話】地球温暖化を全否定する共和党の新上院議員

【ツイート写真キャプション】
2014114日、オクラホマ・シティの共和党開票パーティで勝利演説をおこなう共和党オクラホマ選出ジム・インホフェ上院議員。Sue Ogrocki—AP



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上院切っての環境論者を自認する新議員が
気候変動科学に異論を唱える4

4 Ways the New Top Environment Senator Disagrees With Science

ヘイリー・スィートランド・エドワーズ 

ジム・インホフェ上院議員の場合
オクラホマ共和党員は2012年の自著『最大のいかさま~いかにして地球温暖化共同謀議があなたの将来を脅かすか』The Greatest Hoax: How the Global Warming Conspiracy Threatens Your Futureにおいて、気候変動科学がアメリカ国民を脅して、企業活動に規制を押し付け、新聞を売るためにリベラル派によってでっち上げられたものであり、人類は温暖化ガスに対するいかなる規制もすべきでないと主張した。
インホフェの意見は困ったことに、米国内でも海外でも科学界で圧倒的になっている共通見解と大きく対立している。以下に、対立の様相をほんの少し挙げてみよう…
人間活動
インホフェ:上院議員は、何百人もの科学者らが地球温暖化を人間活動の結果とする見解に異論を唱えているという。
科学:環境科学に関連する分野で活動する国際的な科学者の97パーセントは、現在の地球温暖化傾向が人間活動の結果であることに同意している。米国の、あるいは国際的な科学学術団体のなかで、価値観の差はあっても、気候変動人為説に異論を唱えるものはない。
影響
インホフェ:仮に地球温暖化が起こっているとしても、それは人類に有益であるという。彼は2003年、「人騒がせな連中は、地球気温が上昇すれば、破局になると予言しておりますが、これまでのところ、科学的証拠を真摯に明示したものはおりません」と演説した。「事実として、逆が真であるようです。地球気温が上昇すれば、わたしたちの暮らし向きに有益な効果を与えるでしょう」
科学:国連・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は、気候変動が人類に破局的な悪影響をもたらすことを明確に認めている。IPCC112日に発表された第5報告において、世界中から数百本も集められた気候変動に関する相互査読済み論文をまとめ、分析し、何もしなければ、洪水、農業生産量の減衰、破壊的な気象、大量絶滅を招くことになるし、すでに招いていると認めた。
循環
インホフェ:地球気温が温暖化しているとすれば、それは「30年間サイクルに乗っている」からであると、2013年にマイク・ハッカビーのラジオ・ショーで語った。
科学:米国気象学会(AMS)の相互査読済み報告『気候白書』2012年版は――52か国の科学者384人が編纂に参加しており――現在の温暖化傾向がいかなる自然の温暖化作用よりも急速に進行しており、それは人類が化石燃料を燃焼することで放出される人為的な温室効果ガスの蓄積の疑問の余地ない結果であると強調している。
歴史
インホフェ:8年前、地球が温暖化しつづけることのない「平準化期にわれわれは入った」が、それがどうしてなのか、科学者たちは説明できない。
科学:そのような「平準化」は起こらなかった。年ごとの個別的な気温は急上昇したり、急降下したりするが、気候変動科学は長期的な問を設定する――地球は50年前より温暖化しているのだろうか? こたえはやはり、はっきりとイエスである。海氷規模は過去最低に縮小し、北極は暖かくなりつづけ、海水温は上昇しつづけ、海洋熱は史上最高水準近くに達し、海水面レバルは過去最高に達した。



Haley Sweetland Edwards

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