2015年9月5日土曜日

インド紙エコノミック・タイムズ【クダンクラム原子力発電所】短信記事を糸口にインド原発事情を探る



クダンクラム原子力発電所1号炉の定期点検、今月中に終了

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【資料写真】ロシア製1000メガワット反応炉の濃縮ウラニウム燃料の装填は今月末までに完了し、その後、発電を再開する。

【ティルネルヴェリ】クダンクラム原子力発電所(KNPP1号機は624日から定期点検のために停止しているが、その燃料装填は「なんらかの理由により」遅れており、今月末までは完了しないだろうと幹部が今日になって語った。

ロシア製1000メガワット反応炉の濃縮ウラニウム燃料の装填は今月末までに完了し、その後、発電を再開するとKNPPRS・スンダル所長は述べた。

1号炉は201412月に営業運転をはじめた。

スンダル所長はKKNPとアンナ大学ティルネルヴェリ地域センターが2日間の日程で共催した「インドの未来エネルギー」展の控室で、2号炉について、模擬燃料棒の抜き取りがおこなわれていると記者団に語った。

所長は、1号炉から抜き取った廃棄燃料は安全に保管されていると保証した。

スンダル所長はKNPP4号炉と5号路のコンクリート打ちが来年にはじまると述べた。

本稿は、公益・教育目的の日本語訳

"Kudankulam NPP" by Petr Pavlicek/IAEA - en:International Atomic Energy Agency ([1]).
Licensed under Attribution via ウィキメディア・コモンズ - https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Kudankulam_NPP.jpg#/media/File:Kudankulam_NPP.jpg 




【関連記事】

20131025


【他サイト記事】

2012416日付け週刊金曜日

住民は、日印両政府が進行させる原子力協定交渉について「どうして日本は原発をインドへ売るのか」と問いかけた。インドの原発反対運動は、日本の人びとに「原発海外輸出」反対を求めている。

2012530日付けGlobalVoices
ハンガーストライキをする抗議者たち 画像提供 DiaNuke/Aaam Janata
毎日新聞 20150821

首脳会談ではまた、インドが強い関心を示している海上自衛隊の水陸両用救難飛行艇「US2」の技術移転など、安保協力の強化についても協議する。インドへの原発輸出を可能とする原子力協定についても話し合われる見通しだ。

2015年8月29日付けレイバーネット

アメリカは国益のため日本とインドの核武装を容認する

 日本の核武装を阻止してきたアメリカはレーガン政権になって、核武装につながる高速炉もんじゅと高速炉の再処理施設の建設を認めた。アメリカは、アメリカの管理下で日本に核武装能力を持たせ、中国と対峙させた方が中国の核がアメリカに向けられるより、国益に適うと判断したためではないか。


 2008年アメリカは米印原子力協定を結び、NPT不参加国インドに核関連物質と技術を例外的に輸出することを認めた。これもインドの核を中国に対峙させる狙いがあると思われる。アメリカが認めているのでインドはNPTに参加せず、核保有国なのに、世界中からウランを購入できている。

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