鹿児島県知事が同意:フクシマ核惨事後、初の原発再稼働
Japanese governor approves 1st nuclear power restart since Fukushima disaster
鹿児島県薩摩川内市、九州電力川内原子力発電所(Reuters / Mari Saito) |
日本の川内原子力発電所の原子炉2基が鹿児島県知事と県議会による再稼働同意を得た。これは、フクシマ後の日本による全国の原発を閉鎖する決定から最初の再稼働ということになる。
ロイターによれば、7日の票決で鹿児島県議会の議員47人のうち、38人が再稼働に賛成票を投じた。
原発推進派である鹿児島県の伊藤祐一郎知事もまたこの決定を後押しした。
朝日新聞によれば、県知事は7日の記者会見で「諸般の状況を総合的に勘案し、川内原発の再稼働はやむを得ない」と述べた。
この動きは――東京から南西方向1000キロ足らず、九州に立地する――原子炉2基を、2013年7月に導入された国の新しい原子力安全規制に則って運転再開をめざすのに必要な手続きの最終段階にあたる。
この原発の再稼働推進はまた、原子炉が立地する薩摩川内市の市議会議員らから有力な支持をえていた。薩摩川内市にとって、発電再開はまた国の交付金の流入を再開させることになる。ジャパン・タイムズによれば、同市は原発を受け入れていることにより、1974年から2013年にかけて270億円(2330万ドル)の中央政府交付金を支給されている。
鹿児島県薩摩川内市、九州電力川内原子力発電所(Reuters / Mari Saito) |
だが、ジャパン・タイムズによれば、原発から半径30キロ圏内に、再稼働に懐疑的な市町村がある。これらの自治体は、中央政府および、川内原発を所有し、運営する九州電力株式会社の双方が約束したとおり、30キロ圏内市町村にも再稼働に先立つ相談があってしかるべきだと要求してきたと新聞報道は伝える。
7日の票決のさい、抗議者たちは原子炉運転再開の計画に反対する声をあげた。
川内原発再稼働に対してシットインで抗議する鹿児島市民たち。(鹿児島市内、6日) @JapanPress_wky Kagoshima citizens staging a sit-in protest pic.twitter.com/d4rdeTPXKo
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2014, 11月 8
鹿児島市では3月に約6000人の反核活動家たちが街に繰り出し、川内原発の原子炉2基に対する迅速な安全審査をおこなうとの原子力規制委員会の決定に抗議した。その後、規模こそ縮小したが、地域内の抗議行動はつづいており、フクシマ避難民もその集団に加わっている。
川内原発再稼働の容認票決に対する県議会内の突発的な抗議行動
@ChrisDMeyers Flash mob protest in Kagoshima assembly ... #川内原発 pic.twitter.com/NTt5wLmnHg
— inoue toshio 子どもを守れ! (@yuima21c) 2014, 11月 8
反核運動に関与している人たちの多くは、川内原発(の再稼働)が「ドミノ効果」を誘発して、日本中の何十基もの原発の発電再開を促進するのではと恐れている。それにまた、地域内の火山の存在が川内原発に直接的な脅威をもたらすと警告されており、この脅威を原子力規制委員会は否定している。
地震と津波がフクシマ核惨事を誘発した2011年3月まで、日本の電力のざっと30パーセントは原発が賄っていた。
核惨事は一連の原発停止に拍車をかけ、最後まで稼働中だった国内の原発は2013年9月に停止した。
安倍晋三首相は核惨事のあと、国内の原子炉48基のすべてを停止させた。最後まで稼働中だった国内の原発は2013年9月に停止した。(この節ママ)
しかしながら、安部首相はその後、日本の最近の化石燃料依存は経済的に維持不能であると主張して、原発再稼働を働きかけた。彼は9月、「安全が100パーセント確保されない限り」、閉鎖中の原子力発電所を再稼働しないといった。
安部首相のこのコメントは、日本の原子力規制委員会が川内原子炉の再稼働を承認してから2週間近くたってから発言されたものである。
川内原発の操業再開に向けて、すべてのハードルは越えられたが、国の原子力安全監視当局が管轄する操業および緊急事態規制が変わり、施設内の建設工事も残っていることから、再稼働は2015年まで遅れることになる。
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BBC「Japan governor approves Sendai reactor... 投稿者 kotetsu1111
【付録】
原発事故への不安については「福島であれだけの不幸な事故が起きた。安全神話が全部崩れたのは確かだ」との認識を示しながらも、原発事故後に設けられた国の新規制基準を高く評価。原子力規制委員会の指針や九電の評価を引用し、事故が起きても原発から5.5キロの放射線量は毎時5マイクロシーベルトだとした上で「避難の必要がない。普通に生活してもいい」と述べ、「もし福島みたいなことが起きても、もう命の問題なんか発生しない」と明言した。
真実を探すブログ:
【トンデモ発言】鹿児島県知事「事故が起きても命の問題は発生しない。避難の必要がない。普通に生活してもいい」
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